概要・あらすじ
動けなくなってしまったサイボーグのブリアレオスと、それをなんとかしようとする恋人のデュナン・ナッツ。彼女たちがたどり着いたのは、サイボーグを褒め称える街ニューヨークだった。ニューヨークで手厚い歓迎を受けたブリアレオスは、宇宙人と戦い、市民を守るサイボーグ集団「レンジャーズ」に勧誘される。
デュナン・ナッツは一度ブリアレオスと分かれて、サイボーグと人間の差別意識の強いこの世界でどう生き抜くかを考える。
登場人物・キャラクター
デュナン・ナッツ
元SWATで、全身サイボーグ化した恋人のブリアレオスと二人で旅をしている。燃費の問題で動けなくなってしまいがちなブリアレオスの介護をすることが多い。ニューヨークではブリアレオスのお供ということで手厚い歓迎を受けた。非常に短気で、攻撃的。時折ケーキを作ったりと乙女な部分を見せることもある。
ブリアレオス・ヘカトンケイレス
高機能情報処理システムヘカトンケイル・システムを搭載したサイボーグ。その分燃費はよくない。フルに活動すると、怪力と優れた身体能力を駆使できる存在になる。元SWATで、デュナン・ナッツの恋人。時折エネルギー切れで動けなくなってしまうので、その度にデュナン・ナッツが介護している。 サイボーグを熱烈に支持するニューヨークでは、ヒーロー扱いされている。宇宙人と戦い市民を守る「レンジャーズ」に勧誘されている。
双角
ニューヨークの市長。街の各所ではサイボーグの生きやすい環境を優先し、街を組織化している。積極的にサイボーグの素晴らしさを伝えるプロパガンダを行うこともある。エネルギーのバターは配給制で、サイボーグには多く、人間には最低限に分配している。街がまとまっているため、意外と支持者は多い。
ドロシー
デュナン・ナッツとブリアレオスが住むことになった大家の娘。サイボーグに憧れており、ブリアレオスを強く慕っている。自分もサイボーグになるため、腕を切り落とそうとしたことがある。
市長の使い (しちょうのつかい)
いつも同じ「NY」のTシャツを着ている、お調子者。デュナン・ナッツの元を行き来して連絡をとりあうが、ニューヨークを出た際脚をケガしてしまい、麻酔なしの切断手術を受け、人間牧場に向かうことになる。
サカモトサネトモ
整備工場「アケチモーターズ」で働いている整備士。無人操縦機ドローンの整備も請け負っている。いい加減な性格で、仕事を半端にこなし、女に手をだすことも多い。人間を模して作られた「バイオロイド」で、ぱっと見人間と区別がつかない。
マシュー
サイボーグの治療をメインにしている医師。ぐりぐりメガネをかけているマッドサイエンティストだが、腕は確かで評判がいい。
野武王 (のぶおう)
非常に旧式で、人間の形状が全く残っていないサイボーグ。ニューヨークの外の交易者たちを襲い、物資を奪っている。サイボーグ嫌いのジョニーの怒りを買い、私刑を受ける。
ジョニー
反サイボーグ思想の持ち主。非常に冷静沈着な行動をとり、サイボーグ反対派の人間を取り仕切っている。サイボーグに対しては、場合によっては残虐な行為も辞さない。
エミリー
人間農場で働く女性。メガネをかけたおばさんのような風貌で、不安に苛立つデュナン・ナッツを安心させようと声をかける。
場所
ニューヨーク
第五次非核戦争によって世界が崩壊し、文明が止まってしまった中、サイボーグと人間が最低限のエネルギーで生きていけるように双角が秩序を保っている街。人間とマーケットを分けて、サイボーグを大きく贔屓している。闇市が盛んな混沌とした街で、サイボーグもジャンクショップでパーツを買い替えることも多々ある。 人間とサイボーグに不足しているエネルギーは、体重に応じたカロリーのバター配給クーポンで管理している。
その他キーワード
人間農場 (にんげんのうじょう)
『アップルシードα』に登場する用語。人間だけで経営されている農場。ジョニーの反サイボーグ宣言により、サイボーグたちはほとんど寄ってこない。
ヘカトンケイル・システム
『アップルシードα』に登場する用語。通常のサイボーグと異なり、複数のシステムを並列で制御する、高機能情報処理システム。
ドローン
『アップルシードα』に登場する用語。無人操縦機械のこと。多くの場合、過去の遺品として勝手に攻撃を繰り返すため、住人には厄介な代物としてサイボーグに排除してもらうことが多い。
関連
Appleseed Alpha