のぼる小寺さん

クライミングに熱中する少女の小寺と、その周囲の人間模様を描いた青春漫画。クライミング部の部員達が中心だが、小寺に影響された友人や知人なども頻繁に登場し、さまざまな人間模様を細やかな描写で描いている。

正式名称
のぼる小寺さん
ふりがな
のぼるこてらさん
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
アフタヌーンKC(講談社)
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あらすじ

第1巻

高校1年生の少年、近藤は卓球部に所属しているが、親から強制されて仕方なく入部しただけで、練習にはいまいち真剣になれずにいた。そんな近藤は、同じく体育館で練習しているクライミング部の少女、小寺の事が気になっていた。小寺と話す機会を得るため、近藤はわざと卓球の球を彼女の方に飛ばし、球を取り行くふりをして彼女のもとへ向う。(第1話「見られる小寺さん」)

近藤はデパートのフードコートで友達としゃべっている最中、小寺の姿を見かける。近藤は勇気を出して彼女のもとへ向かうものの、少し声を掛けただけでその場をあとにした。次の日、寝坊して学校に遅刻した近藤は授業をサボって、暇を潰すために体育館に行くと、そこにはなぜか小寺もいた。こうして近藤は、再び彼女に話し掛ける機会をうかがう。(第2話「買う小寺さん」)

体育の自習時間、近藤はクライミング部が使っている壁によじのぼっているクラスメイト達の姿を見かけた。その壁は、本来はクライミングシューズなしでのぼってはいけないものだったが、友人の誘いに乗って、近藤はいっしょに上履きで壁にのぼってしまう。その後、クライミング用の壁を熱心に手入れしている小寺の姿を見た近藤は、自分の意識の低さを恥じ、部活動に対して真剣に取り組み始める。(第3話「始める小寺さん」)

田崎は行きたいライブがあったにもかかわらず、友人からの誘いを断れずに、その日に遊ぶ予定を入れてしまう。そんな周囲に流されて自分の意見を言えない事に、田崎はコンプレックスを抱いていた。そんな中、田崎は自分のやりたい事にまっすぐなクラスメイトの小寺に興味を持ち始める。さらに小寺はマイペースな性格ながら周囲ともうまくやっており、彼女の事を知るにつけ、田崎は俄然感心を強めていく。(第4話「隠す小寺さん」)

倉田梨乃は学校に通う事に意義を見出せず、高校の授業を頻繁にサボっていた。そんなある日、梨乃は友人達と遊びに出掛けた先で、同じ学校に通う1年生の小寺と出会う。小寺に綺麗な爪を褒められた梨乃は、お礼に得意なネイルアートを小寺にも施す。こうして、小寺と親しくなった梨乃は、彼女に会うために学校をサボらなくなる。(第5話「拾う小寺さん」)

休日、梨乃は小寺の部活姿を見学するために学校にやって来た。彼女の真剣な姿を見ていた梨乃は、目標に向かって真剣にがんばっている彼女の姿を羨ましく思う。そして、梨乃は怠惰な日々を過ごすのではなく、将来ネイリストになりたいという目標に向かって邁進する。(第6話「伸びる小寺さん」)

四条は中学の卒業式の日、ずっと好きだった小寺に告白した。しかし、小寺からはなぜか泣かれてしまい、結果的にふられてしまう。その失恋を引きずりながら四条は高校に進学し、そして小寺もまた同じ高校に入学した事を知る。四条は小寺と同じ高校に入学した事を気まずく思っていたが、勧誘を受けた事がきっかけで、小寺と同じクライミング部に入部する事を決意する。四条はクライミングがうまくなれば、少しは彼女に近づけるのではないかと考え、練習に没頭するのだった。(第7話「泣く小寺さん」)

部活の練習を終えた小寺達は、先輩である益子の奢りでラーメンを食べていた。しかし益子が完食しない奴は自腹だと決めた事で、小寺は大盛りのラーメンを口に運んでいた。しかし、幾ら食べてもラーメンが減る気配はなく、小寺は大盛りのラーメンを前に大苦戦する。(第8話「食べる小寺さん」)

第2巻

掃除の時間に蛍光灯を取り換えようとした女子生徒達は脚立がない事に気づくが、小寺であれば脚立なしでも取り換えられるのではと言い始める。それを聞いた小寺は黒板をよじのぼって蛍光灯を取り換える。それにより小寺は刺激され、早く部活動に行きたいとうずうずし始める。そして、小寺は着替える時間も惜しいとばかりに制服を脱ぎ捨てると、中に着ていた運動着のままボルダリング用の壁に飛びつく。(第9話「詰めあわせる小寺さん」)

