概要・あらすじ
とある小さな村に、都から植物学者の二羽がやってきた。挨拶のため村長のもとへ訪れた二羽は、そこで問題児の三稜と出会う。村長は、植物のことに詳しい三稜を二羽の世話係にと提案し、二羽もそれを了承する。しかし、二羽を快く思わない三稜は、彼女にイタズラを仕掛けることを思いつく。
登場人物・キャラクター
三稜 (みくり)
両親を亡くし、住んでいた村の村長宅に世話になっている少年。いたずらっ子で村人から疎まれることもあるが、博物学に強い興味を持ち、知的好奇心旺盛で勤勉。当初は二羽に対して良い印象を持っていなかったが、前向きで植物に対する貪欲な研究姿勢に毒気を抜かれ、尊敬していくようになる。
二羽 (にう)
都から来た植物学者の女性。植物に対する知的好奇心が非常に旺盛で、家中に植物が生えてしまった時には、植物の成長の妨げにならないよう家具を動かすほどの研究熱心ぶりを見せる。植物の記録を残すため、生態だけでなく、その植物にまつわる伝承などについても調べようと考えている。
キキ
二羽の家に生えた植物の実を食べに来た木ネズミの子供で、そのまま家に住み着いている。村中の食べ物を盗んで食べてしまったり、気に入ったものを持ち帰ったりして村人たちの怒りを買うが、三稜に救われる。