概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
鈴川 葵 (すずかわ あおい)
打掛北高校1年5組に在籍する女子。ショートヘアにしている。明るく好奇心旺盛な性格で、マイペース過ぎてデリカシーがないのが玉に瑕(きず)。幼い頃からテレビに興味がなかったため、世界的に有名な猫の白玉雄介をまったく知らなかった。そのため、クラスメイトの中に猫がいる事実に驚きを隠せず、白玉に対して興味津々な様子を見せる。そんな中、周囲が腫れ物に触れるように気を使いすぎるため、友達ができないことを白玉が悩んでいると知る。それ以来、積極的に白玉と会話するようになり、親しくなる。学校の勉強は苦手ながら、猫についての勉強は欠かさず、日々白玉に関する情報を集めている。のちに、白玉が入部できる部活を作るという名目で、「家庭科部」を創部する。
白玉 雄介 (しらたま ゆうすけ)
世界で唯一、人権を有する雄猫。年齢は15歳。外見はふつうの白猫ながら突然変異体で、成長スピードは人間と同様。打掛北高校1年5組に在籍しており、高校の制服は特別な生地で作られたフルオーダーメードの学ランで、ズボンは履いていない。1歳の時に言葉を発し、人間の赤ちゃんと同程度の知能があることが判明。3歳にしてIQが120に達し、会話が可能になった。5歳で飼い主に養子として迎えられ、世界初の人権を有する猫となり、現在に至る。以前はしゃべる猫としてテレビをはじめメディアに取り上げられていたため、世界でも有名な存在だったが、小学校に入学してからは、両親がメディアのシャットアウトを図ったため、報道されなくなった。有名人であるため周囲の自分に対する態度に思うところがあり、それが原因で中学時代はほとんど友達ができなかった。高校入学後、そんな自分に対して変な気遣いをせず、好奇心のままに接してくれた鈴川葵と親しくなり、友達の輪を広げて充実した学校生活を送るようになる。学校の授業は基本的にノートパソコンを使ってメモしている。パソコンの上に座り、四足を器用に使って踊るようにキーボードを叩(たた)く様子は、葵に「ノパソダンス」と名付けられた。思春期真っただ中なこともあり、嬉しい時や照れた時に無意識に喉を鳴らすなど、猫の本能が出てしまうことに抵抗があり、恥ずかしさを覚えている。