クライマーとして確かな実力を持っている宮路は、ボルダリングジムで女性へのナンパを繰り返していた。そんな中、小寺は宮路の作ったボルダリングの「無理課題」に挑戦しようとしていた。宮路は自分ですら難しい課題なのに女の子ができるはずがないと高を括っていたが、小寺はもう少しでゴールというところまでその課題を進めてしまう。そんな彼女の姿に感化された宮路は、女性へのナンパを止めて、改めてボルダリングに打ち込み始める。(第10話「現れる小寺さん」)

卓球部の近藤は休みの日も練習に来るほど、卓球に打ち込んでいた。しかし、当初はサボり魔であった近藤は練習の日々の中、練習する事に何か意味があるのかと自問自答していた。そんな事を考えていた矢先、近藤は小寺に話し掛けると、小寺が自分の名前を憶えていた事で嬉しくなる。(第11話「黙る小寺さん」)

小寺の通う学校では、甲子園に出場する野球部の応援が行われていた。暑い中で応援しなければならない事を多くの生徒達がめんどくさがる中、小寺は臨時のチアガールの誘いを受け、さらに熱心に野球部の応援する。しかし、その全力の姿勢をほかの女子生徒から煙たがられてしまう。さらにマイナー競技であるボルダリングをしている事を馬鹿にされ、誰もそんな競技の応援には行かないだろうと笑われてしまう。それを耳にした田崎は、小寺を応援する事を決意するのだった。(第11.5話「応援する小寺さん」)

倉田梨乃は小寺といっしょに喫茶店で勉強していた。そんな中、梨乃は中学の頃の友人達から話し掛けられ、まじめに勉強をしている事をからかわれる。すると梨乃が露骨に嫌な態度を見せると、友人達は梨乃に対して失望したと、言い放ってその場をあとにする。その事に落ち込んでいる梨乃を、小寺は優しく励ますのだった。(第12話「勉強する小寺さん」)

クライミングの大会に出場する事になった小寺を応援するために、梨乃はその会場を訪れていた。そして小寺は順調に決勝へと勝ち進んでいく。そんな中、梨乃は同じく大会の応援にやって来ていた田崎と出会い、彼女といっしょに決勝戦を見守る。しかし、小寺は最後の課題をクリアできず、30人中5位という成績で大会を終える。(第13話「仕懸る小寺さん」、第14話「見守る小寺さん」、第15話「挑む小寺さん」)

第3巻

夏休みが終わって学校が始まる中、近藤小寺四条が付き合い始めたという噂を耳にする。そんな噂をまったく信じない近藤だったが、内心は気になっていた。そんな中、近藤は同じ中学出身の田崎から話し掛けられ、小寺が大会が終わった直後から練習を始めた事を知る。一方、田崎は、小寺の一つの事に対して熱心に取り組む姿勢に惹かれている事に気づく。(第16話「笑う小寺さん」)

夏休みが明けた直後、四条は髪を切ってボルダリングへの姿勢を新たにしていた。そんな中、四条は道ばたで宮路に声を掛けられる。宮路はボルダリングの大会で四条に初心者ながら光るものを感じ、彼にボルダリングの技術を指導する。また、四条はクライミング部の先輩である益子からも指導を受け、まだまだ成長できると指摘される。(第17話「詰めあわせる小寺さん②」)

マラソン大会が行われる中、小寺は全力でコースを走り抜ける。その走りは男子達の中でも上位に食い込んでいた近藤すらも追い越すほどの健脚ぶりを見せる。しかもマラソンが終わった直後の部活動にも元気な姿で現われ、周囲の生徒達は彼女の底知れぬ体力に驚かされる。しかし、その後に行われたバレーボールでは活躍の場はなく、そんな姿にみんなは球技は苦手なのだと、どこかほっとした表情を浮かべる。(第17.5話「走る小寺さん」)

髪を切り、部活動にも前向きに取り組んでいた四条は、周囲から話し掛けられる事が多くなっていた。しかし、四条はもしも自分が昔のままだと、誰もこうして優しく接してくれないだろうと考え、怖くなってしまう。その事を宮路に相談すると、宮路はやる気さえ見せていれば、誰も四条の事を見捨てたりはしないと彼を励ます。その言葉に四条は吹っ切れ、考え方を新たにしてさらに努力を続けていく。(第18話「断る小寺さん」)

