のの美捜査中!

のの美捜査中!

天才的な頭脳を持つ童顔でチビな女性刑事・野々宮のの美と、彼女を取り巻く個性的なキャラクターたちが織り成す、1話完結形式で描かれる4コマ刑事漫画。「ヤングアニマル」2003年10号から2007年21号にかけて連載された作品。

正式名称
のの美捜査中!
ふりがな
ののみそうさちゅう
作者
ジャンル
警察官・刑事・検察官
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概要・あらすじ

野々宮のの美は童顔で背も低く、見た目はまるで子供だが、実は天才的な頭脳を持つ女性刑事。桜台警察署に勤務し、素晴らしい推理力で次々と難解な事件を解決していく。面倒見の良い同僚の真田軍平や武闘派の近藤ナツキとともに、街にあふれる犯罪を撲滅するためにのの美たちは奮闘し、騒がしくも充実した日々を送っていく。

登場人物・キャラクター

野々宮 のの美 (ののみや ののみ)

あまりの童顔ゆえに子供と間違えられることの多い、24歳の女性刑事。東大法学部を首席で卒業して、国家試験を満点合格し24歳にして警視になるという異例の出世を果たした。しかし色々と問題を起こして降格させられ、巡査として桜台警察署の刑事課にやって来た。甘いものが大好き。決め台詞は「真相見っけ」。

真田 軍平 (さなだ ぐんぺい)

桜台警察署の刑事課に勤務している、29歳の男性刑事。階級は巡査部長。練馬区生まれの練馬区育ち。左頬に十字の傷があり、目つきが鋭く言葉遣いもキツイとにかく怖い人物だが、本当は面倒見が良く優しい性格。野々宮のの美の上司であり世話焼き係だが、主な仕事はのの美へのツッコミ。

近藤 ナツキ (こんどう なつき)

桜台警察署の刑事課に勤務している女性刑事。階級は巡査部長。人並み外れたパワーを持つ頼れる武闘派で、性格も豪快。昔は「グリーンベレー」に所属していたという経歴を持っている。実は歌がものすごく下手。

高橋 すみれ (たかはし すみれ)

桜台警察署で、専属監察医として勤務している女性。眼鏡をかけた長身の美人だが、実は極度の人見知り。そのため、生きている人間より死体を相手にしている方が気が楽。

丸井 善男 (まるい よしお)

桜台警察署の刑事課で課長を務める男性。髪の毛がなくツルツルで、いつも笑顔を絶やさない。アイドルが好きで、中でも天野ミオの大ファン。ミオのことが好きすぎて、時に常軌を逸した行動を取ることもある。

氷室 沙雪 (ひむろ さゆき)

桜台警察署の交通課に勤務している女性。階級は巡査。普段はクールで表情をあまり崩さないが、同性ながら野々宮のの美のことが大好きで、のの美のことになると我を忘れてしまう。

鈴木 二郎 (すずき じろう)

桜台警察署の刑事課に勤務している新米の男性刑事。熱血漢なところがある。高橋すみれのことが好きで、何度もアプローチするもまったく相手にされない。芸能界に異常なほど詳しい一面がある。女好きで、女性のストライクゾーンは10歳から60歳と幅が広い。

(やなぎ)

桜台警察署の所長を務める中年の男性。目が小さく、口ひげを生やしている。イタリアの友人から警察犬のマスコさんを譲り受けたが、自分の手に余ったので刑事課で飼わせることにした。

西園寺 (さいおんじ)

警視庁捜査一課に所属する男性刑事。眼鏡をかけており、所轄を下に見ている嫌味な人物。桜台警察署の刑事たちに対しても、上から目線でものを言う。

金田 和彦 (かねだ かずひこ)

近藤ナツキと同じ高校出身の男性。自称推理マニアで、眼鏡をかけている。喜怒哀楽を極端なまでに表に出さない性格。ナツキのことを密かに想っていて、当時から危険なことに首を突っ込みがちなナツキを心配していた。その後、私立探偵になって野々宮のの美たちの前に現れる。

