概要・あらすじ
わたる(川田わたる)とのゆり(川田のゆり)は、幼い頃から恋人のように仲良く育った。成長するにつれてわたるはのゆりを眩しく感じはじめ、彼女以外の女に興味がわかず悩んでいた。ある日のゆりは交通事故を見て倒れてしまう。わたるとは別の高校に入学したのゆりは、上級生の朱鷺(新津朱鷺夫)に出会う。
のゆりは朱鷺に反発しながらも次第にひかれていく。以前からわたると朱鷺は友人で、川田家に遊びに来た朱鷺とのゆりは急速に親しくなる。ある日、父はわたるから朱鷺の名前を聞いて青ざめ、のゆりとの付き合いをやめさせろと告げる。
登場人物・キャラクター
川田 わたる (かわだ わたる)
『うみどり』の主人公の1人。初登場時は中学生。のち高校生に成長する。母を早くに亡くし、ラーメン店来々軒を営む父、川田に育てられる。中学では野球部のエースでけんかも強く、女子からの人気も高い。幼い頃から妹ののゆり(川田のゆり)と仲が良いが、次第に1人の女性として見るようになり、他の異性に興味がわかないことに悩んでいた。 友人の朱鷺(新津朱鷺夫)を認めており、のゆりと付き合い始めたことを表向きは喜ぶが、その陰で複雑な気持ちが膨らみ始めている。
川田 のゆり (かわだ のゆり)
『うみどり』の主人公の1人。ショートヘアーの少女。初登場時は小学校5年生。兄のわたる(川田わたる)とは幼い頃から仲が良い。無邪気で明るく、中学生の頃には、わたるを「恋人」と呼んでいた。のちに兄のわたるとは別の高校に入学し、朱鷺(新津朱鷺夫)と出会う。初めは反発していたが、次第に惹かれはじめ深く愛するようになる。 その後わたるから自らの出生の秘密を聞き、朱鷺と共にある行動に出る。
新津 朱鷺夫 (にいつ ときお)
『うみどり』の主人公の1人。初登場時は高校生。ほとんど高校の授業には出ないのに成績もよく、けんかも強く、女生徒の憧れの的。女嫌いだったが、同じ高校に入学してきたのゆり(川田のゆり)には初対面から優しく接した。のゆり(川田のゆり)の兄、わたる(川田わたる)とは以前からの知り合いで、家に遊びに行った時に2人が兄妹だったと知る。 その後急速にのゆりと親しくなるが、のゆりから出生の秘密を聞き、彼女と共にある行動に出る。
川田 (かわだ)
わたる (川田わたる)、のゆり (川田のゆり)の父。ラーメン店来々軒を営んでいる。妻を亡くし、男手一つで2人を育てた。のゆりと親しくなった相手が朱鷺(新津朱鷺夫)であることを知って、わたるに2人の付き合いをやめさせろと告げる。