文化祭の準備期間中、倉田梨乃は周囲に溶け込めない事を悩んでいた。そんな中、梨乃は小寺の代わりに委員会の仕事を引き受ける。小寺のためにと引き受けた仕事だったが、思わぬところで多くの人達に感謝される。それにより周囲に溶け込む事ができた梨乃は、それをきっかけにして周囲に馴染んでいく。(第19話「休む小寺さん」)

宮路は小寺の通っている渕上学園高校の文化祭にやって来ていた。しかし、途中でいっしょに来ていた甥っ子が迷子になってしまう。一方、小寺は迷子になっていた宮路の甥っ子と出会っていた。宮路の甥っ子が持っていた風船をうっかり手から放すと、小寺が素早く校舎をのぼって風船をキャッチしてみせる。その様子はほかの生徒に動画で撮影されており、その動画は学園の中でしばらく話題になるのだった。(第20話「逃げる小寺さん」)

渕上学園高校のクライミング部は顧問の竹若や宮路といっしょに岩場のクライミングにやって来ていた。しかし、その途中で岩場にチッピングを発見してしまう。チッピングとは岩場を人為的にのぼりやすくするためのもので、クライマーのあいだではマナー違反とされていた。だが、それは決して犯罪ではなく、例え犯人を特定されても罰する事はできない。とはいえチッピングをされた事で元の岩場の姿ではない事に代わりはない。小寺はそんなマナー違反に対する行き場のない怒りに涙する。(第21話「怒る小寺さん」)

小寺達は筋肉トレーニングを行っていた。小寺はクライミングに必要な筋肉は、自然に身につけたいという理由から、これまで筋肉トレーニングをあまりやっていなかったのだ。しかし、それを先輩である益子に指摘され、筋肉トレーニングをしっかりやるように指導を受ける。そんな小寺に感化された近藤もまた、筋肉トレーニングを始める。(第22話「研ぐ小寺さん」)

第4巻

小寺四条がボルダリングの課題について話し合っていた。クライミング部の顧問を務める竹若はその熱のこもった会話を横から聞いている内に、やる気をみなぎらせる。そんな中、竹若は職員室にやって来た学生を見て、勉強を見てやろうかと尋ねる。しかし普段無気力な竹若は、その生徒達から無視されてしまう。それにより普段の自分を猛省した竹若は、教科書を開いて勉強を始めるのだった。(第23話「送る小寺さん」)

四条に彼女ができた事を聞いた先輩の益子は、ボルダリングにおいて彼女は不要だと悪態をつく。益子は中学3年生の頃、付き合っていた彼女がボルダリングに理解を示さなかった事から、そういった極端な結論に達していたのだ。するとそれを聞いた部活仲間の津田は、それはあまりにも極端過ぎる考え方じゃないかと意見する。その一方で津田は身近な人にボルダリングを理解してもらう難しさも十分に理解していた。そして津田は自分の彼女に向かって、クライミングをしている自分をどう思うかと尋ねる。(第24話「贈る小寺さん」)

小寺は自分の希望進路に「クライマー」と書いて提出し、それが教師達のあいだで問題になってしまう。その話はクライミング部でも話題となり、クライマーの先輩である宮路に、仕事として「クライマー」になる事をどう思うか尋ねる。すると宮路は、「クライマー」を目指す事の難しさを説きつつも、小寺であればクライミングを職業にできるかもしれないと伝える。(第25話「示す小寺さん」)

近藤は、ボルタリングの大会に小寺が出場すると聞いて、その応援に行く事を決める。一方、小寺の友人である倉田梨乃は、その大会の応援に行かないと言う。それを聞いた近藤はなぜ行かないのかと彼女に問うと、梨乃はその日は用事があるからだと答える。それでも行くべきではないかと言う近藤に対して、梨乃は無理して応援に行くくらいなら自分の事をやるべきだと、小寺なら思うはずだと答える。(第26話「あらためる小寺さん」)

四条はクライミング歴11か月の初心者ながら驚異的な成長を遂げており、ボルダリングの大会でも期待の若手選手として注目を集めていた。四条は誰もクリアできなかった課題すらもクリアし、予選通過まであと一歩のところまで迫るが、課題の最中に指をケガしてしまう。このまま試合を続けるべきか、棄権すべきかの選択を迫られた四条は、自分の年齢を考え、ここで無理をすべきではないと、棄権する事を決意する。(第27話「のぼる四条くん」)

ユースAのボルダリング大会男子決勝に益子と津田は共に進出を果たしていた。お互いに実力を出し切った結果、益子が津田をわずかに抑えて優勝を果たした。津田は益子の優勝を祝い、益子は長い年月を掛けて修練を積んだ結果、優勝できた事に対して嬉しさを覚えると共に、その努力が報われた事に安堵するのだった。(第28話「闘う小寺さん」)

