学校怪談

中学校教師の九段九鬼子をはじめとする超能力者たちが、幽霊や妖怪などによるさまざまな怪奇現象に巻き込まれた教え子たちを助け、事件を解決していく姿を描いたホラーコメディ。「週刊少年チャンピオン」1995年6+7号から2000年26号にかけて掲載された。

正式名称
学校怪談
作者
ジャンル
ホラー
レーベル
少年チャンピオン・コミックス(秋田書店)
巻数
全15巻
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概要・あらすじ

東町第一中学校に通う山岸涼一がゴミ捨て当番の仕事をしていると、クラスメイトたちに相沢が登校拒否をして休んでいる件について聞かれる。実は山岸は、相沢が両親から学校に行けとうるさく言われ、家にも帰れず、仕方なく学校の下駄箱の中に住んでいることを知っており、時々食べ物を運んでやっていた。だがそのことをクラスメイトに話してもまったく信じてもらえない。

そして到着した焼却炉の前で、相沢をいじめていたのではないかと山岸がクラスメイトたちを問い詰め始めると、突如焼却炉から手が伸びてきてクラスメイトの顔を掴み、中へと引きずり込もうとするのだった。

登場人物・キャラクター

山岸 涼一 (ヤマギシ リョウイチ)

東町第一中学校に通う、黒髪で目の大きな美少年。父親が香港に単身赴任をしているため、母親と2人で一軒家で暮らしている。真面目で優しい性格と端麗な容姿ゆえに、担任の九段九鬼子やクラスメイトの神宮寺八千華にしばしば振り回され、よくトラブルに巻き込まれている。霊能力を持っており、度々霊や妖怪を引き寄せてしまい、散々な目に遭うことが多い。 夢幻家とは遠縁の関係にあたる。

九段 九鬼子 (クダン クキコ)

東町第一中学校の女性教師。タートルネックのセーターを好んで着用し、外出時にはファーの付いたジャケットを羽織ることが多い。4年制の大学を卒業後、東町第一中学校の教員になり、現在は山岸涼一のクラスの担任を務めている。霊能者で、山岸をはじめとする生徒たちが幽霊や妖怪によるトラブルに巻き込まれた際には、その力を使って対応にあたる。 度胸と体力に自信があり、時には霊能力を使わず、強引に力でねじ伏せてしまうこともある。ヘビースモーカーで日本酒を好む。

立石 双葉 (タテイシ フタバ)

東町第一中学校に通う少女。ショートカットで眼鏡をかけている。成績優秀、品行方正な優等生で、その真面目な性格ゆえに、対照的な性格の神宮寺八千華とはよく対立している。本を読むことが好きで、学校では図書委員を務め、将来は小説家になることが夢。父親が運転していた車が事故に遭い、その時の同乗者が父親の愛人だったことが発覚したため、現在離婚協定中。 特技は円周率を100ケタまで暗唱できること。

塚原 護郎 (ツカハラ ゴロウ)

東町第一中学校に通う少年。大柄で髪は短く坊主頭で、大きな鼻にへの字口、ギョロッとした目をしている。その迫力のある外見から周囲には怖がられているが、実はとても優しく温和な性格で、小さな虫1匹さえも潰してしまうのをためらうほど。その性格ゆえに人から騙されやすく、見知らぬ女性から赤ん坊を預かってしまったことからトラブルに巻き込まれる。

佐々木 奈々子 (ササキ ナナコ)

東町第一中学校に転入してきた、大きくウェーブした長い黒髪の少女。容姿端麗で登校初日から男子生徒の注目を集める。演劇好きだが、東町第一中学校に演劇部がないことを残念に思っている。右の手の掌に大きなあざがある。

玉川 三樹夫 (タマガワ ミキオ)

東町第一中学校に通う少年。直毛の黒髪で、大きな眼鏡をかけている。超常現象が大好きで、海外TVドラマ『X-ファイル』の大ファン。また、山岸涼一にUFOについて熱弁をふるうほどのUFOオタクでもある。部屋の中は超常現象やUFO、宇宙人についての書物や模型、ポスターで埋め尽くされている。

