どうぶつずかん

女子高生の動物園園長である日辻萌衣と、彼女を慕う同級生の宍戸牙王の二人が織り成す、さびれかけた動物園を舞台にした青春ストーリー。動物との触れ合いや来園者の人間模様、さらに萌衣と牙王の淡い恋愛を描いていく。「月刊サンデーGX」2013年7月号から2015年6月号にかけて掲載された作品。

正式名称
どうぶつずかん
ふりがな
どうぶつずかん
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
サンデーGXコミックス(小学館)
関連商品
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あらすじ

第1巻

文芸部で日々読書を楽しんでいた日辻萌衣が、ある日を境に部に姿を見せなくなった。萌衣といっしょの部活動を何よりの楽しみにしていた宍戸牙王は、下校する彼女を尾行し、何をしているのかを突き止めようとする。萌衣が向かった先は、山の中にあるひつじ動物園で、萌衣はなんとそこの園長である事が判明。萌衣と幸せな時間を過ごしたかった牙王は、アルバイトとしてひつじ動物園で働く事になる。(FILE01「ポエム生肉猫車」)

萌衣が高校2年生の若さで動物園の園長をしている事に疑問を持った牙王は、その理由を彼女に問う。しかし萌衣が語った理由は、2か月前に園長の父親がアフリカで失踪したからという衝撃的なものだった。不幸に見舞われながらも前向きな萌衣の姿を見て、自分も頑張らねばと思う牙王だったが、慣れない動物達の世話では失敗の連続。さらに、動物に対する認識の甘さを先輩の丹羽鶏太から指摘され、酷く落ち込んでしまう。その姿を見た飼育員の乾杏から、萌衣もまた、父親がいなくなった不安を必死に隠している事を知らされた牙王は、自身の甘さを反省し、再び奮起する。(FILE02「野生の証明」)

アルバイト禁止の学校に通っている牙王と萌衣は、教師の烏丸の目に怯えながら仕事を続けていた。ところが、家族といっしょにひつじ動物園にやって来た烏丸に運悪く発見されてしまった二人は、直ちにアルバイトを辞めないと、停学にすると言い渡されてしまう。しかし一計を案じた牙王は、校則のアルバイト禁止の項目に書かれていた「農業手伝い、動物の世話は例外とする」の一文を盾にして、自身と萌衣のアルバイトを認めさせる事に成功する。(FILE03「1+1=3」)

牙王は杏との仕事中に、オス同士の戦いで負け続けた最弱のライオン、ゲッコウの事を教えられる。そんなゲッコウのおしっこを誤って浴びてしまった牙王は、その匂いによって園内の動物達から威嚇・警戒されてしまう。園内のシャワーが故障していた事から、萌衣の家でシャワーを貸してもらい、仕事に戻った牙王は、杏からゲッコウの紹介写真の担当を任される。おしっこで縁のできたゲッコウに思い入れが芽生えはじめた牙王は、意気込んで写真撮影を始めたものの、覇気のないゲッコウにいら立ってしまう。しかし、そんなしょぼくれたゲッコウの姿が、格闘家の家に生まれ育ち、戦いが苦手なのに、強さを求められ続けた自分と同じである事に気づき、牙王は自己嫌悪に陥る。帰宅後、両親の宍戸鬛宍戸莉音に動物園でアルバイトしている事がバレた牙王は、ゲッコウを弱い獅子扱いした鬛に反発。ゲッコウを園内で一番人気の動物にするべくガイド活動にいそしむようになる。(FILE04「獅子のプライド」、FILE05「ドキドキ♡フレーメン」、FILE06「白いゲッコウ」)

文芸部の我孫子希椅は、突然部活に来なくなった片思いの先輩である牙王を心配し、彼の尾行を決意。その結果、牙王がひつじ動物園でアルバイトをしていた事を突き止めた希椅は、彼がここで働く理由が動物が好きな事以外にもあると直感。その謎を解くため、希椅もひつじ動物園でアルバイトをする事を決意する。希椅は人手不足だった売店の売り子として、働く事になる。(FILE07「アビ叫喚!?」)

希椅から動物園でアルバイトをしている理由を聞かれた牙王。萌衣が好きだからという本当の理由を言う事ができず、当の萌衣の気持ちもわからない牙王は、悶々としながら仕事を続けていた。そんなある日の夜、アジアゾウの飼育員である椛島才蔵からゾウ舎に来るように言われた牙王達は、ハナコ達の園内散歩に付き添う事になる。萌衣とゾウの背中に乗った牙王は、思い切って萌衣に告白を試みる。(FILE08「鼻と星」)