小寺はボルダリング大会で決勝に進出した。そんな中、同じく決勝に出場していた迫田は期待の若手として有名な小寺をライバル視しており、闘志を燃やしていた。その気迫から迫田は大きくポイントをリードし、小寺は不利な状況で第4課題に挑む事になった。しかし、その課題は難易度が著しく高い課題で、誰一人としてクリアする事ができなかった。小寺はそんな追い込まれた状況でも決してあきらめる事なく、その課題に挑むのだった。(第29話「のぼる小寺さん」、最終話「祝う小寺さん」)

高校を卒業した小寺はその後もボルダリングを続け、やがて世界レベルのクライマーになるまでに成長を遂げていた。そして小寺は、新たにボルダリングジムを経営する事となる。その時すでに小寺は結婚もしており、高校の頃に出会ったという旦那さんと順風満帆な生活を送っていた。(エピローグ「作る小寺さん」)

登場人物・キャラクター

小寺 (こてら)

クライミング部に所属している高校1年生の少女。金髪でショートカットの髪型をしている。頻繁に髪をバッサリと切るために、周囲からはその度に、失恋でもしたのかと勘違いされている。クライミングに必要な筋肉のみを鍛えているために、筋肉トレーニングは行っていないが、それでも腹筋が割れているほど鍛え上げられたスレンダーな身体つきをしている。 容姿にも恵まれている事から、芸能事務所からスカウトされた事がある。趣味はテレビゲームで、部活仲間である四条とよくテレビゲームの話題で盛り上がっている。マイペースな性格ながら、周囲にも気を遣えるタイプであるために友人も多く、周囲からは一目置かれる存在。また、何事にも全力で打ち込むため、校内行事であるマラソンや野球部の応援などにも全力を注いでいる。 特にクライミングに対しては並々ならぬ情熱を持っており、放課後はもちろん休日にも練習に励んでいる。その情熱は生徒のみならず教師達にも伝わっているほどで、進路希望を「クライマー」と書いて提出した際も、進学校であるにもかかわらず、教師達の理解を得られていた。ボルダリングの大会でも上位に入賞するほどの実力の持ち主で、期待の若手選手として注目を集めている。 難しい課題に挑戦したいというモチベーションが高く、どんな難しいクライミングにも果敢に挑戦していくメンタルの強さを持っている。高校卒業後は若くしてボルダリングのジムを経営しており、その頃には結婚もしていた。ちなみに結婚相手である旦那さんは高校の頃に出会っている。

四条 (よじょう)

クライミング部に所属している高校1年生の少年。スラリとした手足と、190センチを超えるほどの長身の持ち主。またボサボサの髪が目を覆うほどの長さになっており、周囲の人達には陰気そうな印象を与えていた。趣味はテレビゲームで、部活仲間である小寺とよくテレビゲームの話題で盛り上がっている。後ろ向きかつ臆病な性格の持ち主だったが、クライミングにのめり込む内に、次第に明るく前向きな性格に変わっていった。 その頃から長い髪もバッサリと切り、周囲からの評価もよい方向に変わっている。そんな周囲からの評価の変化に戸惑っていた時期もあったが、それも宮路に相談する事で吹っ切れる。なお、同時期に小寺も髪をバッサリと切ったため、小寺と付き合っていると、しばらくのあいだ周囲から勘違いされていた。 小寺とは中学校がいっしょで、その時は彼女に恋心を抱いていた。小寺がクライミング部に入っていた事がきっかけで、自分もクライミングを始めている。しかし、高校1年生の冬には小寺をあきらめて、ほかの少女と交際を始めている。その彼女は小寺によく似た金髪で、小柄の少女だった。恵まれた体格と手足の長さを活かして、クライミングの実力は急成長を遂げ、始めてから11か月も経った頃には、期待の新人として注目を集めるようになった。 クライマーとして有名な宮路に何かと目を掛けられており、彼から直に指導を受けている。

津田 (つだ)

クライミング部に所属している高校2年生の少年。小柄で茶髪のショートカットの髪型をしている。身長が低い事にコンプレックスを抱いており、身長の高さがあまり競技には関係しないクライミングに興味を持ち、クライミング部に入部した。ただし、親からはクライミングをしている事に理解を得られてはいない。クライマーとしては身体のバネを活かしたフィジカルに恵まれており、俊敏な動きで壁をのぼる「スピード」と呼ばれる競技が得意。 またスピードが不必要なほかのクライミング競技でも、壁を速くのぼる事が多い。付き合っている彼女がいる。

