僕らは静河くんを愛でている

僕らは静河くんを愛でている

強面だが実は優しい性格で愛らしい男子高校生の静河大吾と、そんな彼を観察することが大好きな同級生の男子、葉崎祐介、親の再婚で大吾の妹となったはずみたちの日常を描く、ほのぼのコメディ。「ジーンピクシブ(Web)」にて2019年8月から掲載の作品。

正式名称
僕らは静河くんを愛でている
ふりがな
ぼくらはしずかわくんをめでている
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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あらすじ

第1巻

高校1年生の静河大吾は、大柄な体型の強面で無口なため、道を歩けば大抵の人は避けて通る存在だった。ある日、商店街を歩いていた大吾は、転んでいた小さな女の子を優しく抱え起こしてあげる。大吾の強面に恐怖する女の子の母親は、慌てて駆け寄り大吾に謝るが、大吾は怖がる女の子にそっと飴玉を差し出すのだった。それをたまたま見ていた大吾のクラスメイト、葉崎祐介は、期待に胸をときめかせて、物陰からその様子を見守る。祐介は、強面だが実は優しくて愛すべき存在である大吾を観察することが大好きだった。飴玉を差し出しても怖がる女の子に対して大吾は、さらに両手いっぱいに飴玉を増量して女の子に差し出す。顔は怖いがきっといい人なのだと察した母親は、娘に飴をもらうよう勧めるが、ニッと不器用に笑った大吾の顔を見て、女の子は泣き出してしまう。そこへ通りすがりのカップルが持っていたソフトクリームが、女の子にぶつかりそうになるが、大吾が機転を利かせ事なきを得る。ソフトクリームが顔にかかってしまった大吾に、祐介は人知れずウェットティッシュを渡すと、ほんわかとしたムードの漂うその場から満足そうに立ち去るのだった。(第1話「僕らの静河くん」。ほか、10エピソード収録)

登場人物・キャラクター

静河 大吾 (しずかわ だいご)

高校1年生の男子。高校入学時に葉崎祐介が3年生に間違えたほど体が大きく、強面のうえ無口でムスッとした表情をしているため、近寄りがたい独特な雰囲気を放っている。ふつうに通りを歩いていても通行人は目をそらし、道を開けるほどで、しばらくはクラスメイトからも恐れられていた。かわいいものが好きで、猫も好きなのだが、その強面のせいで猫からも逃げられている。学校では茶道部に所属しており、お茶を淹れる姿は優雅そのもの。また、料理の腕も立つ。だが、運動神経は壊滅的で、縄跳びもまともにできない。父親が再婚し、新しい母親と妹となったはずみの四人で暮らし始める。

葉崎 祐介 (はざき ゆうすけ)

高校1年生の男子。甘い顔のイケメンで、静河大吾のクラスメイト。退屈な中学生活だったことから、遠くへ行けば人生も変わるかもと考え、地元から離れた高校へ進学して祖父と二人で暮らしている。入学初日に大吾と出会い、強面で誤解されやすいが実はいい人である大吾の人柄に惹かれ、彼を観察することが大好きになった。大吾が父親の再婚相手となる家族とファミレスで会うと知った際は、その現場を見たいがためにわざわざそのファミレスでアルバイトを始めるほどの徹底ぶりを見せる。

はずみ

小学4年生の女子。母親の再婚により、静河大吾の妹となった。最初は強面の大吾を恐れていたが、優しい人だとわかるとすぐになかよくなった。夏休みの自由研究の課題として、お兄ちゃん観察日記をつけようとするほど大吾に懐いている。また、いっしょに高校に通うため、自分が高校生になるまで大吾が留年し続けるようにと七夕でお祈りするなど、やや暴走気味の行動を度々起こす。また同じく大吾を愛でる葉崎祐介とも友達になる。

茶川 (ちゃがわ)

静河大吾と同じ高校に通う先輩の女子。茶道部の部長を務めている。清楚でおしとやかな美人。校内の花壇を楽しそうに世話している大吾を見かけて、茶道部に誘った。大吾の強面を最初からまったく恐れなかった珍しい人物の一人。

荒井 (あらい)

静河大吾と同じ高校に通う1年生の女子。茶道部に入部したが、強面の大吾のことを人一倍警戒している。優雅で気品のある茶道部に、大吾のような無骨な男子はふさわしくないと不満に思っていたが、葉崎祐介のサポートもあって、徐々に警戒を解く。

ユッコ

小学生4年生の女子。はずみのクラスメイト。大人びた美少女で、同じクラスの男子と付き合っている。イケメン好きで、葉崎祐介がはずみの兄だと勘違いして喜んでいた。静河大吾を初めて見た際は、その強面から走って逃げ出し、悪夢にうなされたほどだったが、はずみが大吾が大好きだと知ってからは少し気になっている。

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