第2巻

宍戸牙王日辻萌衣に誘われ、休日に東京まで付き合う事になった。初めてのデートを楽しみにしていた牙王だったが、萌衣の目的は東京の動物園の視察にあった。牙王と萌衣が二人きりになる事に強い危機感を抱き、密かに東京までやって来た我孫子希椅は、二人を尾行。しかし、尾行中に牙王と萌衣に発見され、すべてが有耶無耶になり、みんなで食事をしてからなかよく帰宅する事になる。(FILE09「草食デート」)

ひつじ動物園に、珍しく子供が大挙してやって来た。その中にいた妙によそよそしい雰囲気をした父子が気になってしまった牙王は、離婚後に月に一度しか娘に会えないという父親の心情を慮り、親子でモルモットといっしょに写真を撮る事を提案。昔は大好きだったという抱っこを父親にしてもらった娘は、満足げな顔をしてフレームへと収まる。(FILE10「ふれひろもるもる」)

時給アップの交渉に失敗した希椅は、自作のオリジナルグッズを売店で販売し、その利益を独占する事を画策。飼育員みんなで知恵を絞り、ヘビの抜け殻を金運アップのお守りとして売る事が決まったものの、爬虫類の飼育員は丹羽鶏太ですら恐れる、非常に気難しい性格をした毒蝮だった。牙王と希椅が毒蝮の説得に向かうものの、ヘビが怖い牙王はその心情を毒蝮に見抜かれ、説得に失敗。しかし、ヘビに多少興味があった希椅は毒蝮に気に入られ、ヘビの抜け殻を大量にもらう事に成功する。(FILE11「まだらのひも」)

体育の授業をしていた牙王は、校庭の穴に足をとられ、負傷してしまう。校庭になぜか増え続ける多数の穴に頭を悩ませていた烏丸は、牙王達に命じてその原因を調査させる。なんらかの動物が穴を掘っている事を突き止めた牙王達だったが、その特定には至らず、調査は難航。しかし、穴に隠れていた動物を牙王が発見し、ついに萌衣がそれを捕まえる事に成功。動物の正体は近所の家から逃げ出したプレーリードッグだった。(FILE12「学校の生物X」)

連日仕事に集中しすぎた牙王と萌衣は、みるみる学校の成績が落ち、ついに赤点を取ってしまう。追試で赤点を取るとアルバイト禁止になる事が確定してしまった二人は、閉園後に1週間、いっしょに勉強する事を約束。しかし、頻繁にトラブルが起きる動物園では勉強が捗らないと判断した牙王は、日曜日に図書館でいっしょに勉強する事を提案する。ところが、約束の当日になっても萌衣は図書館に姿を現さなかった。激しく失望した牙王は、萌衣に対し辛辣な態度を取ってしまうが、萌衣の母親である日辻羅夢から、萌衣が弁当を作っていて遅刻した事を知らされる。(FILE13「連リス方程式」)

牙王は、元暴走族で粗暴な性格をした鶏太が、動物の飼育員をしている事に疑問を抱く。しかし、当人に聞いてもその理由は教えてくれない。そんなある日、ひつじ動物園にとある母子がやって来た。母親の馬里は、そこでかつての知り合いである鶏太と再会し、暴走族のヘッドとして荒れ狂っていた頃の鶏太を思い出す。(FILE14「さらわれペンギン」)

クーラーが壊れた事で、牙王は熱くて眠れなかった。睡魔と戦いながらひつじ動物園へとやって来た牙王は、マレーバクを世話する事になるが、居眠りしているあいだに従業員の女性から嫌われる夢を見て、それが正夢になるという不可思議な体験を何度も繰り返す。萌衣だけには嫌われたくないと、必死で目を凝らしていた牙王だったが、疲労から再び居眠りをしてしまい、ついに萌衣に嫌われる夢を見てしまう。(FILE15「真夏の昼の夢」)

自分に家事の負担を押しつける母親の羅夢に怒りを覚えた萌衣は、羅夢と喧嘩をしてしまう。一部始終を目撃していた牙王は、萌衣の心情を慮り、いつも通りに接していた。しかしその夜、萌衣が家に帰っていない事が判明。みんなで萌衣を探す中で、牙王は羅夢から、萌衣と父親の仲が非常によかった事、そして父親の失踪後に崩壊しかけていたひつじ動物園を救うため、萌衣自らが園長を志願した事を聞かされる。その後、一行はカンガルーの飼育舎で眠りこけていた萌衣を発見する。(FILE16「母と娘」)