渋川先生 (シブカワセンセイ)

東町第一中学校の男性教師。タートルネックのセーターの上から白衣を羽織っている。白髪で大きな口と長い鼻の下が特徴。既婚者で、妻と一緒に暮らしている。同僚の日野出先生とは仲が良く、2人で居酒屋に飲みに行くこともある。かつての教え子の溝呂木が家に遊びに来た際に林間学校に行った時の写真を見せ、九段九鬼子に一目惚れした溝呂木とのお見合い話を九段に持ちかける。

塩見 悦子 (シオミ エツコ)

東町第一中学校に通う中学生の少女。ミディアムショートの黒髪で、前髪を中分けにしている。1年前、父親の運転する車に同乗していた時に事故に遭い、父親を亡くし、その事故をきっかけに当時住んでいたアパートを引き払った。

西田 真 (ニシダ マコト)

大学生の男性。ダウンジャケットを身に着け、黒髪で前髪を右に流している。2年連続で大学受験に失敗した末、去年の春にようやく大学に合格した。机の引き出しに仮面を隠していて、妹の西田茜に深夜の公園で山岸涼一をバットでケガをさせた犯人ではないかと疑われている。

西田 茜 (ニシダ アカネ)

東町第一中学校に通う少女。長い黒髪をツインテールにしている。西田真の妹で、兄の部屋の机の引き出しの中から仮面を見つけてしまい、その当時近くの公園で頻繁に起こっていた通行人やアベックがバットで襲われる事件の犯人が兄なのではないかと疑っている。先日同じ公園で山岸涼一がバットで襲われ、この事件の犯人も兄なのではないかと考えている。

峠 弥勒 (トウゲ ミロク)

東町第一中学校に通う学生。少女の姿で登場する時と、少年の姿で登場する時があり、その正体は九段九鬼子の体から抜け出て実体化した分身的な存在。九段本人は初対面時には峠弥勒の正体に気づかなかったため、自身の存在を九段に忘れられていたと考え、彼女のことを恨んでいる。

夢幻 魔実也 (ムゲン マミヤ)

黒装束を身にまとい、黒いつば広帽をかぶった男性。長い黒髪に切れ長の目で、鼻が高く容姿端麗。九段九鬼子から何者か尋ねられた際には探偵と名乗り、「素敵なお兄様と呼べ」と言いつけるなど謎の多い人物。愛煙家で、よく煙草をくわえている。強力な霊能力の持ち主で、その力は山岸涼一や九段の力を遥かに上回る。

神宮寺 八千華 (ジングウジ ヤチカ)

東町第一中学校に通う少女。肩までのボブカットで猫の耳のような髪型が特徴。明るく快活な性格だが、東町第一中学校に転入する前の学校で修学旅行中に乗っていたバスが事故に遭い、自分以外のクラスメイトを亡くしている。トラブルメーカー的な存在で、何かと山岸涼一に絡んではさまざまな事件を巻き起こす。ハンバーガー屋や料亭などでアルバイトをしているが、長くは続かず頻繁にアルバイト先を変えている。

溝呂木 (ミゾロギ)

かつての渋川先生の教え子の男性。髪が長く、前髪で片目を隠している。この隠した片目は通常の眼球よりも何倍も大きく、妖怪化している。渋川先生とは学校を卒業後も交流を持ち、渋川先生の自宅に遊びに行った際に学校行事の写真の中に写っていた九段九鬼子に一目惚れをし、渋川先生に九段とお見合いをしたいと申し出る。

日野出先生 (ヒノデセンセイ)

