ねこぐるい美奈子さん

ねこぐるい美奈子さん

猫のことになると我を忘れて悶絶する波真本美奈子と、その飼い猫たちの変態的な日常を中心に、周囲を取り巻く人や猫たちが繰り広げる騒動を描くコメディ作品。美奈子が猫と戯れる姿や、作中で擬人化して描かれる猫たちがマタタビなどの好物に溺れる姿などが狂気的に描かれている。ちなみに美奈子は、青稀シンの別作品『あねちゅう! 溺愛悶絶美奈子さん』にも主人公として登場している。コミック収録作品は、WEB漫画サイト「となりのヤングジャンプ」H24年7/3からH25年7/2更新分と、青稀シンのホームページで公開された作品を再編集したもの。

正式名称
ねこぐるい美奈子さん
ふりがな
ねこぐるいみなこさん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

狂気的に猫好きな波真本美奈子は、飼い猫のモエコと一緒に暮らしている。モエコの一挙手一投足によだれをたらして悶絶する日々を送り、モエコも大好物のマタタビに正気を失うほど溺れている。そんなある日、美奈子は飼い主にいじめられていた黒猫を拾い、にゃむにゃむと名付けて一緒に暮らすことになる。こうして、美奈子と愛猫たちの変態的な日々はさらにエスカレート。

そして、美奈子の隣人のゆかりや友人のあっちゃんもどんどん猫の魅力に取りつかれていく。そんななか、近所にできた「純ネコカフェ ねこぐるい」で美奈子とモエコ、にゃむにゃむが働くことになり、そこでもドタバタの出来事が繰り広げられるのだった。

登場人物・キャラクター

波真本 美奈子 (はまもと みなこ)

一人暮らしをしている女性で、アルバイトをしながら生計を立てている。モエコの飼い主で、のちににゃむにゃむを拾って一緒に暮らすようになる。とにかく猫が好きで、猫たちにすり寄られたり顔をうずめるたびに、白目をむいてよだれをたらしながら悶絶するほど。街中で猫たちと戯れる妄想をして不気味がられており、我に返って恥ずかしがることが多い。 猫をいじめる人間を徹底的に制裁したり、猫同士の喧嘩を止めに入ったりすることもあるが、その際に狂気じみた形相で襲いかかるため、人や猫たちに恐れおののかれている。住んでいるアパートの近所にできた「純ネコカフェ ねこぐるい」で、モエコとにゃむにゃむとともに働くようになる。

モエコ

波真本美奈子の家で飼われている猫。白毛で額に縞模様がある。擬人化すると、ボブヘアの幼女に耳としっぽが生えた姿となる。美奈子によく懐いている一方、美奈子の目が届かなくなると壁をひっかいたりマタタビとかつおぶしをミックスして悶絶したりするなど、やりたい放題。順応性が高く、美奈子がにゃむにゃむを拾ってきた時には、にゃむにゃむといち早く仲良くなった。 部屋の生活が長かったため、外の世界に憧れて窓から脱走して以来、よく散歩に出掛けるようになり、いつの間にか街のレアアイドルとして認知されている。

にゃむにゃむ

街中で飼い主に虐待を受けているところを波真本美奈子が目撃し、飼い主を追い払った末に保護した猫。黒猫で、擬人化するとロングの黒髪を毛先でツインテールにした幼女の姿に耳としっぽが生えた姿になる。美奈子に拾われてもその環境にしばらく慣れることなく、心を許した後も無口であまり鳴かないクールな性格。活発にじゃれたり遊んだりしないが、美奈子のスリッパの匂いに魅了されてからはすっかり匂いフェチになった。 美奈子の足の匂いを嬉々として嗅ぐほか、他人の靴にも強い興味を示す。

ゆかり

波真本美奈子が住むアパートの隣の部屋に住むOL。猫が嫌いで、美奈子の部屋が毎日うるさいため、壁を破壊するほどに殴るなどいらだちを見せていた。彼氏に振られ、彼氏を模した人形を作って毎日話しかけている。さらに頭痛持ちで薬と酒漬けになり、猫を消したい衝動にかられたことから美奈子の部屋に突撃するが、そこで出会ったモエコとにゃむにゃむの魅力に徐々に取りつかれていく。

あっちゃん

波真本美奈子の学生時代からの友人の女性。犬派で、ピー太という犬を飼っている。久々に美奈子やさとぴーと再会した時、犬派か猫派かで美奈子と激しく対立した。後日、美奈子の家にピー太を連れて遊びに来た時にも、何かにつけて美奈子と猫にライバル心を燃やして、ピー太と猫たちを芸で対決させた。

ピー太 (ぴーた)

あっちゃんが飼っている犬。擬人化すると幼い少年に耳としっぽが生えた姿となる。基本的にあっちゃんには従順でお手やおすわり、またフリスビーキャッチなど、一通りの芸はそつなくこなす。おしっこをする時も、きちんとあっちゃんに訴えてから外ですることができる。