第3巻

日辻萌衣のもとに、アフリカで失踪した父親の日辻開を目撃した人がいるという情報がもたらされた。しかし、無事なのに連絡一つよこさない開が自分達を捨てたと思い込んでしまった萌衣は、これまでになく落ち込んでしまう。そんな彼女の姿を見かねた宍戸牙王は、コンゴウインコに「メイちゃん元気出して!」と喋らせる事で、萌衣を元気づけようとする。(FILE17「ご長寿インコ」)

サル山の担当飼育員である兎見が、ひつじ動物園一のアイドルである、日本猿のミナトと恋仲になっていると飼育員のあいだで噂になった。そんな事はありえないと考えていた牙王も、両者の仲睦まじい姿と、兎見の苦しい胸の内を聞いた事で、その考えを改める。そんなある日、兎見は萌衣に対し、自分をサル山の担当から外したうえで、牙王を新担当にするように懇願。それは、ミナトの将来を思っての苦渋の決断だった。(FILE18「野女と美獣」)

背が低い事がコンプレックスになっていた牙王は、キリンの前でその大きさを羨んでいた。そんな牙王のもとに乾杏が現れ、「牙王くんが本当に欲しいものは身長なの?」と問う。その言葉に背中を押された牙王は、萌衣に対して自分の思いを伝えようと決意する。しかし、告白の直前に希椅から思いを伝えられた牙王は、彼女に強引にキスされたうえ、その姿を萌衣に目撃されてしまう。(FILE19「ジャイアントキリン」)

希椅との仲を誤解されてしまった牙王は、誤解を解くため萌衣に告白する。しかし、萌衣は牙王を遊び人扱いしたうえで告白をキッパリ拒絶。傷心の牙王は仕事中に希椅と二人きりになった際に、再び彼女から迫られ、休日のデートを約束をする。しかしデートの最中に、牙王の心がまだ萌衣にある事を悟った希椅は、牙王に対しもう一度真剣に萌衣に告白する事を指示するのだった。希椅に促されたものの、牙王は萌衣に二度目の告白をする事ができず、一人悶々としていた。一方で萌衣も、牙王をフって以降、心ここにあらずの状態になってしまい、業務にも支障を来すようになっていた。二人の様子がおかしい事に気づいたほかの飼育員は、牙王達が恋の悩みを抱えていると推察。二人をくっつけるために動き出す。後日、萌衣の園長就任1周年をサプライズで祝う事を計画した飼育員一同は、萌衣が出演するオットセイのショーの最中に、サプライズの目玉となるくす玉を、牙王に割らせようとする。(FILE20「踊り子」、FILE21「やる気半々」)

ひつじ動物園恒例となる、動物が逃げ出したケースを想定した動物脱出訓練が始まった。熊の着ぐるみに入った牙王は、苦労しながら逃げる動物の役割をこなしていたが、その訓練の現場に、ひつじ動物園で飼育している熊のミズチが逃げ出すという一大アクシデントが発生。苦闘の末、ミズチを麻酔銃で眠らせる事に成功するが、その直後に猛り狂った熊が乱入して来る。なんと、先ほど眠らせた熊は実は関係ない野生のメスで、直後に乱入して来た熊こそがミズチである事が判明する。牙王と萌衣は、怒ったミズチによって追い詰められてしまうが、そんな大ピンチの渦中に突如として萌衣の父親である開が姿を現す。開はミズチをまるで赤ん坊のように扱い、ミズチもまた子熊のように開に甘えたため、事態は一気に収束。萌衣をはじめ、飼育員一同は開との無事の再会を涙を流して大喜びする。密猟者に襲われて一時的に記憶喪失になっていた開は、自分の不在中に園長として立派に務めを果たしていた萌衣をねぎらう。そんな開に対し、萌衣は牙王と彼氏として紹介するが、それを聞いた開は烈火のごとく怒り出すのだった。牙王と萌衣の交際を頑として認めない開。そんな開に対し、飼育員一同は牙王なら大丈夫と太鼓判を押す。それでも頑なに態度を改めない開は、ついに萌衣に無視されるようになってしまう。ショックを受けた開は、深夜のひつじ動物園で動物を見回るが、その際、牙王をかばうミズチの心の声を聞く。翌日、開は萌衣と牙王にひつじ動物園の今後を託し、再びアフリカへと旅立つのだった。5年後、萌衣と結婚した牙王は、開に報告するため、二人でアフリカへと出発する。(FILE22「ナカとソト」、FILE23「ゴリラは霧のかなたに」、FILE24「サライ」)

登場人物・キャラクター

宍戸 牙王 (ししど がおう)

