概要・あらすじ
幽霊屋敷のテレビ取材番組で呼ばれた佐和は、霊感少女と呼ばれながら、誰も本気で彼女のその能力を信じてはいなかった。インチキ霊感少女と孤立していくなかで、佐和は本当に少女の霊と出会ってしまい、極限の恐怖に怯えるのだった。
登場人物・キャラクター
佐和 (さわ)
霊感少女として話題になり、テレビに出演するなどしていた。子供時に偶然、火災を予言したことを親が大袈裟に騒いだことで、世間に祭り上げられているが、実は霊感をもっていない。本人は、このことについてひどく悩んでいる。
南北 月女 (なんぼく げつじょ)
霊能力のある易者。老齢の女性でなにかと佐和をインチキ霊能力者扱いをしてイビる。
山口 舎利 (やまぐち しゃり)
八方見の権威で、霊を視る力があるということで果無館にやってくる。
場所
果無館 (はてなしやかた)
『汐の声』に登場する幽霊屋敷。元は銀行の副頭取りの別荘だったという。それを買い取った親娘が変死して、以来その家族の霊が出ると噂になっている山奥にある家。