概要・あらすじ
将来の夢は詩人という愛田連童は、表向きはAVスカウトマンとして働いている。しかし、裏の仕事として、別れさせ屋など人間の闇を感じさせる仕事も請け負っていた。そんな連童のもとには、「夫と愛人を別れさせてほしい」「ヤクザの娘のホスト通いをやめさせてほしい」といった依頼が舞い込んでくる。そのたびに、男女関わらず肉体関係を持つことになるなど、意にそぐわない出来事に遭遇することになるが、不思議と連童の心は純粋なままだった。
登場人物・キャラクター
愛田 連童 (あいだ れんどう)
少し軽そうな風貌をした美青年。周囲からは「ラブちゃん」と呼ばれている。大学在学中、今一つ熱中できるものがなく、フラフラとしていた時に、七塚から声をかけられた。その後、大学は中退し、詩人になることを夢見つつも、それでは生活していけないため、そのまま七塚のもとで働くようになった。表の仕事としてAVスカウトマン、裏の仕事として別れさせ屋などの業務をこなしている。 本人は裏の仕事には乗り気ではないものの、「詩人になりたいのならば、人間の泥くせぇ部分を肌で感じるべきだ」と七塚に言われ、仕方なく業務を続けている。汚れた仕事はしているものの、その魂は純粋。抱いた相手から、経験があるにも関わらず、初々しいと絶賛されている。仕事をしている時には豆乳が欠かせず、精神安定剤のようになっている。
七塚 (ななづか)
AVスカウト事務所の代表を務める男性。表向きはAVスカウト会社ではあるものの、裏では別れさせ屋などの業務も引き受けている。大学中退後、行くあてのなかった愛田連童に声をかけ、自分の会社で働かせている。ちなみに、給与は表の仕事分と裏の仕事分を、それぞれ別計算で渡している。
エミ
七塚が営むAVスカウト事務所に、新人スカウトとしてやって来た女子高校生。派手なメイクに黒く焼いた肌、過激な露出という典型的なギャルの風貌をしている。仕事に関してはかなりのやり手で、狙った相手のスカウト成功率は100%を誇る。あまりにも有能なため、愛田連童に危機感を抱かれている。
神岡 斎 (かみおか いつき)
商社に勤務する27歳の男性。愛田連童が裏の仕事として別れさせ屋を引き受けた際、誘惑するように指示されたターゲット。当初連童は、依頼内容から神岡斎を女性だと思っていた。実は男性同士の愛人関係の解消の依頼であり、神岡斎は愛人にあたる人物だった。「詩を買ってくれ」と接近して来た連童に興味を抱き、そのまま肉体関係を持つ。
未散 (みちる)
派手な容姿をした女子高校生。ショートカットの髪型をしている。ヤクザの娘であり、ホストにハマっている。愛田連童が裏の仕事として、ホスト通いをやめさせるよう依頼されたターゲット。イケメン好きで、連童に対してもすぐに興味を抱き、詩人として活動する際のパトロンになってあげる、と話を持ちかける。
島津 (しまづ)
未散の婚約者の男性。世間一般的にはまだ若いものの、女子高校生の未散からはおじさん扱いされている。政略結婚のようなもので、島津自身も未散には愛情を示してはいない。未散のホスト遊びも容認しており、自宅に愛田連童を連れ込んだ際にも、あまり関心を示さなかった。
ケン
未散が気に入って指名していたホストの男性。上客の未散を大切にしていた。そんな未散との関係に、愛田連童が突如割り込んできたため、連童のことを快く思っていない。
桂子 (けいこ)
風俗嬢の女性。ホストのケンの上客で、未散とも顔見知り。サディスティックな一面があり、未散から依頼されてケンのもとを尋ねて来た愛田連童に対して、ケンと目の前で肉体関係を持つように命令をした。