がんばれ少年ジャイアンツ

がんばれ少年ジャイアンツ

野球が大好きな少年が、小さな身体というハンデをものともせずに奮闘する、熱血少年野球漫画。主人公と孤児の少年たちとの触れあいや、また、野球の試合を通じて、友情や努力することの大切さを学んでいく主人公の姿が、ギャグを交えて丁寧に描かれている。なお、同じくちばてつやによる『少年ジャイアンツ』とは、タイトルは似ているが、一切関係がない。「少年ブック」1967年1月号から1968年2月号にかけて連載された。

正式名称
がんばれ少年ジャイアンツ
ふりがな
がんばれしょうねんじゃいあんつ
作者
ジャンル
野球
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概要・あらすじ

野球が大好きな少年の鮎川次郎は、山奥の荒れ寺の和尚に誘われ、和尚が監督として指揮をとる、孤児中心の野球チーム「少年ジャイアンツ」の入団テストを受けることとなる。過酷なテストに合格して、チームのメンバーとなった次郎だったが、孤児のチームメイトたちは次郎を毛嫌いし、両者は対立する。そんななか行われた紅白試合で、投打に大活躍した次郎は、チームメイトたちに認められ、野球の奥深さと同時に、チームワークの大切さを痛感。

猛練習を重ね、チームのエースピッチャーとして、強豪チームとの対外試合に臨む。

登場人物・キャラクター

鮎川 次郎 (あゆかわ じろう)

小学4年生の少年。鮎川家の次男坊で、三度の飯より野球が好き。背は低いが負けん気が強く、口ゲンカでは大人にも引けを取らない。運動神経も抜群で、和尚の勧めにより少年野球チーム「少年ジャイアンツ」のメンバーとなる。野球が上手くなるためなら、どんな苦しい練習にも耐え抜く根性の持ち主。

和尚 (おしょう)

山奥の荒れ寺に住む住職の老人。孤児の少年たちを集め、親代わりとなって生活の面倒を見ている。また、少年野球チーム「少年ジャイアンツ」を統率し、日本一を目指す監督でもある。素質のある少年に声をかけては、寺に招いて独特な入団テストを行っている。入団したメンバーには、野球の指導と同時に、人間教育も施すという奇特な篤志家。

鮎川 一郎 (あゆかわ いちろう)

高校1年生の少年。鮎川家の長男で、鮎川次郎の兄。弟の次郎とは性格が正反対で大人しい。自室の机にかじりついて東大入学を目指し、勉強に励んでいる。高校では野球部に所属しているが、運動オンチなため、キャプテンの雁太からしごかれてばかりいる。

雁太 (がんた)

少年野球チーム「少年ジャイアンツ」の紅軍のキャプテン。4番バッター兼エースピッチャー。チビばかりのチームの中では、ひときわ大柄の年長者。すぐに暴力をふるう粗野な性格。新入りの鮎川次郎とは、お互いに反目し合う。

藤助 (とうすけ)

少年野球チーム「少年ジャイアンツ」の白軍のキャプテン。4番バッター兼エースピッチャー。チーム内では、雁太と双璧をなす有能な選手。雁太と同じく、ひねくれた性格の乱暴者。

竜子 (りゅうこ)

和尚の姪。勝ち気な性格のお転婆娘で、少年野球チーム「少年ジャイアンツ」のマネージャー的存在。ユニフォームを縫い上げたりする女の子らしい一面もあり、チームのメンバーに慕われている。また、時にはブルペンキャッチャーを務めるなど、野球に関しても男子に負けない能力を持っている。鮎川次郎には、何かと口ゲンカしつつも、想いを寄せている。

鮎川家のパパ (あゆかわけのぱぱ)

鮎川次郎の父親。ごく普通のサラリーマン。週末の息抜きとして、自宅の庭でゴルフの練習をしている。次郎にも練習を勧めるほどのゴルフ好き。おだやかな性格で、破天荒な行動をする次郎に、いつも圧倒されている。

鮎川家のママ (あゆかわけのまま)

鮎川次郎の母親。きかん坊の次郎に手を焼き、いつも叱っている。しかし、次郎の無謀な性格を心から心配している、優しい性格の主婦。しつけには厳しいが、次郎とその仲間たちのウソに、簡単に騙されるお人好しな一面もある。

美代坊 (みよぼう)

鮎川次郎の同級生の女の子。次郎の遊び仲間の1人で、特に親しい間柄。次郎が自宅を抜け出す際には、鮎川家のママを騙す手助けをすることもある。

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