うちの石炭紀

うちの石炭紀

藤子・F・不二雄によるSF短編の1作。急速に進化を遂げ、社会を構築するに至ったゴキブリを通して、人間社会をアイロニカルに描く。

正式名称
うちの石炭紀
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
レーベル
藤子・F・不二雄大全集(小学館)
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概要・あらすじ

ある日、主人公の少年・真奈古親志は、台所に2足歩行する奇妙なゴキブリがいるのを目撃。偶然に捕獲できたそのうちの1匹を「ポチ」と名付けて飼育すると、あっという間に人間の言葉を覚えてコミュニケーションが可能となるまで進化してしまう。やがて脱走したポチは、進化したゴキブリたちのリーダーとして社会を形勢。

ついには人間の科学力を凌駕し、重力のコントロールすら実現させてしまう。

登場人物・キャラクター

真奈古 親志 (まなこ ちかし)

高校受験を控えた中学3年生。両親がヨーロッパ旅行で20日間だけ一人暮らしをすることになるが、その間に2足歩行するゴキブリを捕獲し、「ポチ」と名付けてて飼育。言葉を覚えさせるまでに至る。しかしポチは仲間のゴキブリの助けで脱走。やがてポチをリーダーとし、「ラ・クカラチャ・サピエンス」を名乗るゴキブリの集団によって、自宅を占拠されてしまう。

ひとみ

真奈古親志のガールフレンド。真奈古親志が一人暮らしの間の食事を用意している。しかしゴキブリは苦手であるため、彼がポチに夢中になってからは家に近寄らなくなる。ゴキブリの進化にも無関心で、ポチに関する話を信じようとしない。そしてポチの脱走後、久しぶりに真奈古家を訪ねるが、進化したゴキブリの集団に食糧を要求されたため驚いて逃げ帰ってしまう。

ポチ

『うちの石炭紀 』に登場するキャラクター。突然変異によって2足歩行するまで進化した、真奈古家に繁殖するゴキブリのうちの1匹。たまたまコップが落下したことによって捕獲され、真奈古親志に「ポチ」と名付けられる。2日もたたずに常用漢字をマスターするほどの知能を持ち、やがて仲間の助けで脱走。その5日後に真奈古親志のもとに姿を現したときには集団のリーダーとなっており、自分たちの存在を、高度な知性体「ラ・クカラチャ・サピエンス」と名乗る。

場所

真奈古家 (まなこけ)

『うちの石炭紀 』の舞台となる、ごく一般的な1戸建て住宅。真奈古親志とその両親が暮らす。しかし、この家に繁殖するゴキブリが驚異的な進化を遂げ、人類を凌駕する科学力を備えた社会を構築してしまう。彼らは真奈古家冷蔵庫の裏をゴキブリの祖先が誕生した石炭紀と似た、繁殖に最適な環境だと言い、最終的にその冷蔵庫は、宇宙船に改造されて他の星を目指すことになる。

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