概要・あらすじ
14歳の野々村愛里(ラブ)は、高校生のカメラマン・浜口草の目に留まり、正体不明の美少女モデル「アリサ」として写真集を出版し、人気者となる。ある日スタントマンの剣崎暁と知り合いになったラブは互いに気持ちを確認し合い、相思相愛の間柄に。しかし、小早川京介の画策により、ラブは暁と会えない日々を過ごすこととなる。
ラブへの嫌がらせとも取れる京介のこの行動には、実は深い理由があった。
登場人物・キャラクター
野々村 愛里 (ののむら あいり)
通称「ラブ」。笑顔が魅力的な中学3年生で14歳の少女。カメラマンの兄、野々村政史がいる。容姿にコンプレックスがあったが、正体不明の美少女モデル「アリサ」として活動するうちにそれを克服する。もともとはアイドル水島準一の大ファンだったが、準一のスタントマンを務める剣崎暁に惹かれていく。
剣崎 暁 (けんざき あきら)
アイドルである水島準一の専属スタントマンで17歳。幼い頃に交通事故で両親と妹を失っている。ぶっきらぼうに振る舞うが、本当は優しく照れ屋な性格。初めて会った時から野々村愛里に惹かれていたが、強い男になって自分に自信がつくまでは誰も好きにならないと決めていた。
浜口 草 (はまぐち そう)
カメラマン、浜口一郎の一人息子。高校生だが休学して父の助手をしている。自らも写真を撮り、野々村愛里(ラブ)の魅力にいち早く気づいてモデルを依頼する。とても穏やかで優しく、ラブを温かく見守っている。心臓が悪く、医者からは余命2年と宣告されている。小早川京介とは幼馴染の間柄。
小早川 京介 (こばやかわ きょうすけ)
美容師だが、実家は大財閥。冷血漢のように振舞うが、すべては幼馴染の浜口草のためで、誰よりも彼のことを一番に考え、体調を気遣っている。草と野々村愛里(ラブ)を一緒にさせるために、剣崎暁とラブの仲を引き裂こうと企てる。
一美 (かずみ)
野々村愛里(ラブ)の友達で、ラブの兄の野々村政史のことが好き。言いたいことをはっきり言うタイプだが、いつもラブと一緒にいて、彼女の心の支えになっている。はじめは小早川京介の提案に協力するが、ラブの気持ちを無視してまで草の側にいさせようとする京介のやり方に反感を覚える。
鋭二 (えいじ)
通称「レッド」。暴走族のトップでケンカが強い。行き違いにより剣崎暁を叩きのめすが、後に和解する。誤解が解けてからは影となって暁を支え、暁からも頼りにされている存在である。小早川京介とは以前からの知り合いで、かつて彼の実家の財閥を拡大するために利用され、痛い目にあった過去がある。
野々村 政史 (のむら まさし)
野々村愛里(ラブ)の兄で21歳。通称「まーくん」。職業はカメラマンで、浜口一郎を尊敬している。妹思いの優しい性格で、両親を亡くしてからは彼がラブの面倒を見ている。小早川京介の計らいでカメラマンとして大きな仕事を受けるが、1年に渡る長期ロケでラブと離れて暮らすことになってしまう。
桜井 千加子 (さくらい ちかこ)
野々村愛里(ラブ)とは学校の同級生でタレント志望。水島準一の相手役のオーディションを受けるが、ミスでラブが自分の代わりに出て、結果2人共に失格してしまう。元々は仲が良かったが、それ以来ラブを逆恨みし何かと邪魔をする。
水島 準一 (みずしま じゅんいち)
野々村愛里が大ファンだったアイドル俳優。爽やかな青年だが運動音痴。そのため、ほとんどのアクションシーンはスタントマンの剣崎暁に任せている。極秘にしているが、演劇研究所時代から支え合ってきた恋人がいる。「アリサ」と映画で共演する。
堀口 みゆき (ほりぐち みゆき)
水島準一と映画で共演したことで、スタントマンを務める剣崎暁と出逢う。暁に好意を寄せ、野々村愛里(ラブ)のことをライバル視する。撮影中に事故に遭った暁に付きっきりで看病し、週刊誌などで噂になる。「アリサ」の正体がラブであることを知っている。
浜口 一郎 (はまぐち いちろう)
浜口草の父でカメラマン。十代の少女を撮ることに定評がある。浜口草が撮った野々村愛里の写真を見て気に入り、自分のモデルとして起用した。息子思いのようだが、草の亡き後、彼の撮った写真を自分の作品として発表しようとする。