僕はお姫様になれない

僕はお姫様になれない

見た目は何の変哲もないごく普通の高校生ながら、どこかおかしい男女が勘違いに勘違いを重ねた、ややこしい恋愛模様を描いたギャグコメディ。「電撃だいおうじ」VOL.1からVOL.34まで連載された作品。

正式名称
僕はお姫様になれない
ふりがな
ぼくはおひめさまになれない
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

白馬王子は貧乏で苦労している様子のクラスメイト・新堂玲のことを心配していた。それと同時に、玲を見ると、同性でありながら何故かドキドキしてしまい、そのことが悩みの種でもあった。しかし、玲は実は女であり、家庭環境から男性と誤解されていただけであった。そうとは知らない王子は、自分の性癖について葛藤する日々を送っていく。

さらに不良娘の白雪姫が玲の紳士的な行動に心を奪われるなど、さまざまな勘違いがさらなる勘違いを呼び、玲の周囲の人間関係は、どんどん複雑なものへと進展していくのだった。

登場人物・キャラクター

新堂 玲 (しんどう れい)

高校生の女子。制服を買うお金もないほど貧しいため、兄のお下がりであるボロボロの制服を着ている。また、お金がなく髪を切ることもできないため、ずっとボブヘアでいるため、皆から「男のくせに可愛らしい」と評されている。白馬王子に胸を触られても女性だと気づかれないほどに胸が小さく、それが誤解に拍車をかけている。新堂玲自身は、そんな自分の体型、および自分が女性だと信じてもらえないことにコンプレックスを抱き、日々頭を悩ませている。 一方で男子にも負けないほどの運動神経を誇り、性格も優しく努力家のため、女子から告白されるほど人気が高い。玲の兄が買ってくれた唯一の女ものの服を着て買い物に出かけた際、王子と会って咄嗟に親戚の「新堂玲良」だと名乗ってしまう。 これで、王子にさらに誤解を与えてしまい、ますます悩みを募らせていくことになる。

白馬 王子 (はくば おうじ)

高校生の男子。新堂玲のクラスメイト。全国展開しているスーパーのチェーン「スーパー白馬」の御曹司。将来父親の後を継ぐため、よく店先に立って営業のための勉強をしている。玲を男だと思っており、玲に対してドキドキしまう自分に日々悩み続けている。ちなみに、玲が忘れた靴の匂いを嗅ぐなど、もともと少々変態的な性質を持つ。性格はとても真面目で、何事にも勉強熱心な頑張り屋。 のちに、女の子の姿をして「新堂玲良」と名乗った玲に一目惚れ。玲良に振られて落ち込むが、自分は女性を愛せる正常な男子である、と悩みを振り切って復活。意外とポジティブで単純な一面もある。

竜宮 真魚 (たつみや まお)

都会に憧れて、離島から新堂玲のいる都会の高校に転校して来た女子。いつも髪をおさげにしている。しゃべると方言が出てしまうなど、田舎っぽいところを気にしており、なかなかクラスに馴染めずにいる。川で溺れていた白馬王子を助けた際、都会にはドラマみたいなことが溢れていると恐怖心を抱く。そこから勘違いを重ねて、王子は自分に惚れており、さらに王子と自分が付き合うことになったと思い込むようになる。 思い込みが激しく、都会という環境に翻弄されがちだが、実際は明るく気さくで元気な性格。カラオケやカフェにも行ったことがなかったが、都会の女子らしい黒衣真帆と初めて行った。そこで真帆は都会に出て来て最初にできた友達となる。

白 雪姫 (つくも ゆき)

高校生の女子。新堂玲の隣のクラスに所属している。7人の子分がいる不良少女。頭に鉢巻をしており、長髪で巨乳の持ち主。いつも強気だが、顔に付いた米粒を玲に取ってもらった際、「きれいな髪に付かなくて良かったね」と言われて一目惚れ。子分たちに玲について調べさせ、自分に相応しい男かどうか確認しようとする。心の中では玲に近付きたいものの、いざ目の前にすると、暴言ばかり吐いてしまうツンデレなところがあり、上手く仲を進展させられていない。 話しかけられずに玲を尾行したり、玲が落ち込んでいた時には励まそうと自分の胸を触らせたりと、悪気はないが、極端なアプローチに走りがちなところがある。玲が女だとは夢にも思っておらず、一方の玲からは、同性の友達だと思われている。

黒衣 真帆 (くろい まほ)

新堂玲と同じ高校に通う女子。高校の男子にやたらとモテる。そのため、女子からは「魔性の女」として避けられており、黒衣真帆自身が人見知りということもあって、同性の友達がいない。いつものように、男子から告白されていたところを竜宮真魚に目撃され、都会のおしゃれを教えてほしい、と話しかけられたことをきっかけに親しくなった。 周囲に与える印象とは裏腹に、優しく噓が付けない性格の持ち主。のちに玲が女性であることを知る。それをきっかけにややこしい関係に巻き込まれ、板挟みとなって何かと迷惑を被るなど、何かと損な役回りで、誰よりも苦労人である。

加賀美 鏡子 (かがみ きょうこ)

新堂玲と同じ高校に通う女子。白雪姫のクラスメイト。自分が誰よりも美しいと思っているナルシストで、常に鏡を持っている少々変わった人物。そのためか、友達はいない。恋愛に性別は関係ないと考える性質で、同性の白雪姫に想いを寄せている。自分をお姫様、雪姫を王子様だと考え、すべてを自分に都合の良いように脳内変換してしまう強者。 ただ雪姫に「どけ」と言われただけで、話しかけてもらえたと喜ぶポジティブさを持っている。雪姫に「好きな奴がいる」と言われた際にも、当然のように自分のことだたと思い込んでいた。一方で、玲が女であることを一目で見抜くなど、人を見る目は確か。

菓子家 時雨 (かしいえ しぐれ)

新堂玲と同じ高校に通う女子。菓子家遍路の双子の妹。髪を三つ編みにしており、常に冷静沈着な性格。だが、極度の方向音痴で、登校時に学校への道を忘れてしまうほど。方向音痴であることは菓子家時雨自身も一応自覚はしており、地図を持ち歩くようにしているが、その地図すら忘れてしまう忘れん坊でもある。遍路が道しるべに撒いたパンに寄って来た動物とよく戯れているなど、つかみどころのない一面もある。

菓子家 遍路 (かしいえ へんじ)

新堂玲と同じ高校に通う男子。菓子家時雨の双子の兄。ショートカットの髪型で、常に冷静沈着な性格。極度の方向音痴ながら変なところに自信があり、地図などいらないと豪語しつつも、結局道に迷ってしまう。一応、菓子家遍路自身も方向音痴であることは自覚しており、パン屑を落として道しるべにすることもある。そのパンに寄ってきた動物とよく戯れているなど、つかみどころのない一面もある。

玲の兄 (れいのあに)

新堂玲の兄。両親が亡くなってから、玲を守るために頑張ってきた妹想いの良い兄。玲が女の子らしく生活してくれることを常に願っている。少々シスコン気味なところがあり、女の子らしい格好をしない玲のため、自分の1か月分の給与をはたいて、女ものの洋服を買ってきたり、さらには下着まで買ってきたりと、行き過ぎた行動をすることもある。

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