世界観
主人公である梅宮姫子が色んなことに打ち込んでいく学園ストーリー。1巻は昭和50年に刊行されたが、生き生きとした魅力的なキャラクターたちの織りなす人間模様は、現代においても色あせることはない。
作品が描かれた背景
本作『うわさの姫子』は、「小学六年生」などに掲載されていた。対象となる読者の年齢層に合わせ、第二次性徴を迎え始めた男女の心の揺れ動くさまを描いている。
時代設定
物語で描かれる時代は昭和50年代の日本。もちろん携帯電話などは普及しておらず、描かれている電化製品なども昔のもの。主人公である梅宮姫子の家は古い日本家屋で、その時代においても古い造りの家屋として描かれている。ちなみにお風呂は薪で沸かす仕組み。
時代背景
主人公の梅宮姫子は腕っぷしも強く、正義感にあふれる性格だが、作品が描かれた時代のせいか、ところどころで男女差別を感じさせるようなシーンが出てくる。バンカラの学生が岡真樹を殴り倒すなどの暴力的なシーンや、未成年の前で喫煙、飲酒するシーンもある。
作品構成
全14章で構成されており、アイドルになって一世を風靡する物語や、体操で世界を相手に競ったりと、各章が独立したテーマを持っている。章が完結して新しい章に入ると、過去のことにはまったく触れず、すべてがリセットされたかのように別の物語が開始されるという特殊な構成となっている。このため、作中で5年生から6年生に進級はするものの、以降はどれだけ時間が流れても主人公たちは小学生のままだったりする。
あらすじ
第一部 飛び出せ! 姫子(1~2巻)
明星学園に転校してきた小学5年生の梅宮姫子は、見た目は上品な美少女だが、実はスポーツマンでちょっぴりおてんばな女の子。母親とは生き別れ、父親は事故で他界し、姫子は祖父と2人暮らしをしている。同じクラスの岡真樹は女の子をいじめてばかりで、姫子にもちょっかいをかけてくる嫌な奴だったが、姫子を助けてくれたことがあった。彼の情の深い一面を知り、姫子は少しずつ、真樹に惹かれていく。
第二部 それいけ! 姫子(2~3巻)
明星学園は生徒指導に厳しく、とりわけ教頭先生は学業第一を提唱している。そこに現れたのがピエール・志賀先生。生徒思いの彼は型破りな教育方針で生徒たちを伸び伸びと育てていたが、学業第一と考える教頭先生からの受けが悪かった。そんななか、梅宮姫子は学級委員長に選ばれるが、ピエール先生を快く思わない笠井美奈や、男子生徒が仕掛けるいたずらで苦労が絶えない。さらに美奈は姫子と岡真樹の仲を引き裂こうと思案するが、姫子はやがて本気で真樹のことを好きになっている自分に気づく。
第三部 チャレンジ! 姫子(4巻)
梅宮姫子たちは小学6年生に進級したが、相変わらずクラスの男子と女子の間にはケンカが絶えない。意地の張り合いから、姫子と岡真樹はタレントオーディションを受けることになってしまう。2人は予選を勝ち抜き、テレビで生放送される公開オーディションまで進むが、結果は落選。その後、学校で百人一首大会が行われることになり、姫子たちは豪華賞品をかけて特訓する。そんなある日、姫子の下駄箱に百人一首を詠んだラブレターが入っていた。姫子たちは百人一首が得意な芝浦進のラブレターだと思い込む。
第四部 センチメンタル姫子(5~6巻)
アメリカに住む母親から小包が届いたことをきっかけに母親に会いたいと思った梅宮姫子は、岡真樹とペアでテレビのクイズ番組に出場し、優勝賞品のアメリカ旅行を手に入れる。姫子が自分から離れようとしていると勘違いした姫子の祖父は、最初はアメリカ行きに反対していたが、その後はアメリカの母親のもとで暮らすようにと手紙をしたためる。
作風
スクリーントーンがあまり使われておらず、服の模様や髪の色、背景なども手描きの箇所が多い。これにより、温かみの感じられる作風となっている。
登場人物
主人公の梅宮姫子、岡真樹と彼らと仲の良いクラスメイトは物語全体を通して登場するが、新しい章ごとに、その章にしか登場しない人物たちが描かれる。彼らを中心に物語が語られていくのだが、章が変わると姫子たち以外の登場人物は思い出としても描かれず、別のエピソードで再登場するということもない。