怪盗23区 (かいとうにじゅうさんく)

神出鬼没な女泥棒。変装の達人で、東京23区内の高級品を盗みまくっている。野々宮のの美たちの活躍により一度は逮捕されたものの、脱獄し何度ものの美たちの前に現れる。のちに「山田」を名乗り、桜台警察署に就職するが、その真意は不明。

ロドリゲス

テロリスト組織のボス。片言の日本語を話すが、国籍や性別は不明。わざわざワイングラスを握りつぶしたり、膝に猫を置いたりと、「ボスらしさ」を演出することに強いこだわりを持つ。世界の崩壊、そして新たな理想の世界の創造を目的としている。

天野 ミオ (あまの みお)

売り出し中の若手女性アイドル。ファンの前ではいい顔をしているが、裏表が激しく、実は性格が悪い。丸井善男のたっての願いで、桜台警察署の一日署長を務めることとなる。

岩田 (いわた)

桜台警察署の刑事課に勤務する男性で、通称は「ガンさん」。昔の刑事ドラマ風の帽子とコートを身に着けた、刑事一筋35年のベテラン。かつて漫画家を目指していたことがあり、非常に絵が上手いが、犯人の人相描きが漫画チックになってしまうという欠点がある。実は腰痛持ちで、立ち仕事がつらいと感じている。

浜地 (はまじ)

桜台警察署に勤務している男性刑事。階級は警部補。離婚で揉めて泥沼の調停中にあり、近寄りがたい雰囲気を全身から醸し出している。年に一度くらいしか姿を見せない、影の薄い人物。

東堂院 香 (とうどういん かおり)

桜台警察署に所属する女性警察官。階級は巡査。梅が丘警察署とのスポーツ対抗戦で勝つために、特別編成されたスポーツ課に所属している。梅が丘警察署との女子柔道対抗試合に人一倍張り切っていたものの、あっさり一本負けするなど、実際はあまり役に立っていない。ただしスポーツの知識は深く、「うんちく女王」と呼ばれている。

松山 (まつやま)

桜台警察署の鑑識課で働く男性。竹田、梅本とともに「松竹梅トリオ」を結成しているうちの1人。高橋すみれに惚れており、すみれの言うことには素直に従うが、真田軍平との相性は最悪。ゴーグルを装着している。

竹田 (たけだ)

桜台警察署の鑑識課で働く男性。松山、梅本とともに「松竹梅トリオ」を結成しているうちの1人。細い糸目と出っ歯が特徴。高橋すみれのファン。

梅本 (うめもと)

桜台警察署の鑑識課で働く男性。松山、竹田とともに松竹梅トリオを結成しているうちの1人。子供のような体格とぱっちりした目をしている。高橋すみれのファン。

北沢 (きたざわ)

野々宮のの美が東大生だった頃の後輩の女性。当時から世話好きな性格で、「のの美さんを見守る会」の会長を務め、放っておけないタイプののの美を支え続けた。現在は真田軍平がのの美を見守っていることを知り、以後は「のの美さんの活躍を祈る会」と名前を変えて活動を継続する。

沢村 浩二 (さわむら こうじ)

梅が丘警察署に勤務する男性。野球の名門高校出身で、「巨人以外行かない」と明言していたが、巨人はおろか他のどの球団からも指名されなかった悲惨な過去を持つ。日焼けした浅黒い肌が特徴。

スティーブ

日暮里在住の超能力捜査員。物に触れるだけで残留思念を読み取る「サイコメトリー」の能力を持つ。ただし、その残留思念はランダムに映像化されるので、必ずしも犯人がわかるとは限らない。

あやめ

「練魔の里」で修業を積んだ女忍者。身につけた忍法を使って、世の中の悪を成敗するための役に立ちたいと桜台警察署にやって来た。刑事としての野々宮のの美たちの能力に感服し、再び修業し直すことを決意する。

