死人の声をきくがよい

死人の声をきくがよい

ホラー漫画を多数手がける、ひよどり祥子(うぐいす祥子)の代表作。現代の日本を舞台に、霊を見ることができる男子高校生の岸田純が、とある事件に巻き込まれて亡くなった幼なじみの女子高校生、早川涼子の霊に導かれ、さまざまな怪異に巻き込まれる姿を描いたホラーミステリー。本作は基本的に1話完結で、怪奇現象の明確な原因やその現象が解明されないことも多く、その曖昧な部分が読者により一層の恐怖を印象づけている。秋田書店「チャンピオンRED」2011年12月号に読み切りとして掲載後、2012年1月号から2019年2月号にかけて連載の作品。

正式名称
死人の声をきくがよい
ふりがな
しびとのこえをきくがよい
作者
ジャンル
ホラー
 
サスペンス
レーベル
チャンピオンREDコミックス(秋田書店)
巻数
全12巻完結
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岸田純は霊感体質で、さまざまな怪異に遭遇

ホラー作品の主人公は往々にして霊感体質で怪異事件に巻き込まれることが多いが、本作の主人公の岸田純も例外ではない。だが、純は霊を見ることはできるが、霊からの恨みがましい声を聞いたり、会話することはできない。また、霊を祓(はら)ったりするような特殊な能力も持ち合わせておらず、怪異事件に巻き込まれては何度も危機に陥っている。その度に純に取り憑(つ)いている早川涼子の霊によって、かろうじてピンチを救われることとなる。

早川涼子失踪事件がすべての始まり

岸田純は生まれつき霊を見ることができる体質で、怪異現象に悩まされていた。特に悪意を持った霊と遭遇すると鼻血が出てしまう。すでにその特異体質にも慣れているため、霊と遭遇しても基本的に傍観の姿勢を取っていた。しかし、幼なじみの早川涼子が行方不明になり、彼女の霊と共に行動するようになってからは、命の危険にかかわるようなさまざまな怪異事件に巻き込まれる。

涼子の霊はなぜ純に取り憑いているのか

なぜ早川涼子の霊が岸田純に取り憑き、彼の危険を知らせるようになったのかは純自身にも分かっていない。しかし、ある事件がきっかけで知り合った憑依(ひょうい)体質のアイドル、魔子によれば、涼子は純に取り憑いているのではなく、純こそが涼子の霊を引き止めているのだという。

登場人物・キャラクター

岸田 純 (きしだ じゅん)

霊感体質の男子高校生。死んだ人間の霊を見ることはできるが、霊と会話することはできない。特に悪意のある霊に遭遇すると鼻血が出てしまう。母親は占星術士で、父親はオカルト研究者ながら、現在は別居中。早川涼子とは幼なじみで、涼子の失踪事件をきっかけに、涼子の霊が自分に取り憑くようになった。それを機に、命の危険を感じるほどのトラブルに巻き込まれることが多くなる。よくオカルト事件に巻き込まれるため、オカルト研究会に補欠会員として登録され、研究会の会長である式野に都合よく利用されている。憑依体質のアイドル、魔子や政府の超常現象対策局「トマト運輸」など、霊的な存在に理解のある人々との交流を深める中で、連続殺人鬼のゴーストから恋愛感情を向けられるようになる。

早川 涼子 (はやかわ りょうこ)

岸田純の幼なじみの女子高校生。黒髪をロングヘアにしている。とある事件に巻き込まれ、殺害された。季節に応じたセーラー服を着用し、純に取り憑いている。ある日、早川涼子自身の死体を発見させるため殺害現場まで純を導いた。生前は明るい性格の美少女だったが、霊となってからは無表情で感情をあらわにすることはない。ジェスチャーや手招きで純に危険を知らせ、その危機を脱するために力を貸している。憑依体質の魔子は純が涼子の霊を引き止めていると話しているが、純はその理由に心当たりがまったくない。

書誌情報

死人の声をきくがよい 全12巻 秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉

第1巻

(2012-08-20発行、 978-4253232487)

第12巻

(2019-02-20発行、 978-4253236928)

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