概要・あらすじ
ある家に駆け込んだ男と女。2人は一緒に一夜を過ごすが、その家にはドラキュラが住んでいた。ドラキュラは迷い込んだ人間の血を吸って生きていたが、そこにドラキュラの抹殺を考える野々百合子がやって来る。百合子は男と女に家から出るように忠告するが、彼らはすでにドラキュラに血を吸われて意識を支配されていた。彼らに襲われ、ドラキュラに追い詰められた百合子は、死ぬ間際に自分と性行為をしながら血を吸ってほしいと頼む。
当初は拒絶していたドラキュラだったが、百合子の美しい体を見て考えを改め、準備を始める。その隙をついて、百合子はカーテンを開けて太陽の光を部屋に取り込む。太陽の光を浴びて灰となったドラキュラだが、それでも次の夜には復活してしまう。
こうしてドラキュラと百合子の終わらない戦いが始まる。
登場人物・キャラクター
ドラキュラ
人の血を吸って生命を維持しつつ、自分の仲間を増やして生きる怪物。首ではなくお尻から血を吸う。美しい処女にめっぽう弱い。十字架に触れると体が発火し、太陽の光を浴びてしまうと灰になってしまうが、何度殺されても、次の夜になると復活する。唯一ドラキュラを殺せるのは、自分自身の子供であるため、子供ができる可能性のある性行為を頑なに嫌がる。 三太夫という犬だけがパートナーである。
野々 百合子 (のの ゆりこ)
超自然学の博士号を持つセクシーな女性。現在はドラキュラを殺すためだけに活動しており、彼の弱点である太陽の光や十字架のことについて知っている。ドラキュラが自分の子供を恐れていると知ってからは、自分がドラキュラと性交してまで子供を作ろうと目論む。
三太夫 (さんだゆう)
ドラキュラといつも一緒にいる犬。みすぼらしい見た目をしており、狼男が連れているメス狼からも、軽くあしらわれてしまう。主人であるドラキュラから蹴られることがあるなど、扱いは決してよくはない。しかし、ドラキュラの窮地を救ったり、一緒にオセロをする仲である。
フランケン・シュタイン (ふらんけんしゅたいん)
人間よりもふた回りも大きい怪物を作っている博士。野々百合子からドラキュラ討伐の依頼を受け、夫婦の怪物を百合子に貸すことを許す。フランケン・シュタインが作った男の怪物は嫉妬心しか持っておらず、女の怪物と性行為をしようとするドラキュラを何度も殺そうとし、最終的には男の怪物がドラキュラを食べてしまう。
狼男 (おおかみおとこ)
野々百合子がドラキュラを殺害するために呼んできた怪奇人間。日中は男の姿だが、満月を見ると狼男となる。また、彼が連れているメスの狼は、満月を見ると人間の女性に変身する。狼男はドラキュラの首を引きちぎるほどの力を持っており、ドラキュラを灰にするところまで追いつめる。