クラスで2番目にかわいい女子との学園生活
朝凪海はクールな雰囲気を漂わせた美少女で、親友で「クラスで1番かわいい」と評される天海夕といつもいっしょにいる。海は周囲から「クラスで2番目にかわいい」と評されており、何かと夕と比べられることに少なからず傷ついていた。そんな海の隠れた趣味は、B級映画鑑賞。高校入学してすぐの自己紹介で、自分と同じ趣味の前原真樹と出会い、友達になろうと声をかける。一方の真樹は、これまで友達が一人もいなかったいわゆる陰キャで、海と自分とでは住む世界が違うと最初は距離を取っていたが、同じ時間を過ごすうちに、海に恋心を抱くようになる。二人は互いに人付き合いが苦手で恋愛初心者同士のため、なかなか距離が縮まらないながらも、そのもどかしい恋愛模様が魅力となっている。
クールに見えてかわいい嫉妬もする朝凪海
朝凪海はしっかり者で面倒見もよく、周囲からも頼られることが多い。クールな見た目の美少女だが、クラスメートからは感情が薄いと思われている節がある。だが、同じB級映画の前原真樹に対しては、自分から友達になりたいと積極的に行動するなど、思い入れが強い。そんな中、真樹と天海夕が親しくなると、真樹を奪われたくない思いから嫉妬して、夕に初めてのウソをつく。また、学校のイベントの準備を真樹と二人だけでやりたがるなど、彼の前ではかわいらしい一面をのぞかせる。
朝凪海と天海夕の女同士の友情
天真爛漫でつねに目立つ存在の美少女・天海夕は、「クラスで1番かわいい」と評される人気者。夕は親友の朝凪海に絶大な信用を寄せており、つねに行動を共にしている。一方の海は夕に友情を感じつつも、周囲から彼女の引き立て役だと勝手に思われていたり、「クラスで2番目にかわいい」と評されたりするなど、少なからずプライドを傷つけられることが多く、夕と距離を置きたいと思うこともあった。また、中学時代も夕といっしょにいただけで、理不尽な仲間外れに遭った経験を持つことから、思いを寄せている前原真樹も、いつか自分より魅力的な夕に惹かれるのではないかと不安を抱えている。本作は真樹と海の恋愛事情と同時に、海と夕の複雑な友情関係が丁寧に描かれている。
登場人物・キャラクター
前原 真樹 (まえはら まき)
地味で目立たない高校1年生の男子。高校入学を機に引っ越してきたため、高校には知り合いが一人もいない。さらに引っ込み事案で人見知りなこともあり、これまでの人生で一度も友達と呼べる存在ができたことがない。趣味はB級映画鑑賞で、毎週金曜日は一人でお気に入りの映画を観ながら、ピザや炭酸ジュースを飲むことを唯一の楽しみにしている。入学して早々の自己紹介で、同じクラスに在籍している朝凪海もB級映画好きだと知り、初めての友達になる。ただし、海はクラスの中心グループに所属しているため、自分とは住む世界が違うと一歩踏み込めずにいるが、彼女に淡い恋心を抱くようになる。たまに海と二人で家で遊んでいることは、「クラスで1番かわいい」と評される天海夕をはじめ、クラスメートには秘密にしている。
朝凪 海 (あさなぎ うみ)
前原真樹と同じクラスに在籍する高校1年生の女子。入学後の自己紹介で真樹がB級映画好きだと知り、レンタルビデオ店で声をかけたことで友達になる。金曜日の放課後に真樹の自宅を訪れ、彼と映画鑑賞を楽しんでいうちに、学校でも会話を交わす機会が増え、次第に彼を異性として意識するようになる。同じクラスの天海夕とは小学校時代からの親友で、彼女の希望もあって同じ高校に進学した。夕は「クラスで1番かわいい」と評され、朝凪海は「クラスで2番目にかわいい」と勝手にランクづけされることに、少なからず不快感を覚えている。また、中学時代は夕の引き立て役だと陰口を叩かれ、時には仲間外れにされた経験もあり、ひそかに傷ついている。しかし、海自身もクールな雰囲気のハイスペック女子で、コミュニケーション能力も高く、クラスメートからも頼りにされている。
クレジット
- 原作
-
たかた
- キャラクター原案
-
日向 あずり
書誌情報
クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 4巻 KADOKAWA
第1巻
(2023-03-01発行、 978-4046818812)
第2巻
(2023-05-26発行、 978-4048112208)
第3巻
(2023-10-27発行、 978-4048112451)
第4巻
(2024-05-28発行、 978-4048112895)