概要・あらすじ
ミステリー作家で38歳でバツイチの五十嵐千夏と、80歳の母のちはるの二人のやりとりを主に描いたコメディ4コマ漫画。80歳の母は好奇心旺盛で、いつも娘につっこみを入れられている。そんな二人の日常をコメディタッチで描いた作品。
登場人物・キャラクター
五十嵐 千夏 (いがらし ちなつ)
38歳。人気のミステリー作家。バツイチ。恋愛と掃除が苦手。美人だが、おしゃれには興味がない。意地っ張りで素直ではない。人を見る洞察力は優れているが、自分のことには働かない。松川俊介と夫婦の間、家事をやらなくてもいい状況だったため、暇になって小説を書いてみたところ、作家デビューすることに。 離婚してから、実家である五十嵐洋裁店の近くにマンションを借りて暮らしている。好奇心旺盛な母ちはるさんに振り回されながら、母の思いやりに感謝している。
五十嵐 ちはる (いがらし ちはる)
80歳。五十嵐洋裁店の店主で、ちなつの母親。夫に先立たれた未亡人。一男二女を育て上げ、しつけは厳しめ。若い頃からひまわり商店街の人気者。今でも小さい子供からお年寄りにまで慕われている。おしゃれで綺麗なものが大好きで、流行にも敏感。ミーハーな性格でイケメンが大好き。行動力も抜群で、いつも笑顔で元気なおばあさん。 出戻りのちなつのことをいつも心配し、再婚をさせようとしている。
梅本 福太郎 (うめもと ふくたろう)
26歳。雑誌『ミステリブック』の編集部に勤める、ちなつの担当編集者。仕事に一生懸命だが、いつも空回りで、少々抜けている性格。学生時代からちなつの小説のファンで、今は恋愛対象として見ている。初めて五十嵐家を訪問した時にお詫びの品にメロンを持ってきたせいで、ちはるさんからは「メロンのあの子」と呼ばれている。
鈴木 まりか (すずき まりか)
小学5年生、11歳。ひまわり商店街にある肉屋の鈴木の娘で、ちはるさんの年の離れた友達。最新のおしゃれ情報のやり取りをしている。流行に敏感でセクシーな服も着こなす。母親の服のリメイクをちはるさんに頼んでいる。性格は明るく快活。ちなつのことは「もてないお姉さん」と呼んでいる。 自分以外の家族はみんな太っているので、一時、ダイエットに挑戦したこともあった。
松川 俊介 (まつかわ しゅんすけ)
55歳。ちなつの元旦那。大学教授で、ちなつは元教え子だった。イケメンで口が上手いので女の子にもてる。実家は資産家で、結婚していた時は両親と同居していたが、お金の管理は母親が、家事はすべてお手伝いさんがやってくれていた。若い女の子が好きで、それが原因でちなつと離婚。その前にも何度か教え子と結婚し、離婚をしている。 今でも時々ちなつに会いにやってきて、再婚を望んでいる。
武者小路 綾華 (むしゃのこうじ あやか)
23歳。雑誌『ミステリブック』の編集部で、ちなつの文庫本の担当編集者。ちなつのことが好きで、上司の梅本くんとは恋敵でもある。実家は金持ちで、外見は派手。ちなつも感心するほど仕事は優秀。しかし、お嬢様気質で少し強引なところもある。
すみれ野 園 (すみれの その)
宝束歌劇団の男役のトップスター。武者小路さんの従姉妹で、本名は園子。武者小路さんのワガママに小さい頃から付き合ってきた苦労人。昔は小説家に憧れていた時期もあった。ちなつの言動に惹かれ、恋に落ちてしまう。すみれ野園の時はハキハキして積極的な性格だが、本来の園子はおどおどして内気な性格をしている。
五十嵐 千秋 (いがらし ちあき)
53歳。五十嵐家の長男。食いしん坊で、ぽっちゃり太め。自動車メーカーに勤務し、現在はアメリカで家族と暮らしている。長男は大学院に通い、長女はソフトボールに打ち込んでいる。仕事はあまりうまくいっていないようで、実家に帰ってこようかと話していたが本気ではない様子。
五十嵐 千冬 (いがらし ちふゆ)
42歳。五十嵐家の長女。今は同級生だった夫と3人の子持ちの主婦。いつもバッチリメイクに綺麗な服を着ている。メイクをとると超地味で、努力して綺麗な自分を見せていた。外面が良くて社交的。ノリはまりかちゃんと似ていて、ちなつとはあまりかみ合っていない。
五十嵐 季男 (いがらし すえお)
ちなつの父で、ちはるさんの夫。すでに亡くなっている。戦後、復員兵で貧しい暮らしをしていたところ、通りかかったちはるさんに親切にされ、恋に落ちる。ちはるさんの実家が借金取りで苦しんでいるのを見かね、自分ですべての借金を返済し、ちはるさんと結婚。五十嵐洋裁店の隣に、クリーニング店を開店し、仕事をしていた。 メガネをかけて地味な印象だが、まじめで優しい性格だった。
タカシ
ひまわり商店街にあるガチンコスポーツクラブの先生。マッチョ系のイケメンで、スポーツクラブに通うちはるさんのお気に入り。昔付き合っていた人に似ているらしい。スポーツクラブの生徒、特に女性に絶大な人気を誇る。お年寄りに優しいので、ちはるさんにも優しい。それを勘違いして、小金持ちの奥様にちはるさんがいじわるされたこともあったが、上手くいかなかった。
福田 紀洋 (ふくだ のりひろ)
長髪にメガネのアート系イケメン。路地の角でちはるさんとぶつかって出会う。ちはるさんにとっては、運命の人。駅前のビルに入っているアパレル会社の社長で、最近人気のファッションデザイナーでもある。ファッションショー前の追い込みの時期に、町内にある五十嵐洋裁店の存在を知り、ちはるさんに助けを求めて以来、お友達になる。
場所
五十嵐洋裁店 (いがらしようさいてん)
ちはるさんが店主を務める洋裁店で、ひまわり商店街の中にある。戦後すぐに呉服屋を営んでいた両親から引き継ぎ、それ以来、商店街でも評判の店となった。今では、ひまわり商店街の老若男女が集う憩いの場ともなっている。
ひまわり商店街 (ひまわりしょうてんがい)
ちはるさんの五十嵐洋裁店がある商店街。戦後の焼け跡に出来た古い商店街だが、最近は周りに大型店が建ち、お客さんが遠のいている。商店街の人はみんな顔見知りで、親子3代でお店をやっているところも多い。みんなで協力して、なんとか活気を取り戻そうと再生計画をたてている。