さとぴー

波真本美奈子の学生時代からの友人の女性。穏やかな性格で、美奈子とあっちゃんに再会し、猫派の美奈子と犬派のあっちゃんが喧嘩になった時も、静かに仲裁に入った。ちなみにさとぴー自身は極度の文鳥派であり、最終的には文鳥が一番だとすごんでその場を収めている。

ねね

波真本美奈子のアパートの近くにできた「純ネコカフェ ねこぐるい」の女性店員。自らのミスでオープン当日までに猫を揃えることができず、途方に暮れていた。そこへ訪ねて来た美奈子やモエコ、にゃむにゃむに遭遇し、モエコとにゃむにゃむを猫カフェの一員としてスカウトする。実は極度の猫アレルギーであるが、それよりも猫好きが勝り、常にアレルギー薬を片手に仕事を頑張っている。 基本的におっとりした性格だが、店長のタカミチに対しては強い態度に出る。

しゃむりん

擬人化するとロングヘアでお嬢様風の少女に耳としっぽが生えた姿になるシャム猫。高貴で高飛車な態度を取るが、実は野良猫であり、ときおり金持ちの家に餌をもらいにやって来ている。しかし、しゃむりんはそれをアイドル活動の一環と言い張り、家に行ってあげているのだと豪語する。たまたま街に出ていたモエコがレアアイドルとしてちやほやされているのを目撃し、嫉妬から「純ネコカフェ ねこぐるい」で働いて自分が一番であることを証明しようとする。

のらみけ

しゃむりんの幼なじみの野良猫。擬人化すると三毛のぶちが入り、耳としっぽが生えた姿になる。長くしゃむりんと仲良くしている一方、街を仕切っている野良猫軍団のボスとも付き合いがある。「純ネコカフェ ねこぐるい」で働くことになったしゃむりんに同行して、のらみけも働くようになる。

飼堂 正樹 (かいどう まさき)

サラリーマンの男性。いつも終電間近まで働き疲弊しているが、猫が好きで猫グッズを見ては買いあさっており、そのせいで彼女とも別れてしまった。「純ネコカフェ ねこぐるい」に訪れた際、狂気的な波真本美奈子たちに遭遇してドン引きしてしまうが、後日野良猫に会いに来た公園で美奈子と再会する。その時にも慌てて逃げて社員証を落としてしまい、そこから美奈子たちと関わりを持つようになる。

タカミチ

「純ネコカフェ ねこぐるい」のオーナー兼店長を務める男性。風貌はホスト風のイケメン。猫自体には興味がなく、猫カフェが儲かりそうだからという理由でオープンしただけに過ぎない。結局猫カフェは赤字続きのため店を畳もうとするが、ねねたちの懇願もあり、1か月で黒字になれば店を継続させることを約束する。自身のイケメンぶりを過信するナルシストであり、自分の顔で客が取れると勘違いしている。 客が猫と戯れている時にもしゃしゃり出て過度な自己アピールをするため、客やねねたちに疎まれており、これが売り上げ不振の一因となっている。

サエキ

「純ネコカフェ ねこぐるい」で開催された婚活イベント「ねこんかつパーティ」に参加した、唯一の一般申込の女性。大人しそうな風貌をしているが、飼堂正樹の会社の課長が猫にひっかかれたうえに波真本美奈子たちを気持ち悪がって激昂した時には、毅然とたしなめる筋の通った人物。実はくたびれたおじさんが好きな枯れ専である。

課長 (かちょう)

飼堂正樹の働く会社で課長を務める男性。「純ネコカフェ ねこぐるい」で企画した婚活パーティ「ねこんかつパーティ」の参加者が集まらないため、ねねに人数集めを頼まれた正樹が連れて来たうちの1人。凶暴な猫や店員たちの奇行に激昂するが、サエキにたしなめられる。実は52歳にして童貞。

ボス

のらみけたちが住んでいる界隈の野良猫グループを取り仕切るオス猫。右目に傷を負っている。人間に媚びずに生きており、のらみけたちが「純ネコカフェ ねこぐるい」のことを相談に来た時には一喝している。隣町の猫一派との喧嘩が勃発した時、止めに入った波真本美奈子の狂気的な様相に恐れをなした。のちにその出来事は、ボスたちの間で伝説として語り継がれるようになる。

場所

純ネコカフェ ねこぐるい (じゅんねこかふぇねこぐるい)

タカミチがオーナー兼店長を務め、ねねが店員として働いている猫カフェ。波真本美奈子が住んでいるアパートの近所に新しくオープンした。しかし、ねねのミスでオープンまでに猫をそろえられなかったため、美奈子と一緒に店を訪れたモエコとにゃむにゃむがスカウトされることになった。それに便乗して、美奈子も働くことになる。

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