概要・あらすじ
アラサーの福浦夕子は子持ちの年上男性と結婚し、いい妻、いい義母になろうと炊事洗濯掃除に励んでいた。中学1年生の福浦渉太は新しい母親を警戒し、まったく心を開こうとしない。家の中で二人が対面すると、ピリッとした緊張が走る。夕子が夕食は何がいいかを聞いても、渉太はそっけない返事をし、ムッとしながらごはんを食べる。洗濯物を畳んで、渉太の部屋に持って行く夕子。自分のパンツまで畳まれているのを見た渉太は「俺の私物、あんたはさわらないでくれる?」と声を荒げ、洗濯物をひったくった。一人になった夕子の目から涙がこぼれる。だが次の瞬間、夕子は人が変わったように笑い出し「思春期中学生萌える~、多感な男子くそかわいい」と興奮で悶えるのだった。少年萌えオタクの夕子は、この状況が楽しくて仕方がない。そんな本性を少しも見せず、優しく上品で淑やかな義母を演じ、思春期の男の子、渉太との微妙な距離感を楽しむ夕子なのだった。
登場人物・キャラクター
福浦 夕子 (ふくうら ゆうこ)
年上の男性と結婚し、専業主婦となったアラサー女性。旧姓は新田。髪型はあごまでの長さのウエーブヘアで、真ん中で分けている。家事を完璧にこなし、料理も上手。家で一人のときはトレーナーにポニーテールと動きやすい格好をしているが、息子の福浦渉太が帰ってくる頃にはナチュラルメイクをし、女性らしく上品で控えめな服に着替えて出迎える。少年萌えオタクで、渉太との絶妙な距離感を楽しみ、さまざまな妄想を巡らせる。なお、自分が少年萌えオタクだということは家族に隠している。
福浦 渉太 (ふくうら しょうた)
中学1年生のふつうの男の子。思春期真っただ中で、父と再婚した若い義母の福浦夕子を受け入れられずにいる。夕子に警戒心むき出しで、冷たく当たってしまうことも多い。成績はふつうで国語が苦手。基本的にはいい子なので冷たくしてしまったあとは反省する。