ヒロイン像
主人公の梅宮姫子はスポーツ万能という設定で、50メートルを小学5年生ながら6秒9で走る。剣道や柔道にも精通しており、体操では世界レベルの選手と互角に渡り合っている。ジャンプ力は人並み外れていて、神社の鳥居に飛び移って不良からの攻撃をかわしたこともある。この能力を活かし、アイドルからスポーツ選手と、エピソードごとに多彩なジャンルで活躍する。
定型パターン
新しい章に入るたびに、梅宮姫子のライバルとなる人物が登場する。姫子に意地悪をしたり、卑怯な手を使って陥れようとするパターンが多いが、最後には理解し合って仲良くなる黄金のパターンが用意されている。
スピンオフ
梅宮姫子が瀬戸内海の小さな島で育ったことや、父親が事故死したことなど、彼女の設定にまつわるエピソードを描いた別作品『おはよう姫子』が存在する。小学館のてんとう虫コミックスから発行されている。
関連商品
トミーから「姫子のファッションデザイナー」という少女向けのおもちゃが発売された。内容は、梅宮姫子の髪形、トップス、ボトムのパネルを組み合わせて版画のように紙に映し出す仕組みのもの。
ファッション
主人公である梅宮姫子の髪形は、当時の人気アイドル、麻丘めぐみと同じお姫様カット。転校してきた姫子を見たクラスメイトの男子が「かあわゆい! 麻丘めぐみみたい」と叫ぶシーンがある。時代が一巡りし、現在でもコスプレイヤーに人気の髪形となっている。昭和レトロ風の可愛らしい姫子の服装も注目すべきポイント。
登場人物・キャラクター
梅宮 姫子 (うめみや ひめこ)
明星学園に転校してきた小学5年生の少女。長いストレートの黒髪は日本人形のようだが、外見にたがわずスポーツ万能で、武道のたしなみもある。正義感が強くて真面目な努力家。他人の痛みに敏感で、自分の大切なものでも相手に譲ってしまうほどの優しい心の持ち主。母親は幼い頃に家を出て、父親は数年前に他界した。祖父と2人暮らしで、小学生ながら家事もこなす。 自宅にいる時は着物で過ごすことが多く、日本舞踊が得意。ひなまつりの3月3日生まれ。
岡 真樹 (おか まさき)
梅宮姫子のクラスメイトで、イタズラ好きのガキ大将タイプの少年。スポーツ万能で、空手が得意。姫子に好意を寄せているが、素直に自分の気持ちを表現できず、わざと憎まれ口を叩いてしまうことがある。正義感が強く、困っている人を見過ごせない情に厚い性格。
芝浦 進 (しばうら すすむ)
梅宮姫子のクラスメイトで、委員長と新聞部の部長を務めている少年。顔も頭も良く、上品で物静か。生まれつき心臓が弱く、手術をしなければ長く生きられないと医者から宣告されている。いつも活発な姫子に憧れている。
千野 近子 (せんの ちかこ)
梅宮姫子のクラスメイトで、背が低く気の強い少女。好戦的で、姫子のライバルとなる相手に対しては憎悪をむき出しにするが、ひとたび友達になればすぐに打ち解ける、根に持たないタイプ。曲がったことが嫌いな真っ直ぐな性格で、時には姫子に対してもきつい言い方をすることがある。
細山 文子 (ほそやま ふみこ)
梅宮姫子のクラスメイトで、ぽっちゃりしていてそばかすがトレードマークの少女。芝浦進に憧れている。スポーツは苦手だが、心の優しい性格。
相川 峰子 (あいかわ みねこ)
梅宮姫子のクラスメイトで、目がパッチリしていて可愛らしい顔の少女。普段は控えめだが、困難が振りかかった時にはひらめき力を発揮する。
木村 六助 (きむら ろくすけ)
梅宮姫子のクラスメイトの少年で、岡真樹の子分。背が小さく眼鏡をかけており、出っ歯なのが特徴。真樹に心酔しており、彼のためならなんでもする忠実な性格。
内藤 和男 (ないとう かずお)
梅宮姫子のクラスメイトで、岡真樹を慕い、子分になっている野球が得意な少年。イタズラが好きで、わりとちゃっかりした一面も持つ。
山口 淳子 (やまぐち じゅんこ)
