概要・あらすじ
異世界からやって来たドラゴンであるカンナは、人間の姿で小学校に通いながら、トールとともに小林さんの家で暮らしている。正体がドラゴンであることをクラスメイトに隠しているカンナは、一番の友人である少女・才川を何かと巻き込みながら、騒々しくも平和で楽しい日常の中、成長していく。
登場人物・キャラクター
カンナ
異世界に住む「カンナカムイ」と呼ばれる種のドラゴンの子供。人間世界では少女の姿で、小学校に通っている。トールを追いかけて異世界から人間世界にやって来たが、異世界に帰れなくなってしまったため、トールとともに小林さんの家で暮らすことになった。トールや小林さんの言いつけで、自分の正体がドラゴンであることは、才川をはじめとしたクラスメイトの人間には隠している。 基本的にクールで冷静沈着な性格だが、甘えたい盛りの子供らしい一面も持ち、小林さんやトールに甘えたり、わがままを言ったりすることがある。
才川 (さいかわ)
小学生の女子。カンナのクラスメイトで、一番の友人でもある。本名は「才川リコ」。ジョージーの妹で、姉からは「お嬢様」と呼ばれている。高飛車で気取り屋な性格だがカンナのことが大好きで、彼女に対して友情だけでなく恋愛感情に近いものを抱いており、カンナの言動に興奮した際には、「ぼへえええ」と奇声を上げたり、気絶することもある。 カンナが転入して来る前は、帰りの会で延々と自分の自慢話をしていたが、カンナと友達になってからは、彼女を褒める話を延々としている。
トール
小林さんの家でメイドとして働く少女。正体はカンナと同じ異世界からやって来たドラゴンだが、人間世界ではメイド服をまとった少女の姿をしている。カンナとは昔からの知り合いで、現在はカンナの世話をしたり見守ったりする、母親のような存在になっている。異世界からやって来たばかりの頃に小林さんに命を救われた過去を持ち、それ以降、彼女を強く慕っている。 毎日のようにさまざまな形で小林さんに愛情表現をするものの、クールな小林さんには流されることが多い。
小林さん (こばやしさん)
カンナやトール、イルルと一緒に暮らしている女性。カンナからは「コバヤシ」と呼ばれ懐かれている。システムエンジニアを務めており、デスクワークが多いため何かと腰を痛めがち。もともとは一人暮らしだったが、トールをはじめとするドラゴンと暮らすようになってからは、彼女らが巻き起こすトラブルに巻き込まれたり、彼女たちのツッコミ役となることが多い。 クールな性格だがカンナのことは妹や娘のように可愛がっており、カンナの日常や才川との友人関係を、トールとともに見守っている。
フェニックス
年末の仕事疲れで体調を崩した小林さんの元気を取り戻すために、カンナが異世界から連れて来た霊鳥。500年に一度死と再生を繰り返している。体は常に高温になっており、神社のお手水に浸かった時には、沸騰させてお湯に変えていた。永遠の命を司る秘術「体毛フワフワビーム」によって、小林さんの体調を快復させることに成功。その後しばらくはカンナたちとともに人間世界で過ごすが、人間と楽しそうに過ごすカンナとトールの様子を見届けた後、異世界に帰って行った。
イルル
カンナやトールよりも後に、人間世界にやって来た異世界のドラゴン。かつてトールと戦ったが敗北し、現在は少女の姿で、カンナやトールとともに小林さんの家で暮らしている。仕事や学校には行っておらず、小林さんの家でゴロゴロしたり、寝ていることが多い。小林さんのことを強く慕っており、彼女を巡ってトールと争いになることもある。
ファフニール
異世界からやって来たドラゴン。人間世界では青年の姿で過ごしており、警戒心が強く無愛想な性格をしている。かつては裏山を住処にしていたが、トールの提案で家探しを始め、現在は小林さんの同僚である滝谷の家に居候している。同居人である滝谷の影響でゲームやアニメを好むオタクとなり、彼とともに同人イベントにもサークルで参加している。 昔から宝物を集める趣味があり、ラジオ体操の報酬に宝がもらえると勘違いし、夏休みはカンナたちとともにラジオ体操に励んでいた。
滝谷 (たきや)
小林さんの同僚で、ファフニールの同居人でもある男性。仕事中は普通のサラリーマンだが、実はゲームやアニメ、同人イベントを愛するオタク。仕事中は普通だが、プライベートでは語尾に「ヤンス」と付け、相手の名前には「殿」を付けて呼ぶオタク口調になる。居候させているファフニールとはオタク仲間でもあり、一緒に同人イベントにサークルで参加している。 またファフニールを含め、カンナやトールの正体がドラゴンであることも知っている。
ジョージー
才川の姉。外出先でも実家でも常にメイド服を着用しており、妹である才川のことを「お嬢様」と呼び、才川からも「ジョージー」と呼ばれている。本名は「才川苗」。常に笑顔を絶やさない穏やかな女性だが、メイドとしての振る舞いや仕事には強いこだわりを持つメイドフェチ。そのため、カンナが才川とメイドごっこを始めた時にも、本格的なアドバイスをしていた。
ルコア
異世界からやって来たドラゴン。「ルコア」は愛称で、本名は「ケツァルコアトル」。人間世界では、成人女性の姿で過ごしている。穏やかでのんびり屋な性格をしている。魔法使いの家系である翔太が興味本位で手を出した召喚術に割り込んで出現し、以降は彼に召喚された使い魔として同居している。一緒に風呂に入ろうとするなど、主人である翔太とのスキンシップには積極的。 しかし小学生男子の翔太には刺激が強く、いつも彼を悩ませている。壊れた物を直したり人間の記憶を消す能力を持っており、カンナなど他のドラゴンから頼られることがある。
翔太 (しょうた)
カンナたちと同じ小学校に通う男子で、本名は「真ヶ土翔太」。小林さんの職場の、専務の息子でもある。もとは異世界の魔法使いの家系出身だが、人間世界で魔法の修行をしている。興味本位で召喚術に手を出した際、割り込んで召喚されたルコアに懐かれ、使い魔を名乗る彼女と一緒に暮らしている。ルコアからの積極的なスキンシップに悩まされており、彼女から逃げ出すこともあるが、内心ではいつも側にいてくれる彼女のことを大切に思っている。
エルマ
異世界からトールを追ってやって来たドラゴン。昔からトールとは犬猿の仲で、会うたびによく喧嘩している。人間世界では成人女性の姿をしており、小林さんの会社で新人OLとして働いている。真面目で良識ある性格だが、食べ物には目がなく、特にプリンや鯛焼きなど甘い物が大好き。スイカを皮ごと食べるなど、食い意地が張っている。 時々カンナや才川たちの遊び相手となり、人生ゲームをしたりしている。
クレジット
- 原作
ベース
小林さんちのメイドラゴン (こばやしさんちのめいどらごん)
作者・クール教信者の代表作の一つ。会社勤めの女性、小林さんは、たまたま出会ったドラゴンのトールになつかれてしまう。ドラゴンたちと人間との価値観のギャップによるドタバタギャグを中心に、種族間の軋轢や各々... 関連ページ:小林さんちのメイドラゴン
関連
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書誌情報
小林さんちのメイドラゴン カンナの日常 13巻 双葉社〈アクションコミックス〉
第11巻
(2022-12-12発行、 978-4575857887)
第12巻
(2023-10-12発行、 978-4575859003)
第13巻
(2024-05-10発行、 978-4575859683)