概要・あらすじ
怪物ランドの王子怪物太郎(怪物くん)がお供のドラキュラ、オオカミ男、フランケンを連れて人間界にやって来た。アパートの隣の部屋に姉と二人で暮らす少年ヒロシと友達になった怪物くんが、奇々怪々なモンスターや宇宙人達と様々な騒動を巻き起こす。
登場人物・キャラクター
怪物 太郎 (かいぶつ たろう)
怪物ランドの王子で、修業のため人間界にやってきた。お供の3匹からは「坊ちゃん」と呼ばれている。短気で怒らせると手がつけられなくなることも。手足を自由に伸ばし、様々な顔や姿に変身するなど、多くの超能力を持つ。カミナリに弱い。
市川 ヒロシ (いちかわ ひろし)
怪物くんの友達の小学生で、人間の中で唯一怪物くんの正体を知っている。怪物屋敷の近所にあるアパートアラマ荘に姉と2人で住んでいる。冒険心が強く、人間が立ち入ってはいけない怪物ランドや、太平洋のまん中の冒険旅行などにも積極的に参加する。
ドラキュラ
怪物くんのお供の一人。太陽の光に弱く昼間は棺桶の中で寝ており、夜中に起きて散歩をする生活をおくっている。吸血行為を禁じられているため、トマトジュースを愛飲。語尾に「ザマス」をつけて話す。
オオカミ男 (おおかみおとこ)
怪物くんのお供の一人。料理が得意で怪物屋敷の食事や家事を担当している。普段は人間の姿をしているが、月や丸いものを見るとオオカミに変身する。言葉の語尾に「がんす」をつけて話す。
フランケン
怪物くんのお供の一人。体が大きく怪力だがとても気は優しい。フランケン博士によって作られたが、人間らしい感情がありすぎて勘当されてしまった過去がある。「フンガー」以外喋ることが出来ない。機械いじりが趣味。
ヒロシの姉さん (ひろしのねえさん)
早くに両親を亡くしており、会社勤めをしながら弟のヒロシを養っている。若いのにしっかりした性格で料理上手。6月10日が誕生日である。
木座 キザオ (きざ きざお)
ヒロシの同級生で金持ちのおぼっちゃん。イヤミな性格で、ペットとしてワニや100万円もするイヌを飼ったり、兄のオープンカーでアコちゃんを誘って江の島までドライブに行くなど、金持ちらしい派手な生活をおくる。
アコちゃん
ヒロシの同級生の女の子で、時々ベレー帽を被って通学する。バイオリンを習っているが騒音レベルの腕前。
番野 (ばんの)
ヒロシの同級生でクラス1の暴れん坊。子分を3人引き連れている。ハニワくんを殴って仕返しされたり、秀才怪物アタマデンを拾って飼うなど、何かと怪物には縁がある。
怪物大王 (かいぶつだいおう)
怪物ランドの最高権力者で、国民から恐れられているが、敬われて尊敬もされている。鋭い眼光で生物を石にしてしまうことや、瞬間移動の能力を持つ。子煩悩な面があり怪物くんには甘いところもある。
ノンビラス
前世紀の恐竜で身長23メートル、体重20トン、脳みその重さは3グラム。オツムは悪いが身体は強い。おとなしくて陽気な怪獣。正月4怪物の中で一番「おめでたい」怪物。
透明人間 (とうめいにんげん)
怪物秘密捜査局M・B・Iに所属しており、組織内ではOOO(トリプルオー)号と呼ばれている。透明で見えない時は裸の状態であり、服を着ている際には顔に包帯を巻きサングラスをかけている。アマゾンの半魚人と仲が良い。
プリンス・デモキン
悪魔大王デーモンの息子で、怪物くんとはライバル関係にある。キャットタイガーというお供を連れており、「アシャクバリタンキナパイポ」の呪文で不思議な能力を使う。犬に弱い。怪物くんはデモキンに自分と似たものを感じ、どこか親近感を持っている。
怪子姫 (かいこひめ)
ゴーリキ公爵の一人娘で怪物くんの幼なじみ。金髪の美少女だが、風などで髪の毛が乱れたり怒ると髪の毛がクシャクシャに伸び周りのものを絡み取ってしまう。気が強く、怪子ちゃんには怪物くんも頭が上がらない。
ベラボー怪星人ベム (べらぼーかいせいじんべむ)
ずんぐりむっくりの体型で一つ目の宇宙人。地球征服のため何度も円盤に乗ってやってくるが、いつも怪物くんにやられてしまう。
アマゾンの半魚人 (あまぞんのはんぎょじん)
泳ぎの達人で怪物オリンピックでは金メダル候補と目される。怪物調査官を務めており、根須湖に現れた未登録の怪獣の調査を怪物大王から頼まれた。
ドクター・ノオ
怪物ランドの優秀な外科医で科学者。研究のために人間社会へ来ており、怪物くん達はいつも世話になっている。恐ろしい顔なので人前に出る時は覆面をしている。
プカドン
怪物ランドの有名音楽家で怪物芸術勲章を何度か受賞している。鼻がラッパでお腹がタイコになっており、「プカドン交響曲」は名曲とされる。放浪の旅が好きで、芸術家らしくわがままな性格。