梅宮姫子のクラスメイトで、美人だがもの静かで極端に恥ずかしがり屋な性格の少女。両親はおらず、引き取られた親戚の家で、家業のラーメン屋を手伝いながら生活している。将来は児童養護施設の保母さんになりたいと思っている。
姫子の祖父 (ひめこのそふ)
梅宮姫子の祖父で、厳格で古風な人物。いつも着物を着ており、盆栽が趣味。礼儀作法にうるさく、姫子がおてんばなのを嫌っている。スポーツをすることにもあまりいい顔をせず、芸能界などの派手な業界も大嫌い。
姫子の母 (ひめこのはは)
梅宮姫子が幼い頃、家を出ていった母親。若くして結婚し姫子を生んだものの、結婚生活がうまくいかずに離婚。姫子を置いて出て行ったまま、消息不明になっていた。アメリカ人の男性と再婚し、ジミーという一人息子がいる。10代後半の頃は歌手としてレコードを出したこともあるが、厳しい芸能界になじめず引退した。
ピエール・志賀 (ぴえーるしが)
明星学園にやってきた、フランス人の父親と日本人の母親を持つハーフの男性教師。金色の長髪で、目の色はサファイヤブルー。教育熱心で、子供たちを自由にのびのび育てたいという教育理念を持っている。ガリ勉主義の教頭先生と衝突するが、権力には屈しないタイプ。
笠井 美奈 (かさい みな)
梅宮姫子のクラスメイトで、美人で成績は良いのだが意地悪な少女。お金持ちで広い家に住んでいる。PTAの役員を務めている母親の権力を笠に着ている。負けず嫌いで、運動音痴なことにコンプレックスを抱いている。
相川 光絵 (あいかわ みつえ)
相川峰子の姉で、漫画家を目指している大学生。美人でスタイルが良くさっぱりした性格の明るい女性。ピエール・志賀のことが好きで、積極的に恋人の座を狙っている。占いが得意。
教頭先生 (きょうとうせんせい)
明星学園の教頭先生。頭頂部に髪の毛がなく、口ひげを生やして眼鏡をかけている男性。なにかと問題を起こす生徒たちを目の敵にしており、それをかばうピエール・志賀を快く思っていない。勉強のできる生徒をあからさまにひいきする。
徳川 秀吉 (とくがわ ひでよし)
梅宮姫子が瀬戸内海の島に住んでいた頃の幼なじみの少年。姫子に会いにやってきて、そのまま梅宮家の居候となる。姫子よりも2歳年上だが、幼い頃に病気で学校に通えない時期があったため、姫子たちとは同級生。子供の頃、過失で姫子の父親を死なせてしまったという罪の意識にさいなまれ、責任を取って姫子と結婚しようと決意している。
あかね
梅宮姫子が瀬戸内海の島に住んでいた頃の幼なじみの少女。徳川秀吉のことが好きで、彼が想いを寄せる姫子のことを目の敵にする。お金持ちのお嬢様で、自分の思い通りにならないと気が済まないワガママな性格。
松山 令子 (まつやま れいこ)
梅宮姫子の家が経営するアパートに住む少女。明星学園とは犬猿の仲の紅南学園のバトン部のキャプテン。暴力的な父親と別離し、母親と2人暮らしをしている。目つきが鋭く言葉もキツイ。他人と親しく接することができない性格。
三田 弘明 (みた ひろあき)
紅南学園の野球部のキャプテンを務める少年。シャイで純情なタイプで、すぐに顔が赤くなる。梅宮姫子に憧れていたが、姫子と岡真樹の関係を知って身を引く。その後、自分に想いを寄せてきた相川峰子と仲良くなる。
今井 (いまい)
梅宮姫子の家が経営するアパートに住む大学生の青年。分厚い眼鏡をかけていて顔を隠しているのだが、外すとかなりの美形。地方出身で、口を開くと方言が出てしまうので普段はあまりしゃべらない。男性なのだが、アルバイトで女形を演じている。
深海 さやか (ふかみ さやか)
アイドル歌手として活躍する少女。周囲にちやほやされることを当然と思い、思い通りにならない相手には意地悪をするワガママな性格。恋愛には積極的で、梅宮姫子扮する男性アイドルの「ラッキー」に心酔してしまい、猛アタックする。
星 忍 (ほし しのぶ)
19歳の男性ミュージシャン。厳しい縦社会の芸能界において、自分から後輩に挨拶したりするなど、気さくな性格。男性アイドル「ラッキー」の正体が梅宮姫子だと知った後も、彼女を温かく見守り続け、秘密がばれないようにサポートした。