東町第一中学校の男性教師。白衣を羽織り、黒髪で眼鏡をかけている。生物の授業を担当している教師で、幽霊や妖怪といった類の超常現象はまったく信じていない。空から墓石が降って来るという事件が起こった際にも、驚く山岸涼一と九段九鬼子に対し、現実的に起こり得る現象だと科学的に説明していた。同僚の渋川先生とは仲が良く、2人で居酒屋に飲みに行くこともある。 既婚者で、日野出十望子という一人娘がいる。

日野出 十望子 (ヒノデ トモコ)

日野出先生の一人娘。ショートカットで、髪に大きなリボンを付けている。顔は母親に似ていて、大きな目をしている。夫婦喧嘩の末によく母親が実家に帰ってしまうため、父親の同僚である九段九鬼子に面倒を見てもらうことがしばしばある。

コイズミ (コイズミ)

かつて九段九鬼子の父親の第一秘書だった黒装束の男性。巻き髪のショートカットで細いフレームの眼鏡をかけている。九段九鬼子の父親が起こした汚職事件の罪を背負って、ホテル・くだんの206号室で銃で頭を撃って自殺した。いじめを受けていて学校が嫌いだった幼少期の九段九鬼子のために、彼女が通っていた寄宿学校に火をつけたことがある。

神主 (カンヌシ)

桜木神社の神主の男性。黒髪で面長、神職の装束を着けている。自身が神主を務めている神社の近くにある花見スポットに、枯れかけている樹が1本あることが最近の悩みの種。妖怪や怪奇現象だけでなく民話や伝承にも詳しく、小説家志望の立石双葉がよく話を聞きに来ている。

百合子 (ユリコ)

九段九鬼子の大学生時代の同級生の女性。黒髪でパーマをかけたショートカットで、襟と裾に大きなファーの付いたロングコートを身に着けている。九段とは学生時代には親友の仲で、九段には「百合っぺ」と呼ばれて親しまれていた。夫のタカオが転勤になって最近東町に引っ越してきた。現在妊娠しており、病院へ再検査に行く道中で偶然に九段と再会を果たす。

棟方 征四郎 (ムナカタ セイシロウ)

九段九鬼子の通っていた当時の大学の助教授で、呪術と民族信仰のゼミを教えている。黒髪で白いタートルネックの上から黒いジャケットを着ている。熱心な受講生だった九段は、よく助手として棟方征四郎の調査を手伝っていた。妻がいたが、3年前に先立たれて今は独身。現在は大学教授として教鞭を執っており、アメリカのミスカトニック大学超常現象研究チームから誘いを受けている。 夢幻家とは遠縁の関係にあたる。

タカオ (タカオ)

百合子の夫の男性。黒髪の短髪で、コートを羽織り、首にマフラーを巻いている。九段九鬼子や百合子とは同じ大学出身で、当時は九段と交際をしていた。学生時代に、これから10年以内に自分の妻を殺すだろうと九段に予言されていた。

夢幻 那由子 (ムゲン ナユコ)

夢幻家の防人後継者の女性。長い黒髪で、自宅にいる時は黒い和服を着ているが、外出時には花柄の着物を着ている。夢幻家の一族の中では一番の力を持っており、あまりに強大なため、世代交代の時まで祖母にあたる現在の防人に力を封印されていた。だが、封印を解く前に祖母が亡くなってしまったため、遠縁の棟方征四郎を通して九段九鬼子に封印を解いてもらうように依頼した。

九段九鬼子の父親 (クダンクキコノチチオヤ)

九段九鬼子の父親。白髪で面長、病院から貸し出されている病衣を着ている。長く意識不明で寝たきりの状態が続いている。娘の生まれ持った霊能力を利用して株や有利な投資話を進め、巨額の財産を得た。しかしその後、九鬼子に家出され、縁を切られた。その結果、次々と事業が失敗して財産を失い、妻にも逃げられてしまう。

棟方 さゆり (ムナカタ サユリ)

棟方征四郎の母親。割烹着を着ていて、大きな耳のような形をした髪型が特徴。一人暮らしをしている征四郎の家によく様子を見に行っている。九段九鬼子と立石双葉、神宮寺八千華が征四郎の留守宅に行った際に出くわし、棟方さゆりに部屋の掃除を手伝わされた。

