概要・あらすじ
東京にある古いアパート、こんぺい荘に住む羽衣楽子はフランソワのペンネームでイラストレーターとして働きながら、いつか童話作家になりたいという夢を持っている。しかし、イラストの依頼をしてくれていた出版社・もろい書房が倒産してしまい、担当の編集者だった雉田茂と共に一旦は途方にくれる。
楽子は再びイラストを掲載してくれる雑誌を探すため売り込みを始め、雉田は新しい道へと進むことを決意する。お互いの夢や過去などを語るうち、楽子は雉田への思いに気づく。
登場人物・キャラクター
羽衣 楽子 (はごろも らくこ)
童話作家志望のイラストレーター。ペンネームはフランソワ。明るく、楽観主義で前向きな性格ながら一般常識には欠けており、一般的な仕事ではトラブルを起こしがち。仕事に集中すると、周囲が見えなくなる。もろい書房から定期的に仕事を受けていたものの、もろい書房の倒産を受け、売り込みのために様々な編集部を回る。 こんぺい荘のとなりにあるコーヒー屋さん(喫茶店)が好きで、お金を切り詰めてでも通っている。
雉田 茂 (きじた しげる)
もろい書房に勤務している編集者。眼鏡をかけた青年。もろい書房の倒産を機に、以前からやりたいと考えていた陶芸の道へと進むことを決意し、九州・おはよう島に住む澄山先生に弟子入りする事が決まる。羽衣楽子のことが好きだが、夢を追いかける楽子を応援していることもあり、告白はしていない。 小学校のとき、金魚すくい大会で1位をとったことがある。
スキッパー
こんぺい荘に住むアメリカ人の女性。明るく、優しい性格で、アルバイトを始めようとする羽衣楽子に服をかしてくれるなど、何かとの世話をやいてくれる。アルバイトを4つ掛け持ちしている。
もろい書房編集長
もろい書房の社長にして、雑誌『へくそかずら』の編集長。もろい書房の倒産を機に、妻と共に全国各地を巡る旅に出る。
こんぺい荘の管理人
着物姿に割烹着を来た、初老の女性。眼鏡をかけている。大家でもあり、来客があったさい、お茶を入れてくれるなど、何かと住人の世話をしてくれる。こんぺい荘の名付け親でもある。