増田 (ますだ)
明星学園の体操部の女子キャプテン。梅宮姫子の体操の才能を見抜き、スカウトする。姫子が演劇部と体操部をかけもちすることにあまり良い顔をせず、なんとかして演劇部をやめさせようと画策する。努力家で、自らも厳しい稽古を怠らずチームを引っ張っていく真面目な性格。
古賀 (こが)
明星学園の体操部に所属する美人でスタイルの良い女子生徒。梅宮姫子が入部するまではキャプテンの増田に次ぐエース格だったが、姫子の活躍によって自分の影がかすんでしまうのを恐れ、姫子にいやがらせをして部から追い出そうとする。
松尾先生 (まつおせんせい)
明星学園の体操部のコーチを務める男性。長髪で顔立ちが整った、厳しい指導をするスポーツマン。選手を選考する基準は、単なる技術的な面だけではなく、努力している姿も重視している。
川島 ユミ (かわしま ゆみ)
梅宮姫子の幼なじみの少女。まるで双子のように姫子にそっくりの顔をしているが、川島ユミの左目の下にはほくろがある。子供の頃、姫子と一緒にフィギュアスケートをしていたが、大阪に引っ越してからは会っていない。不良仲間と付き合っている。気が強いが、根は純粋で傷つきやすい。
千葉 研人 (ちば けんと)
明星学園の体操部に所属する男子生徒。親の都合で2年前にルーマニアに引っ越し、また帰国した。子供の頃は岡真樹と仲が良かったが、今は犬猿の仲。体操の腕前はかなりのもので、本人も自信を持っている。女性にマメで、本命であるマリアナがいながら梅宮姫子とも仲良くなりたいと思っている。
マリアナ
梅宮姫子の体操のライバルの少女。千葉研人の恋人で、ルーマニア人の女の子。白鳥のような華麗な演技を得意としている。嫉妬深く、研人と姫子との仲を疑っていた。無邪気で可愛らしい性格。日本語は研人に教えてもらってペラペラだが、可愛い顔とのギャップが激しい男言葉で話す。
武田 ますみ (たけだ ますみ)
梅宮姫子の体操のライバルの少女。明星学園のライバル校である西城学園の女子のエース。背が高く、ダイナミックな動きが特徴。自分自身がつらい時でも、姫子の悩みを聞いて明るく笑い飛ばしてくれる、サバサバしていて芯の強い性格。
矢代 くるみ (やしろ くるみ)
梅宮姫子の体操のライバルの少女。明星学園のライバル校である横浜小学校の女子のエース。妖精のような軽やかな演技を得意としている。姫子を見るたびに嫌味を浴びせてくる意地悪な性格。プライドが高く、その代わりプレッシャーに弱い。
星空 光 (ほしぞら ひかる)
西風学園のアイドル的存在の少年。美形で成績も良く、上品な物腰で学級委員長も務めているが、実は二重人格で漫画が大好き。エリート一家に生まれ、親からは過度の期待をかけられており、ありのままの自分を認めてもらえず淋しい思いをしている。
紫 式子 (むらさき しきこ)
西風学園の女生徒。美人で上品だが意地悪な性格。星空光のことが好きで、彼のためならどんなことでもする情熱的な一面を持っている。光に嫌われた時は淋しさのあまり岡真樹に惹かれかけたが、一途に自分の想いを貫こうとする。
松下 絵美 (まつした えみ)
明星学園のテニス部に所属する女子生徒。美人でスタイルが良く、プロのモデルを目指している。梅宮姫子のテニスの才能を見抜きスカウトするも、選手の座が危うくなると嫌がらせをして陥れようとする意地悪な性格。やがて姫子とダブルスを組み、お互いの理解を深めてからは最高のパートナーになる。
高口 敬介 (たかぐち けいすけ)
明星学園のテニス部のキャプテンを務める男子生徒。テニスの腕はかなりのもので、なおかつ顔が良く、自分に厳しいストイックなタイプ。梅宮姫子に好意を抱いているが、姫子と岡真樹の関係を知ってか、自分の気持ちを押し殺している。精神的にも大人っぽい性格。
浜崎 (はまざき)
明星学園のテニス部に所属する女子生徒。松下絵美の友達で、絵美と一緒に梅宮姫子を陥れようとする。絵美と姫子がダブルスを組み信頼関係を築いていくと、今度は2人の仲に嫉妬するあまり、わざと負けさせて解散させようと画策するようになる。