ロボデカ

警視庁が開発した世界初のロボット刑事で、試験的に桜台警察署に預けられた。マジック手錠で敵を捕らえ、小型ミサイルにより離れた相手を攻撃することもできるが、足の代わりについている小さなタイヤで移動するため、段差には弱い。なお、開発には国民の税金30億円が投入されている。

丸井 美香 (まるい みか)

丸井善男の女子高校生の娘で、最近彼氏ができたばかり。父親とはまったく似ておらず、顔立ちはかわいらしい。年頃ということもあり父親には厳しくあたっているが、意外と父親想いなところもある。

アカネ

キャバクラで働いている21歳の女性。麻薬取引の現場を押さえるため、野々宮のの美や真田軍平、近藤ナツキがアカネの働くキャバクラに潜入した。基本的にキツい性格だが、優しいところもある。

大川 (おおかわ)

アカネのことが好きで、キャバクラに通い続けている老人。借金してまでアカネにプレゼントをし、迷惑がられている。ぎっくり腰の持病があり、普段からステッキを持ち歩いている。

木崎 武彦 (きざき たけひこ)

若い男性彫刻家。作品が売れずに苦労しており、ガリガリに痩せていて、外見はまるで幽霊のよう。彫刻で使うノミで民家のガラスを割るという手段で空き巣を繰り返していたが、家宅侵入の罪で逮捕された。

金成 (かねなり)

練馬区内にある森を切り払い、川や池を埋め立ててパターゴルフ場を建設しようと企んでいる悪徳社長。政治家との癒着を練馬区の有志から指摘され、それを内密にしてもらう代わりに練馬の開発を諦めた。

黒川 (くろかわ)

映画監督をしている男性。「練馬区が生んだ巨匠」と評されている。その場の雰囲気を大切にするタイプで、ノリで台本を変えたり設定を変更したりすることもある。天野ミオ主演の「アイドル刑事」という映画を撮る際、桜台警察署でロケをし、真田軍平を役者として起用する。

キョーコ

レディース「禰離魔麗泥」の総長。化粧が濃くて人相が悪く、背中に刺繍の入った特攻服を着ているというレディースの鑑のような女性。敗北は素直に認める、さっぱりとした性格。

大田 久子 (おおた ひさこ)

結婚詐欺を繰り返していた女性。次々と名前を変え、嘘をついて男性を騙しては金を巻き上げていた。見た目は清楚な美人で、ウソ泣きも上手なため被害に遭う男性は後を絶たない。

マスコさん

桜台警察署で活躍する警察犬。白い大型犬で、体中を長い毛におおわれている。署長である柳がイタリアの友人からもらった。ベルガマスコ・シープドックという犬種で、値段にすると1000万円は下らない。その犬種名から、野々宮のの美により「マスコさん」と名付けられた。女性好きで男性にはなつかない。

集団・組織

禰離魔麗泥 (ねりまれでぃ)

練馬区一の勢力を誇るレディース暴走族で、キョーコが総長を務めている。桜台警察署と対決して敗北し、約束を守って潔く解散するが、その後、暴走自転車集団を結成する。

場所

桜台警察署 (さくらだいけいさつしょ)

野々宮のの美が配属された所轄の警察署で、練馬区に所在している。所長は柳が務めている。刑事課の課長は丸井善男で、刑事課には他にのの美、真田軍平、近藤ナツキ、鈴木二郎らがおり、監察医の高橋すみれ、交通課の氷室沙雪などが勤務している。

梅が丘警察署 (うめがおかけいさつしょ)

桜台警察署とライバル関係にある警察署。桜台警察署とは何かと張り合い、不毛な争いを繰り返している。沢村浩二らが勤務している。

練越学園 (ねりこしがくえん)

都内にある私立高校。芸能科があり、そこには日本中の学生芸能人が在籍しているため、盗撮や覗き、ストーキングなどの被害が多く、桜台警察署にその対策を依頼する。

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