益子 (ますこ)

クライミング部に所属している高校2年生の少年。五厘刈りでいかつい外見をしており、高校生には見えない老け顔の持ち主。中学3年生の頃に告白された事がきっかけで彼女との交際を始めたが、その彼女にクライミングの理解を得られなかった事ですぐに別れている。それ以来、クライミングには彼女は不要だと考えるようになり、後輩の小寺などにも女の子扱いをしないように心掛けている。 また、部活内に恋愛の話題を持ち込む事を極端に嫌がっている。幼い頃からクライミングに親しんでおり、優秀な選手として周囲からも知られている。ボルダリング競技においては頭脳を使ってのぼる事に秀でている。

竹若 (たけわか)

クライミング部の顧問を務めている男性。黒髪短髪で、顎鬚を生やしている。極度のめんどくさがりな性格で、教師としてもあまり熱心な指導を行なっていない。そのため、クライミング部の活動にも消極的で、ただクライミング部の活動に付き合っているだけ。

田崎 (たさき)

小寺のクラスメイトである高校1年生の少女。黒髪の髪をおさげにしている。いつも周囲に合わせて自分の意見をハッキリと言えない事がコンプレックスで、自分とは対照的にやりたい事に真っ直ぐな小寺に興味を持つ。そんな小寺を密かに応援する事を決め、小寺が出場するボルダリングの大会にも頻繁に見学に行くようになる。その後、2学期になってからクライミング部にマネージャーとして入部する事になる。

近藤 (こんどう)

小寺と同じ高校に通っている男子生徒。卓球部に所属している。スポーツが大嫌いだが、親がスポーツマンであるために運動部に入る事を強制され、仕方なく比較的ゆるい部活動である卓球部に入部した。そんな入部の経緯もあって、当初は卓球部の活動も熱心ではなかったものの、自分のやりたい事に全力を注いでいる小寺に感化され、卓球部の練習に対しても真剣に向き合うようになった。 小寺には恋愛感情を抱いているが、その事に対しては積極的になれずにいる。しかし、それを四条に指摘されて以来、小寺との仲を積極的に深めようと努力している。卓球の才能には恵まれており、あまり真剣に練習をしなくても同じ卓球部の中では敵がいないほどだった。真剣に卓球の練習をするようになってからは、さらに卓球の実力を向上させて、高校1年生の冬が終わる頃には、県大会でベスト8の成績を残すまでに成長を遂げている。

倉田 梨乃 (くらた りの)

小寺と同じ高校に通っている高校1年生の少女。セミロングの髪型で、華やかな外見をしている。高校の授業を頻繁にサボっており、周囲からは不良として認識されていた。そんな中、自分のやりたい事に真剣に向き合っている小寺に感化されて、将来なりたかったネイリストになるための努力を重ねるようになる。それからは高校を卒業して専門学校に行くために、授業にもまじめに出席するようになった。

宮路 (みやじ)

サウンドクリエイターの男性。趣味はクライミングで、その世界では広く名を知られたクライマー。しばらくクライマーとして情熱を失った期間があり、その頃は大会にも姿を見せずに、クリアするのが難しい「無理課題」と呼ばれるものを作成しては、一人それにひたすら挑戦する日々を過ごしていた。また、その頃はボルダリングジムに訪れる女性を頻繁にナンパしては別れる事を繰り返している。 そんな中、小寺がボルダリングジムに訪れて、自分の作成した「無理課題」に挑戦する姿を見て彼女に感化される事となる。それからはクライマーとしての情熱を取り戻し、大会にも参加するようになった。そのきっかけとなった小寺をクライマーとして尊敬しており、小寺に勝ちたいという目標を持っている。 また、若い頃の自分に似ている四条に目を掛けており、彼に個人的な指導も行っていた。クライマーとしては体幹に優れており、無理だと思われるような態勢を維持する技術に長けている。

迫田 (さこた)

ボルダリングの大会に出場していた女性クライマー。黒髪で、ポニーテールの髪型をしている。非常に負けず嫌いな性格で、勝つためなら若干のラフプレーもいとわない。しかし、ラフプレーを使わなくても優秀なクライマーであり、出場した大会ではほとんどのボルダリング課題を一発でクリアして見せていた。小寺をライバル視しており、同じ大会に出場していた際は、最後の課題を終える前までポイントをリードしていた。 ただ、最後の難しい課題を達成する事ができず、小寺に敗北する事となった。

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