概要・あらすじ
女子高生の早河砂穂は、細長い「虫」達に見送られ、元気に学校に向かう。大声で周りに挨拶する砂穂だったが、皆は彼女を避けているようだった。そんな中、校門で砂穂に声をかけたのは、風紀委員の真島巡だった。巡は、砂穂のだらしない服装を注意し、スカーフを結んでやる。そんな出会いがあった日の昼休み。弁当を持ってきていない砂穂は、空腹に耐えていた。中庭で、巡が一人で弁当を食べているのを見つけた砂穂は、なんとなく彼女のところへ向かう。空腹で腹を鳴らす砂穂を見て、巡は弁当を分けてやった。学校が終わり、帰宅した砂穂を出迎えたのは、やはり「虫」達だった。虫達は男性の死体に群がり、食事をしている。好きなところを食べていいと言われた砂穂は、男の左腕をもぎりとる。砂穂の口から、実体である虫が出てきて、その腕を食べ始めた。虫達は、ヒトの死体に入り込み、ヒトに化けて友だち作りをする。そして「友達=餌」を自分達の巣に誘い込むのだ。砂穂は、仲良くなれそうな巡を「友達」にしようと考えていた。