魔少年 (マショウネン)

学生服を着た少年。制服のブレザーの下にVネックのセーターを着ている。逆立った髪が特徴。精神的に弱った人間の心につけ込み、テレパシーで囁きかけて自殺へと導いてきた殺人鬼。山岸涼一と対峙した際に力を吸い取られてしまい、リベンジを図ろうと山岸の命を狙う。

集団・組織

夢幻家 (ムゲンケ)

代々異界から侵入するものを阻止する、防人の役割を果たしてきた家系。今年に防人の役目をする予定だった老女が入院したため、異界からの侵入者を許してしまった。その防人の役目を手伝う人として、棟方征四郎から九段九鬼子を紹介される。

場所

東町第一中学校 (ヒガシマチダイイチチュウガッコウ)

山岸涼一が通っている中学校。何度も建て替えられ、戦前は木造建築で大きな鬼瓦が付いた屋根のある学校として有名だったが、戦争中にアメリカの爆撃機による空襲で校舎は焼けてしまった。現在はコンクリート造の近代的な校舎になっている。長い歴史のある学校で、古くは江戸時代にまで遡り、かつて学校の正門付近には小さなお堂があった。 以前は演劇部があったが、今は廃部になっており、当時使われていた狼の顔を模したかぶり物が満月の晩になると校内を歩き回るなど、怪談話が多い。

桜木神社 (サクラギジンジャ)

東町にある神社。近くには好立地の花見スポットがある。かつて神宮寺八千華が金稼ぎのために神社の傍で藁人形を路上販売していた。これが原因で、恨みを晴らせずに死んだ者たちの怨念が凝り固まった妖怪となり、毎晩神社の木に藁人形を打ちつけに来るようになってしまい、神主を困らせている。

ホテル・くだん (ホテルクダン)

大きな日本家屋のホテル。かつて九段九鬼子の父親が起こした汚職事件の罪を背負い、コイズミがこのホテルの206号室で自殺した。今は廃業しており、近隣住民からは「幽霊屋敷」と呼ばれていて、近寄る者は誰もいない。

あやかし亭 (アヤカシテイ)

神宮寺八千華がアルバイトをしていた料亭。江戸時代からある大きなお屋敷の豪勢な料亭で、九段九鬼子が東町第一中学校の忘年会を行う会場の候補として立ち寄った。腹に刀を突き立てた血まみれ姿の浪人、銃で打たれて血だらけの相撲取り、風呂場に現れる体が骨だけの女と、さまざまな幽霊が出ると噂されている、いわくつきの料亭。

オーバー・ルック (オーバールック)

東町第一中学校の忘年会を行う会場の候補として九段九鬼子が挙げたホテル。先日火事騒ぎがあって、その時にスプリンクラーが作動せずに客が何人も亡くなっている。従業員が自分の妻と双子の娘を斧で叩き殺したことでも有名。元々は墓地だった場所に建設されたホテル。

書誌情報

学校怪談 全15巻 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉 完結

第1巻

(1995年7月発行、 978-4253053747)

第2巻

(1995年12月発行、 978-4253053754)

第3巻

(1996年4月発行、 978-4253053761)

第4巻

(1996年8月発行、 978-4253053778)

第5巻

(1996年12月発行、 978-4253053785)

第6巻

(1997年5月発行、 978-4253053792)

第7巻

(1997年9月発行、 978-4253053808)

第8巻

(1998年1月発行、 978-4253053815)

第9巻

(1998年5月発行、 978-4253053822)

第10巻

(1998年10月発行、 978-4253053839)

第11巻

(1999年2月発行、 978-4253053884)

第12巻

(1999年6月発行、 978-4253053952)

第13巻

(1999年11月発行、 978-4253053969)

第14巻

(2000年3月発行、 978-4253054317)

第15巻

(2000年7月発行、 978-4253054324)

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