天童 あづさ (てんどう あづさ)
梅宮姫子のテニスのライバルで、ダブルスのチャンピオンでもある少女。高いトスからのジャンピングサーブを得意としている。面白いことが大好きで、笑い上戸。姫子と松下絵美のペアを馬鹿にしていた。高口敬介に好意を寄せており、言いたいことはハッキリ伝える積極的な性格。
田代沢 リマ (たしろざわ りま)
明星学園のテニス部に所属する女子生徒。本格的にテニスのレッスンを受けるためアメリカへ留学していた。母親が有名なテニスプレーヤーで、そのことを鼻にかけている高慢で意地悪な性格。岡真樹のことを好きになり、梅宮姫子との仲を引き裂こうと画策する。
田代沢 容子 (たしろざわ ようこ)
田代沢リマの母親で、有名なテニスプレーヤー。娘だからといってリマを特別扱いせずに指導している。梅宮姫子の才能を見抜き、左打ちの練習をさせる。リマが卑怯な方法で姫子を陥れようとしたことを知り、厳しく叱った公正な指導者。
三田村 秀子 (みたむら ひでこ)
梅宮姫子と岡真樹の男女混合ダブルスのライバル。鉛のような重さを感じさせる威力のある球を打つ。パートナーの荒木勇次との信頼関係は厚く、2人の力を合わせて繰り出す殺人スマッシュは相手のテニスラケットを破壊するほどの威力を持つ。
荒木 勇次 (あらき ゆうじ)
梅宮姫子と岡真樹の男女混合ダブルスのライバル。唯一、姫子の火の玉サーブを破った人物。目つきが鋭く、背が高い。口数が少なく、不気味な雰囲気を漂わせている。
水島 ゆい子 (みずしま ゆいこ)
明星学園のライバル校である白鳥学園のテニス部のキャプテンを務める女子生徒。梅宮姫子のテニスの才能に惚れ込み、スカウトする。姫子をテニス部に引き抜くために画策するが、失敗に終わると今度は姫子を潰そうと企む。
松田 アキナ (まつだ あきな)
明星学園のライバル校である白鳥学園のテニス部に所属する女子生徒。梅宮姫子を引き抜くために、岡真樹の昔の同級生と偽って情報を引き出そうとしたり、わざと真樹とベタベタすることで精神的な揺さぶりをかけようとする。目立ちたがり屋な性格。
風見 俊彦 (かざみ としひこ)
テレビタレントをしている優しくて紳士的な少年。フィギュアスケートが得意で、梅宮姫子の才能を見抜き、スケートの番組のアシスタントを決めるオーディションに誘う。
石毛 順子 (いしげ じゅんこ)
フィギュアスケート選手の少女。美人でスタイルが良いが、気が強く、梅宮姫子を陥れるためにしつこい嫌がらせをしたり、嘘をついて姫子と岡真樹の仲を引き裂こうとする。風見俊彦に好意を寄せている。
牧 千恵子 (まき ちえこ)
明星学園の女子バレー部のキャプテンを務める女子生徒。岡真樹のバレーボールの才能を見抜き、スカウトする。性格はきつく、追いかけて入部した梅宮姫子にいやがらせをしてくるが、姫子にバレーボールの才能があることを知り、レギュラーに加える。
北島 香 (きたじま かおる)
明星学園の女子バレー部に所属する女子生徒。セッターを務めており、選手選抜テストでは最初牧千恵子に命令されてわざと低いトスをあげ、梅宮姫子が失敗するように仕向けた。しかしスポーツウーマンとしての良心が許さず、自らやり直しを懇願して姫子を合格に導いた。
岡本 (おかもと)
明星学園の女子バレー部に所属する女子生徒。梅宮姫子がレギュラーに選ばれた代わりに補欠にされ、その腹いせに牧千恵子と姫子に嫌がらせをする。あげく、姫子と岡真樹の仲を引き裂こうとする、執念深い性格。
チャッピー
梅宮姫子の飼っているオウム。性別はオスで、言葉を話すことができる。姫子たちが無人島に漂流してしまった時は、海の上を飛び続けて救助を呼びに行った。羽が折れて傷ついても諦めない、強い根性を持っている。
場所
明星学園 (みょうじょうがくえん)
梅宮姫子が転校してきた小学校。学業に力を入れており、遊びには否定的で男女交際を禁ずるなど、校風は厳しい。卒業生には一流大学に進学し、そこから博士や政治家になった者も多数いる。秀才、エリートを輩出する学校として有名。