概要・あらすじ
新人教師の青木大介は、年度途中から双ツ橋小学校へと赴任し、担任が退職してしまった3年1組を担任することになった。「お兄さんのような」頼れる教師を目指す大介であったが、初日から女子生徒の着替えを覗いてしまい、自己紹介ではイジられてしまう始末。
その中でもクラスの中心である活発な少女・九重りんやその友達・鏡黒のませた言動に振り回されるが、ふとしたことから、2人が前任の担任を辞職へと追い込んだ主犯格だという事実を知る。
前担任からの中傷のせいで不登校になっていた2人の親友・宇佐美々を教室へ連れ戻すことに成功した大介は、生徒たちからの信頼を徐々に得つつも、年頃ならでは問題やりんのアプローチに翻弄される日々を送っていく。
登場人物・キャラクター
青木 大介 (あおき だいすけ)
双ツ橋小学校に年度途中に赴任し、3年1組を担任することになった新人教師の男性。優しく正義感にも溢れるが、奥手なことが災いし23歳にして女性経験はない。「お兄さんのような先生」を目指しているが、経験不足から失敗も多く、生徒たちからはよくからかわれている。 特に九重りんには気に入られており、彼女の大胆なアプローチにしばし困惑する日々を送っていく。
九重 りん (ここのえ りん)
双ツ橋小学校3年1組に通う、明るく活発で、友達思いな性格の少女。一方で過激な面も持ち合わせ、友人の宇佐美々を不登校にした前任教師を逆にいじめ返し、辞職へと追い込んだ問題児でもある。非常にませていることから性知識等も豊富で、初心な新任教師の青木大介をからかいつつも、彼の誠実さに惚れ込み積極的なアタックをかけていく。
鏡 黒 (かがみ くろ)
双ツ橋小学校3年1組に通う小柄な少女。お金持ちのお嬢様であり、ゴスロリ風の衣服を好む淑やかな外見に反して、内面はしたたかな面と子供らしく感情的な面を持ち合わせる。九重りんと宇佐美々とは親友であり、特にりんを溺愛していることから、彼女が好意を寄せる青木大介を敵視している。
宇佐 美々 (うさ みみ)
双ツ橋小学校3年1組に通う、眼鏡姿で発育の良い少女。物静かかつ内気な性格であり、前任の教師から度重なる中傷を受けたことで不登校となっていた。その後、親友の九重りんと鏡黒の策略により前任教師が辞め、新たに赴任した青木大介が誠実な態度で理解を示したため、登校を再開するようになる。
九重 秋 (ここのえ あき)
九重りんの母親で、故人。シングルマザーとしてりんを育て、路頭に迷いかけていた九重レイジも引き取り幸せに暮らしていたが、ガンによりりんが小学校に入学する直前に他界してしまっている。
九重 レイジ (ここのえ れいじ)
九重秋の従弟で、彼女の娘・りんの現在の保護者である男性。会計士事務所に勤務をしている。事故で両親を亡くしたことで秋に引き取られた過去を持ち、また彼女の存命中は恋愛関係にもあった。そのため、りんに秋の面影を見出しては執着している。
宝院 京子 (ほういん きょうこ)
双ツ橋小学校に勤務する、スタイル抜群の女性教師。職員室での席や担任クラスが隣同士である上、指導担当を任されたことから、新任でやってきた青木大介と懇意になっていく。
小矢島 剣太 (おやじま けんた)
双ツ橋小学校に勤務する男性教師。角刈り頭に糸目、ガッシリとした体格が特徴的な、体育会系の風貌をしている。面倒見がよい性格で、青木大介や宝院京子の相談によく乗っている。
白井 紗江 (しらい さえ)
双ツ橋小学校に勤務する、眼鏡姿の女性教師。真面目で厳しい性格の持ち主で、九重りんたちに振り回される青木大介をたびたび厳しく叱咤する。
にゃー
『こどものじかん』に登場する動物。九重りんたちが双ツ橋小学校の校舎裏で内緒で飼っている、黒白の毛を持つ野良猫。にゃーのために危険を冒したりんを身を挺して助けたことで、青木大介は彼女からの信頼を得るようになっていく。