シーラカンスじい
怪物大王から任命されて何百万年も海の大統領を務めてきた。年齢は800万5874歳。クラゲの怪物・グラゴンとは対立していたが、後に仲直りして共に海の平和を守っている。
埴輪 進 (はにわ すすむ)
不正を絶対に許さない「正義の神」だが、一本気で融通がきかない。いつもはハニワの姿をしており、怒ると怪神に変身する。
怪物くんのママ (かいぶつくんのまま)
怪物大王の妃。怪物ランドの掟で、王子の母親は王子が大王の位を継ぐことを認められるまで離れなければならず、怪物くんを産んだ後幻の園の城で暮らしていた。
ピーコック
怪物ランドで大人気のデザイナーで、ピーコックの作った服を着ていないとセンスを疑われるほどのファッションリーダー的な存在である。インスピレーションが湧かないと服は作らない芸術家肌の面がある。
ミイラ男 (みいらおとこ)
エジプト出身で、全身に包帯が巻かれたガッシリとした大男。しかし包帯を取るとガリガリの体型である。骨つぎが得意で、何十ヶ所も骨折したフランケン、オオカミ男をエジプト秘法の骨つぎで治した。
怪物亭ナンジャモンジャ (かいぶつていなんじゃもんじゃ)
顔の周りに花びらがついており、この花びらで顔を覆うと顔が変わる特技を持つ。この芸が認められ、百面相芸の顔野亭メチャラに弟子入り、怪物亭ナンジャモンジャの名をもらい瞬く間に大スターになる。
ドラゴン爺さん (どらごんじいさん)
竜の怪物で、雨や風を起こす力がある。正月に欠かせないおめでたい怪物で、正月4怪物の1匹とされる(他の3匹はガメロ、シシオン、ノンビラス)。
ゴールドフンガー
洞窟の奥に300年眠っていた怪物で、全身黄金で出来ている黄金怪物。怪物大運動会を開催した際には身体の一部を削って金メダルを提供した。町に出てきた時は、金に目がくらんだ人間達に襲われてしまった。
怪物息子三人組 (かいぶつむすこさんにんぐみ)
怪物くんのお供のドラキュラ、オオカミ男、フランケンの息子で、怪物くんとは怪物学院時代の同級生でもある。ドラキュラJr.は昼間でも活動でき、オオカミ男Jr.は太陽を見てオオカミに変身する。フランケンJr.は普通に言葉が喋れるなど、親とは一部特徴が異なっている。 3人とも手に負えないほどの腕白で、時々人間世界に遊びに来る。
スケルトン
骨ダンスが得意なガイコツで、スターを目指して人間世界にやって来る。ネズミのスター・ポッポ・ジョーロが出演している朝の番組で使ってもらったが、視聴者からの「気持ち悪い」という声でスターの道を絶たれてしまう。
グラゴン
巨大なクラゲの怪物で気性が荒い、海の大統領のシーラカンスじいに反乱を起こしたことも。電気の光線を発し、これを受けると10キロ四方の魚がしびれてしまうほどの威力がある。
集団・組織
デモーニッシュ
『怪物くん』に登場する組織。大魔王デーモンを長とあおぐ悪魔の組織で、人間の社会に様々な災いのタネをまき散らすことを仕事としている。ミスターシャドウ、ミスタードール、メフィスト、シャボンアワールなどのデモーニッシュの幹部が人間世界で悪魔の影響力を広めようとしている。
場所
怪物屋敷 (かいぶつやしき)
『怪物くん』に登場する場所。怪物くん達が住んでいるお屋敷で、人間世界にいる怪物達も度々屋敷に立ち寄る。広大な庭を持ち、奥の方には大昔の遺物や猛獣などが潜んでおり、怪物くんも足を踏み入れたことがない場所もある。
アラマ荘 (あらまそう)
『怪物くん』に登場する場所。ヒロシが住んでいるアパートで、隣の部屋は怪物くんが借りている。怪物くんの部屋には冷蔵庫しか置いておらず、この冷蔵庫が怪物屋敷と繋がる秘密の抜け穴となっている。
怪物ランド (かいぶつらんど)
『怪物くん』の舞台のひとつ。怪物たちが住む国で、怪物大王が住む怪物城が国を見下ろしている。大頂上湖や鳥怪物が住んでいる飛行怪物ゾーン、氷男が住んでいる氷の山、戦いの好きな戦怪族がいる闇の谷、いつも噴火している大火山連峰などがある。
アニメ
怪物くん(1968年版)
市川ヒロシはアパートの近所の古びた屋敷に、夜中に引っ越してきた住人がいることを発見する。その住人とは怪物ランドの皇太子・怪物くんと、お供の怪物たちだった。ヒロシはすぐに怪物くんと仲良くなったが、怪物く... 関連ページ:怪物くん(1968年版)
怪物くん(1980年版)
市川ヒロシはアパートの近所の古びた屋敷に、夜中に引っ越してきた住人がいることを発見する。その住人とは怪物ランドの皇太子・怪物くんと、お供の怪物たちだった。ヒロシはすぐに怪物くんと仲良くなったが、怪物く... 関連ページ:怪物くん(1980年版)