眼鏡をかけた、中性的でかわいらしい風貌をした男子高校生。学年は2年。柔和でおとなしい性格をしており、ポエムを読むのが好き。両親は屈強な肉体を持った格闘家の宍戸鬛と宍戸莉音で、幼少の頃から二人に厳しく鍛えられていたが、本人は戦う事をかなり苦手にしている。高校入学後、ポエム部がなかったため、文芸部に入った。同じ文芸部員の日辻萌衣に恋心を抱いているが、思いを伝える事はできずにいる。 ある日を境に部に出て来なくなった萌衣が、ひつじ動物園で園長をしている事を知り、彼女といっしょにいたいと願い、アルバイトとして動物園で働く事になった。始めこそ慣れない動物の世話で失敗の連続だったものの、ほかの飼育員からのアドバイスを受けて努力を重ね、徐々に一人前の飼育員に成長していく。

日辻 萌衣 (ひつじ めい)

明るい性格をした女子高校生。ひつじ動物園を経営している日辻開の娘。学年は2年。高校入学後、入部先を決めかねていた宍戸牙王を誘い、いっしょに文芸部員になった。当初はごく普通の学生生活を送っていたが、開がアフリカで失踪してしまったため、母親の日辻羅夢に懇願して自ら園長になり、二足の草鞋生活を送る事になる。 幼い頃から動物に囲まれて育ったため、大の動物好き。文芸部への入部当初から牙王に思いを寄せられているが、天然な性格をしているため、当人はまったく気づいていない。開との仲は非常に良好で、今も開の失踪に心を痛めているが、表向きは悲しむそぶりをいっさい見せない芯の強さを持つ。

日辻 開 (ひつじ かい)

モジャモジャの髭を生やした野性味あふれる中年男性。ひつじ動物園の経営者で、日辻萌衣の父親。どんな動物とでもなかよくなれる天性の才の持ち主。ひつじ動物園でも多くの動物から信頼されていたが、アフリカへの出張中、サバンナで密猟者に襲われ、記憶喪失になってしまう。ジャングルへ逃げ込んだあとにゴリラの群れに救われ、1年の放浪の末、帰巣本能に従って帰国し、ひつじ動物園までたどり着いた。 病弱だった萌衣を優しく大切に育てており、彼女から慕われている。そのため、記憶喪失からの回復後に萌衣が牙王と付き合っている事を知らされると、血相を変えて激怒していた。

日辻 羅夢 (ひつじ らむ)

日辻萌衣の母親。かわいらしい風貌をした中年女性で、おっとりとして大らかだが、思った事は隠さずにはっきり言う裏表のないタイプ。誰に対しても優しいが、お嬢様育ちのため家事が少々苦手で、そのぶんの負担を萌衣にかけてしまっている。それを萌衣も内心不満に思っており、それ原因で親子喧嘩に発展する事もあった。萌衣の友人である宍戸牙王の事を気に入っている。

我孫子 希椅 (あびこ きい)

ツインテールの髪型をした、明るく元気な女子高校生。学年は1年。宍戸牙王と日辻萌衣の後輩で文芸部に所属している。牙王に好意を抱いており、牙王がひつじ動物園でアルバイトを始め、部に出て来なくなったため、彼といっしょに働く事を決意した。動物が嫌いな事から、飼育員ではなく売り子として売店に配属される。もともとは動物好きだったが、飼う動物がすべてすぐに死んでしまったため、動物嫌いになってしまった過去を持つ。 動物のぬいぐるみは死なないので大好き。

乾 杏 (いぬい あん)

ひつじ動物園で飼育員をしている若い女性。ライオンを担当している。落ち着いた性格をしたクールビューティーで、仕事で四苦八苦する宍戸牙王に対し、何かと親身になってアドバイスをしていた。苦境の中で園長を買って出て、苦労を重ねている日辻萌衣を心配している。一方で非常にドライなところもあり、日辻開に萌衣との交際を猛反対された牙王に対し、「(動物園を)クビになりそうなら(萌衣と)別れてよ」と真顔で言い放っていた。

丹羽 鶏太 (にわ けいた)

ひつじ動物園で飼育員をしている若い男性。ダチョウとキリンを担当している。元暴走族のヘッドで、言動が粗暴なうえ、上下関係に厳しい。宍戸牙王に対しては、「飼育はタイマン」という持論をもとに、動物を飼育する際のノウハウを叩きこんでいた。暴走族時代に拾ったペンギンのカプチーノの面倒を見た事がきっかけとなって暴走族から足を洗い、飼育員として道を歩みだす。 喧嘩が強く、怖いもの知らずなタイプだが、毒蝮だけは苦手にしている。

