概要・あらすじ
ある日いつもの様に愛犬のパピーと海辺に朝日を見に来た主人公の森村愛子は、その帰りにパピーを交通事故で失ってしまう。森村愛子はパピーを車で轢いてしまった池上玲を許せずにいたが、人間の様に振る舞う不思議なスパンクという名前の犬に導かれ、池上玲がパピーに本当に申し訳なく思っていることを知る。
登場人物・キャラクター
森村 愛子 (もりむら あいこ)
ヨット事故で父親が行方不明となっているが、海が大好き。ある日愛犬のパピーが池上玲の乗る車に轢かれてしまう。パピーと入れ替わるように人間の様に振る舞う不思議な犬のスパンクと出会う。池上玲を許せない気持ちもあったが、スパンクに慰められたり、池上の誠意に触れていくうち徐々に池上に惹かれていく。
スパンク
『おはよう!スパンク』に登場する犬。四角い顔が特徴の白い犬で、人語を解するかのように振る舞い、森村愛子を元気づけようと奔走する。森村愛子の元へは、池上玲が連れてきた。森村愛子がフランスへ行くことになった時に引き取ってくれる先が見つからず、放浪の末深町愛の家に住み着く。
パピー
『おはよう!スパンク』に登場する犬。森村愛子の愛犬で、海が大好きな森村愛子と一緒に毎朝海辺に遊びに行っていた。ある日いつもの様に飼い主と海辺に来た帰りに池上玲の乗る車に轢かれて死んでしまう。生前は森村愛子の知らないところでスパンクと仲良くしていた。
池上 玲 (いけがみ れい)
主人公である森村愛子の愛犬を車で轢き殺してしまったことをきっかけに森村愛子と知り合う。初めは愛子から恨まれていたがヨットの事故で死にかけた際に愛子に謝罪の意を伝え、許される。元々ヨットに乗ることは親から反対されていたが、事故で遂に父親にヨットを燃やされてしまう。 ヨットは実は失踪してしまった愛子の父親に教わった。自分の為に背伸びをして無理をする愛子に心を痛めていたが、徐々に彼女に目線を奪われるようになる。商船大学に行くため、愛子のいる町から離れる。
藤波 (ふじなみ)
『おはよう!スパンク』の登場人物で、スパンクの本来の飼い主。東京に住んでいたが、森村愛子の両親が渡仏する際に愛子を預かり、海辺の町で一緒に暮らすことになる。初登場時はダンディな壮年の男性といった風だったが、一緒に住んでみるとおっちょこちょいでお茶目な性格の男性だと分かる。
芳村 科子 (よしむら しなこ)
主人公である森村愛子と同じ中学校に通う友人。篠田亮一が愛子のことばかり見ていることに嫉妬することもある。
篠田 亮一 (しのだ りょういち)
主人公である森村愛子と同じ中学校に通う友人。愛子に惚れている節があるが彼女の目線の先には池上玲や塚原誠也などがいるばかりで、篠田亮一はいない。愛子たちと同じ高校を受けるが落ちてしまい、一時期は落ち込むがなんとか補欠合格で滑り込む。
美原 せりの (みはら せりの)
森村愛子と同じ中学校に通う友人で、彼女と同様池上玲に惹かれている。愛子とは恋敵で、恋愛では彼女の邪魔をすることもある。キャットという名前の猫を飼っている。
ピッパー
『おはよう!スパンク』に登場する猫。スパンクとよくつるんでいる虎柄模様の猫で、スパンクとは美原せりのの飼うキャットという猫を巡っての恋敵。スパンクと同様放浪の末深町愛の友人に飼われることになる。
塚原 誠也 (つかはら せいや)
森村愛子が通うようになった高校で同じクラスに属する美男子。なんでもソツなくこなせるタイプで、特に勉強している様子もないがその美男子ぶりで女の子からノートを見せてもらったりしている。ハングライダーで空を飛ぶ夢を持っている。愛子とはハングライダーを一緒に作り上げていくうちに惹かれあっていくが、ハングライダーがきっかけで愛子にけがをさせてしまう。
深町 愛 (ふかまち あい)
フランス人の母と日本人の父親のハーフ。不仲だった両親の仲を繋いでくれた不思議な犬のスパンクを飼うことにする。ある日自分と顔が似ている柴田耕平が同じクラスに転校してくる。深町愛と柴田耕平はぶつかり合いながらも、互いに不器用な恋愛をしていく。
柴田 耕平 (しばた こうへい)
ある日深町愛のクラスに転校してくる。運動神経抜群な美男子で、自分がモテていることを理解しているが、恋愛に関しては不器用。乱暴なしゃべり方をするが、一人家で寝込む母の為につきっきりで看病するなど根は優しい。
北川 淳子 (きたがわ じゅんこ)
深町愛とは同じクラスで柴田耕平に惚れており、恋敵である深町愛に見せつけるように柴田にアプローチを重ねていく。
山本 七海 (やまもと ななみ)
深町愛の住む町に暮らす病弱な美少女で、アルトという名前のライオンを飼っている。幼い頃からあまり外に出ていない為、ライオンのアルトとずっと一緒にいたが、深町愛たちと出会うことで彼女たちと友達になる。のちにアルトは動物園に送られることになる。