ずっと青春ぽいですよ

ずっと青春ぽいですよ

『ぽんこつポン子』を代表作とする矢寺圭太の作品。現代日本の高校のアイドル研究部を舞台に、部長の山田と女装の似合う杉森純平、変わり者の河野のアイドルオタク三人が、アイドル研究部の活動を通して青春を謳歌(おうか)する姿を描いた青春群像劇コメディ。講談社「コミックDAYS」で2023年6月8日より配信の作品。2024年6月にKADOKAWA「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にノミネートされた。

正式名称
ずっと青春ぽいですよ
ふりがな
ずっとせいしゅんぽいですよ
作者
ジャンル
アイドル
 
ラブコメ
レーベル
モーニング KC(講談社)
巻数
既刊3巻
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アイドル研究部の活動を描く青春群像劇

アイドル研究部の部長にして唯一の部員である山田は、ずっと一人ぼっちの寂しい部活動を送っていたが、杉森と河野が入部したことで野球部が甲子園を目指すように、アイドル研究部もアイドルをプロデュースしてキラキラした青春を目指すようになる。山田をはじめとするアイドル研究部員たちの部活動と日常生活が、青春群像劇を交えながらコメディタッチで描かれる。アイドル研究部は、アイドルについて研究するだけでなく、アイドル候補生をスカウトしてプロデュースすることが主な活動内容となっている。

陰キャオタクと陽キャギャルのゆるやかな日常

アイドル研究部の部長の山田は、キラキラした青春を過ごすため、高校生活最後の1年間を期待に胸を膨らませていた。そんなの山田もとに集まってきたのは、女装が似合う美少年の杉森と、ふだんはおとなしいがアイドルのことになると態度が豹変する河野だった。そんなある日、山田は陽キャギャル感全開の渡辺ニコと鯖戸クロエにアイドルにならないかとスカウトするが、あえなく撃沈。仕方なく純平を女装させて細々と部活動を続けていた山田だったが、純平の女装写真に興味を持ったニコとクロエが写真の彼女に会うため、アイドル研究部に入り浸るようになる。

本格的なアイドル活動を目指す

ついに自らも女装するようになった山田は、アイドル研究部の活動で試行錯誤していたが、ショッピングモールでアルバイトをしていたクロエの協力により、山田と杉森はアイドルとして初のライブイベントに出演することになる。当日に向けて準備を進めていた山田は、部員たちと練習を通して友情を深めていく。なんとか初ライブを終えた山田は、さらなる活動の幅を広げるため作曲家を探していたが、彼が作曲家に指名したのは意外な人物だった。また、受験生の山田は部活動に夢中になるあまり、完全に放ったらかしにしていた進路問題が浮き彫りになる。こうしてアイドル活動を通して広がっていく山田の交友関係や、クロエやニコとの恋愛模様が見どころとなっている。

登場人物・キャラクター

山田 (やまだ)

とある高校に通う3年生の男子。アイドル研究部の部長を務めている。黒髪短髪で黒縁眼鏡をかけたアイドルオタク。アイドル研究部唯一の部員で、ずっと一人だったため部活動もままならなかったが、1年生の杉森と河野が入部したことで本格的に活動を再開する。野球部が甲子園を目指すように、アイドル研究部としてアイドルをプロデュースすることを目指している。陰キャながらクラスの陽キャ女子にアイドルにならないかと誘ったり、その見た目に反してアクティブに行動している。アイドル研究部に全力を注いでいるため、進路や受験勉強にはあまり関心がない。

杉森 純平 (すぎもり じゅんぺい)

山田と同じ高校に通う1年生の男子。アイドル研究部に所属している。大学生の姉がいる。中性的な顔立ちの従順な美少年で、山田と河野に頻繁に女装させられている。当初は女装を嫌がっていたが、スマホで撮った写真が自他共に認めるかわいさだったため、まんざらでもない様子を見せる。のちに女装した山田とコンビでアイドル活動をするようになる。中学時代は野球部に所属していた。

書誌情報

ずっと青春ぽいですよ 3巻 講談社〈モーニング KC〉

第1巻

(2023-11-08発行、 978-4065335895)

第2巻

(2024-04-10発行、 978-4065353295)

第3巻

(2024-11-13発行、 978-4065375495)

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