椛島 才蔵 (かばしま さいぞう)

ひつじ動物園で飼育員をしているベテランの中年男性。カバとゾウを担当している。非常に温厚な性格をしており、動物に対する愛情は人一倍。そのため、担当しているゾウのハナコからも信頼されている。仕事に対する姿勢は厳格で、動物脱出訓練でふざけてしまった宍戸牙王を、鬼の形相で怒鳴りつける事もあった。

兎見 (うさみ)

ひつじ動物園で飼育員をしている若い男性。日本猿を担当している。まじめな性格をした好青年。日本猿のメスであるミナトに対し、種族を超えた恋をしている。自分にベッタリとなってしまい、群れから孤立しかけていたマシロの将来を考え、日本猿の担当を外してもらおうとする。

毒蝮 (どくまむし)

ひつじ動物園で飼育員をしている中年男性。不気味な雰囲気を漂わせており、爬虫類を担当している。ヘビに対する愛情が強く、ヘビを恐れる人間が許せず、厳しく叱責しながら拒絶してしまう気難しいタイプ。そのため、ほかの飼育員からは非常に恐れられている。ヘビのかわいらさを理解した我孫子希椅には心を開いていた。

烏丸 (からすま)

男性高校教師。ルールに関しては非常に厳しく、また口うるさい性格なため、生徒から恐れられている。宍戸牙王と日辻萌衣が学校の校則に違反してアルバイトをしていたのが発覚した時は、二人に停学にしようとしていた。妻と娘が一人おり、プライベートでは子煩悩な父親。

宍戸 鬛 (ししど りょう)

格闘家の男性。宍戸牙王の父親で、若い頃からストリートファイトでならした強者。強い者が大好きで、牙王を強い男にするべく幼い頃から厳しい修行を課していた。戦いにはまったく興味を持たない牙王に少し不満を抱いている。妻の宍戸莉音とは頻繁に実戦練習をしていた。

宍戸 莉音 (ししど りお)

格闘家の女性。宍戸牙王の母親で、格闘家としての腕前は夫の宍戸鬛に匹敵するほどの強者。嗅覚が優れている野生派で、両親に黙ってひつじ動物園でアルバイトをしていた牙王の体から、かすかな獣の匂いを嗅ぎ取っていた。

馬里 (まり)

一人娘がいる若い主婦。暴走族時代の丹羽鶏太を知っている彼の旧友。鶏太と対立する暴走族に拉致された際に、鶏太に救出してもらった事がある。ひつじ動物園を娘と訪れ、飼育員となっていた鶏太と8年ぶりの再会を果たした。

ミナト

日本猿のメス。ひつじ動物園で飼育されており、園内で一番美しいとされ、アイドル視もされている人気の日本猿。担当飼育員の兎見に恋をしており、自分を人間だと思い込んでいる。そのため、ほかの日本猿に対する関心が薄くなっており、兎見からその将来を心配されていた。

ゲッコウ

ライオンのオス。ひつじ動物園で飼育されている。もともとは別のサファリパークにいたが、ほかのオスライオンとの戦いに負け続けたため、ストレスで命の危険があるほど衰弱し、新天地であるひつじ動物園へとやって来た。その悲惨な過去を受け、乾杏からは「最弱のオス」と呼ばれている。

ハナコ

アジアゾウのメス。ひつじ動物園で飼育されている。とてもおとなしい性格で、担当飼育員の椛島才蔵からはいたく愛されている。ケガの治療やひづめを削るのに備えて、移動や寝ころび、足の裏を見せる、といったいくつかの芸を仕込まれていた。

ミズチ

ツキノワグマのオス。ひつじ動物園で飼育されている。ひつじ動物園で動物脱出訓練が行われた際、本当に逃げ出してしまう。現場にいた野生のツキノワグマのメスが、麻酔銃で撃たれた事でいきり立ち、飼育員をパニックに陥らせるが、日辻開と再会した事でおとなしくなる。

カプチーノ

フンボルトペンギンのオス。ひつじ動物園で飼育されている。もともとは破産した温泉旅館でペットとして買われていたが、脱走して負傷していたところを丹羽鶏太によって拾われ、ひつじ動物園へと持ち込まれた。

場所

ひつじ動物園 (ひつじどうぶつえん)

山間にあるさびれかけた動物園。昔はにぎわっていたが、年々入場者が減少しており、経営難に陥っている。経営者にして園長だった日辻開がアフリカ出張中に失踪したため、開の娘である女子高校生の日辻萌衣が代理で園長となった。

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