さつきちゃん

さつきちゃん

少し偏屈で変わり者の少女が、自分の家族や学校の同級生達を不思議な言動で困惑させる様子を描いたコメディ作品。作者のさノ助は、本作と同タイトルの読み切り作品で、2016年に第39回「週刊ヤングジャンプ新人賞」シンマン賞佳作を受賞し、デビュー。その後、「増刊ヤングジャンプGOLD」に2話分の続編を掲載を経て、集英社「週刊ヤングジャンプ」2018年30号から2019年8号まで連載。

正式名称
さつきちゃん
ふりがな
さつきちゃん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

12歳の少女久野さつきは、少し偏屈で変わり者。言葉遣いは丁寧だが、不思議な理屈で意味不明な要求をしては、周囲の人々を引っ掻き回すトラブルメーカー。入学したばかりの中学校では、入学式でおかしなスピーチをして全校生徒を煙に巻き、自宅にいるときでも「新しい母親がほしい」などと言っては、家族を戸惑わせているのだった。

登場人物・キャラクター

久野 さつき (くの さつき)

髪を二つ結びにしている12歳の少女。両親と弟の4人家族で暮らしており、家では猫を1匹飼っている。三白眼でやや目つきが悪いのが特徴的。常に丁寧語で会話をし、両親の事は「父上」「母上」と呼ぶ。想像力が豊かで、年齢不相応に理屈っぽい性格。しかし、大人びた言葉遣いの割には「アメリカ初代大統領になりたい」とか、「誕生日プレゼントに新しい母親がほしい」などの子供じみた要求をするため、周囲の人々を困惑させたり煙に巻いたりする事が多い。 母親の久野亜希子から怒られたり、ほかのクラスで自己紹介をしてしまうという失敗をした際にも、あまり気にしている様子がない。学校では、意地の悪い同級生をたしなめて褒められたりするかと思えば、出席簿にかかれているクラスメート全員の苗字に妙なふりがなを付けて怒られるなど、良くも悪くもトラブルメーカー。

久野 亜希子 (くの あきこ)

久野さつきの母親。36歳。書道の先生をしている。さつきによると「美人で料理も美味しいが口うるさいのが欠点」。ツッコミ気質で、さつきの言動には常にツッコミを入れている。もともと関西の出身で、怒ると関西弁になる。

久野 和人 (くの かずと)

久野さつきの父親。メガネを掛けている。39歳でベンチャー企業に勤務しているサラリーマン。妻と違ってやや流されやすい性格で、さつきのめちゃくちゃな言動をいちいち真に受けてはオロオロしている。さつきによると「性格のためかご飯の味付けがフワッとしている」。

久野 功貴 (くの こうき)

久野さつきの弟。10歳で小学4年生。エキセントリックな姉とことなり、ごくごくふつうの少年。普段から慣れているのか、さつきのめちゃくちゃな言動でほかの家族が困惑している時にも一番動じていない人物。好きな昆虫はカブトムシ。

島田 一馬 (しまだ かずま)

久野さつきと同じ中学校に通う男子生徒。さつきとは別のクラス。入学式後のクラスの顔合わせで、クラスメートがしている自己紹介をいちいち否定して担任教師を困らせていた。しかし、自分のクラスを間違えてその場にいたさつきから「あいうえお作文で他己紹介」されつつたしなめられる。その際、さつきからは名前を「さいとうみきやす」だと思われており、それに困惑して以降はおとなしくなる。

一 ほのか (にのまえ ほのか)

久野さつきと同じクラスの女子中学生。おとなしい性格の持ち主。入学式で妙なスピーチをしたさつきの事を気に入り、なんとかして友達になりたいと思っているが話しかけられず、熱い視線を送って、さつきを困惑させてしまう。その後、ひねった読み方の苗字をさつきに面白がられて友達になる。

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