ちびっこ怪獣ヤダモン

ちびっこ怪獣ヤダモン

南極で発見された卵から誕生した怪獣のヤダモンが、日本のあちこちで騒動を巻き起こすコミカルなギャグ漫画。「ぼくら」の1967年12月号から1968年7月号にかけて掲載された。

正式名称
ちびっこ怪獣ヤダモン
ふりがな
ちびっこかいじゅうやだもん
漫画
原作
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

南極で見つかった怪獣の卵を入手した怪獣研究所の怪獣博士。しかし、卵を野球ボールと勘違いした近所の少年、大矢田太郎によって、卵を持ち去られてしまう。野球の試合中にふ化した卵から誕生した怪獣のヤダモンは、太郎とその妹であるチョメ子となかよくなり、成り行きで太郎の家で暮らす事になる。研究のためにヤダモンを取り戻そうとちょっかいをかけてくる怪獣博士に悩まされつつも、ヤダモンは現代日本に適応し、楽しく能天気に日々を過ごしていた。

そんなある日、ヤダモンとそっくりな姿をした兄弟が大挙して出現。彼らを引き連れていたのはヤダモンの父親で、ヤダモンに対し故郷のヤダーン星にいっしょに帰るように促す。父親の顔を見て望郷の念に駆られたヤダモンは、太郎達に別れを告げ、宇宙船でまだ見ぬ故郷へと帰っていくのだった。

登場人物・キャラクター

ヤダモン

二足歩行の恐竜のような姿をした怪獣の男の子。頭に大きな角が生えているのが特徴で、南極で発見され、怪獣研究所に持ち込まれた卵から誕生した。明るい性格をした怪獣で、知能が高く、人間の言葉を理解し、会話もできる。また、角にプロペラをセットして自在に飛行できたり、口から炎を吐き出せるなど、怪獣ならではの特殊な能力を持つ。 食いしん坊で、特にお菓子には目がない。若干怖がりで、猫が少々苦手。故郷はヤダーン星と呼ばれる惑星で、卵の頃に父親が乗っていた宇宙船から南極に落ちてしまった。本名は「ヤダモン・モンゲロゲー」といい、そっくりな姿をしたたくさんの兄弟がいる。

大矢田 太郎 (おおやだ たろう)

ごく普通の少年。友人と野球をしていた時に、偶然ボールが飛び込んでしまった怪獣研究所に忍び込み、ボールと間違えてヤダモンの卵を持ち帰ってしまう。卵からふ化したヤダモンの事を最初は怖がっていたが、対話をするうちになかよくなり、家でいっしょに暮らすようになる。

チョメ子 (ちょめこ)

小さな女の子。大矢田太郎の妹で、怪獣研究所に入ってしまったボールを、太郎といっしょに取りに行った時に、ヤダモンの卵を発見する。ふ化したヤダモンの姿を見てもいっさい怖がらず、最初から友達のように接していた。

怪獣博士 (かいじゅうはくし)

怪獣を専門に研究している怪獣研究所の博士。白髭をたくわえた初老の男性で、研究所内に999匹の怪獣を飼っている。南極で発見されたヤダモンの卵をふ化させようとしていたが、トラブルによって卵を失ってしまう。ふ化したあとに大矢田太郎の家で暮らすようになったヤダモンを執拗に追い回し、解剖しようと目論んでいる。バイタリティあふれる性格で、なおかつ執念深い。

ヒゲゴジラ

怪獣研究所で怪獣博士の助手をしている男性。太い眉にモジャモジャの髭を生やした強面だが、見た目にそぐわないオネエ言葉で喋るのが特徴。怪獣博士といっしょになってヤダモンを捕らえる事に心血を注いでいる。

上月 佐助 (こうづき さすけ)

忍者の少年。山奥にある忍者の里で暮らしていたが、抜け忍となったため、かつての仲間から追われていた。スキーに来ていたヤダモン達に助けられ、紆余曲折の末、山を降りて町で暮らすようになる。その後、仲間と一緒にスパイ活動を専門に行う、アンクル忍者部隊として活躍する。

ヤダモンの父親 (やだもんのちちおや)

恐竜のような姿をした怪獣。ヤダモンの実父で、ヤダモンとそっくりな姿をしているが、口元に髭を生やしている。宇宙船から地球へと落ちたヤダモンの卵をずっと探していた。のちにヤダモンの居場所を突き止め、ほかの息子達を引き連れて大矢田太郎の家を訪れ、ヤダモンを連れ戻そうとする。

ワラコロゲ

山の中に住んでいた奇妙な妖怪。性別は不詳。大きな体をしているが、全身がワラでできているため、中身はスカスカ。最近山の中に出没するようになった見慣れぬ悪い妖怪に悩まされている。妖怪退治を名乗り出たヤダモンに付き合い、現地を案内していた。

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