概要・あらすじ
典型的な亭主関白である夫に毎日、小言を言われ続けて、つくづくイヤになった妻(佐久間)が、離婚を相談しようと娘とともに占い師・天山花乙女の家を訪ねてみれば、なんと出てきたのは普通の農家のおばさんだった。半農半占でインチキくさいのだが、天山花乙女が、かつて自分も同じことで苦労したと泣きながら離婚を応援し、妻(佐久間)も思いきりグチをこぼして、スッキリして、定年離婚もありだと気持ちを切り替える。
登場人物・キャラクター
佐久間 (さくま)
名前不明。中年の主婦。亭主関白な夫につくづく嫌気がさしている。離婚を考え始め、電話帳で見つけた占い師・天山花乙女に相談する。
佐久間の夫 (さくまのおっと)
名前不明。絵に描いたような亭主関白で、家庭のことは妻に任せながら、家計簿をチェックし、朝から晩までで妻に小言とイヤミを言い続けている。
佐久間 京子 (さくま きょうこ)
婚期を迎えた娘。両親の姿を見て、結婚する気になれず、見合いはしても断ってしまう。天山花乙女に相談しに行く母親に同行。
中原いせ (なかはらいせ)
占い師。天山花乙女を名乗っている。太った農家のおばさんで、京子曰く半農半占。
中原 昭和 (なかはら あきかず)
中原いせの息子。クルマを壊して、母親から金をせびろうとしているが上手くいかない。
場所
見晴らしガ丘 (みはらしがおか)
東京都下の新興住宅地。旧地名は野川村。1960年代後半には農家が多かったが、作品に描かれる1985年前後には団地、マンション、分譲住宅が立ち並ぶ住宅地に変貌している。かつて存在した林や池もなくなっている。