概要・あらすじ
高校受験を控える中学3年生の岸本更紗は、ある日岸本更紗の母親から突如再婚することを告げられる。さらに再婚相手には、連れ子の1歳年上の男子高校生・中谷諒がいるのだという。強い不満を感じながらも渋々結婚を認め、諒たちと暮らすことになった更紗だったが、次第に諒に惹かれるようになっていく。
登場人物・キャラクター
岸本 更紗 (きしもと さらさ)
中学3年生の女子生徒。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、胸のあたりまで伸ばした明るい茶髪を三つ編みにしてまとめている。父親を亡くしており、岸本更紗の母親を支えながら、幼い妹と弟たちの面倒を見てきた。しかし受験を控えて精神的に不安定な時期に、母親が突然再婚すると言いだし、さらに義兄として中谷諒が新居で一緒に暮らすということに心乱され、イライラしている。 家計に気を遣い、少しでも早く自立するために、高校は普通科でなく商業科を目指そうと考えていた。しかし、諒との出会いをきっかけに、自分の未来について考え始める。高校入学を機に、「中谷」姓へ改姓するかについて悩んでいる。
中谷 諒 (なかたに りょう)
岸本更紗の義理の兄。県立第一高校に通う1年生の男子生徒。前髪を額の真ん中に一房垂らした水色のストレートヘアをしている。一見ぶっきらぼうで冷たく思えるが、更紗たちを新しい家族として歓迎しており、父親である中谷勤の頼みで、更紗の家庭教師も務めることになる。母親が6歳の時に自分と父親を捨てて別の男性と駆け落ちしたため、岸本更紗の母親と結婚することで、今度こそ勤に幸せになってほしいと思っている。 父親と2人で暮らしていたことから料理が得意で、将来の夢は料理人になること。しかし辛い味付けが好きで、更紗たち中谷家の面々とは味覚が合わず、悩むこともある。
小日向 苑子 (こびなた そのこ)
岸本更紗の友人で、同級生の女子生徒。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、肩につくほどの長さのボブヘアをしている。中学1年生の頃から中谷諒に憧れており、校内で迷っていたところを助けられたのをきっかけに、熱烈に慕っている。諒と同じ高校に進学したかったが、諒の通う県立第一高校は男子校なため、猛勉強して隣の女子校に進学した。
五十川 祐未 (いそかわ ゆみ)
岸本更紗が高校入学後に出会った友人。更紗と同じ流通ビジネス科1年A組に所属している。前髪を右寄りの位置で1対9に分けたショートカットヘアをしている。大阪府出身のため、関西弁で話す。明るく人懐っこい性格で更紗ともすぐに親しくなる。父親が蒸発し、いとこの家で暮らしているという複雑な家庭事情を持つ。商業高校で必死に勉強して、いとこの家が経営する文房具屋を大きく成長させる力になりたいと考えている。
中谷 勤 (なかたに つとむ)
中谷諒の父親。岸本更紗の母親の恋人。岸本更紗の母親と、同じ会社で、商品管理部の課長を務める中年の男性。前髪を眉上で短く切った短髪ヘアをしている。額と口元のしわが特徴。話すのは苦手だが、誠実で温かい心の持ち主。受験生の更紗のことを案じており、更紗が良い環境で勉強に集中できるようにと、今の狭い家から引っ越しさせ、自分たちの家へと招く。 かつて妻が別の男性と駆け落ちしていなくなったという過去があり、更紗の母親とは再婚同士でもある。
岸本更紗の母親 (きしもとさらさのははおや)
岸本更紗の母親。前髪を左寄りの位置で分けて額を全開にし、肩につかない長さの明るい茶色のボブヘアをしている。夫を亡くして以来、女手ひとつで更紗たち4人兄弟を育てた。その後中谷勤と再婚するが、勤にもし何かがあってもいいように、結婚後も仕事を続けたいと考えている。そのため、結婚するのであれば、専業主婦として家にいてほしい、と考えていた更紗を悩ませる。
岸本 絹人 (きしもと けんと)
岸本更紗の弟。岸本麻子と岸本木綿子の兄の小学1年生。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、後ろ髪を肩につきそうなほど伸ばしている。1歳の頃に父親を亡くしたため、父親のことをほとんど覚えていない。小学校2年生進級を機に「中谷」に改姓する。
岸本 麻子 (きしもと あさこ)
岸本更紗と岸本絹人の妹。保育園に通っている園児。前髪を目の高さで切り、肩につくほどのセミロングヘアをツーサイドアップにしている。双子の姉妹である岸本木綿子とは非常に容姿が似ており、ほとんど見分けがつかない。最初は中谷諒のことを恐れていたが、すぐに懐くようになる。小学校入学を機に「中谷」に改姓する。
岸本 木綿子 (きしみと ゆうこ)
岸本更紗 と岸本絹人の妹。保育園に通っている園児。前髪を目の高さで切り、肩につくほどのセミロングヘアをツーサイドアップにしている。双子の姉妹である岸本麻子とは非常に容姿が似ており、ほとんど見分けがつかない。麻子とは食べ物の好みも似ており、さらに好き嫌いが多いため、中谷諒を悩ませている。小学校入学を機に「中谷」に改姓した。