はじめちゃんが一番!

5つ子の弟がアイドルA.A.O.としてデビューし、その付き人となった姉、岡野はじめが繰り広げるハートフル・ホームコメディ。主人公はじめを中心に周りを取り巻く人々の家族愛や恋愛、人間ドラマが描かれる。芸能界を舞台にしているため、おっかけとのトラブルや芸能界の裏側なども描く。主人公はじめの現金さや不屈の精神、守銭奴さなどが前面に押し出され、突然可愛く変身したり、モテモテになることはない。第36回小学館漫画賞少女部門受賞(1990年)。渡辺多恵子の代表作。

概要・あらすじ

高校2年生の岡野はじめは、5つ子の弟たちのお姉さん。共働きの両親を助けるため、自分のやりたいことを我慢して、家事全般を引き受け、貧乏な家計をやり繰りしてきた。そんな中、大手芸能プロダクションM2プロの社長が5つ子を「アイドルにしたい」とスカウトに来る。5つ子たちはその気になるが、はじめはアイドルなんて将来性のない仕事をさせられないとM2プロに断りに行く。

そこで出会ったトップアイドルWE和田瑞希に一目惚れし、現金なはじめは、弟たちに協力すると意見を翻す。デビューにあたり、様々な妨害や嫌がらせを受ける5つ子と岡野家。5つ子たちがアイドルになることを決めたのは、はじめの学費を稼ぐためだった。

A.A.O.と名付けられた5つ子は、デビューを果たし、真実を知ったはじめは弟たちに感謝し、また瑞希に会うために付き人になることを決めた。

登場人物・キャラクター

岡野 はじめ

岡野家の長女。初登場時は17歳、高校二年生。ソバカスでくせ毛、三つ編みにするとしめ縄のような剛毛が悩み。明るくて気が強く、情にもろい、しっかり者のお姉さん。2歳の時に5つ子の弟たちが誕生し、甘えたい時期に早々に自立させられ、家計を助けるために働きに出た母親の代わりに小2から家事を始める。 弟の面倒を見ながら、家計のやりくりまでする働き者。貧乏なため、大抵のことはすぐお金に換算する。現実的な経済観念を持つ一方、恋愛に関しては夢見がちで、すごい妄想癖の持ち主。またハンサムに弱く、惚れっぽい。和田瑞希の大ファン。瑞希に会うため、A.A.O.の付き人となり、言うことを聞かない弟たちをどなり散らしている。 現金なところがあり、利益になるとわかるとすぐ態度を変える。血の気が多く、興奮するとよく鼻血を吹きだす体質。服飾の仕事をするのが夢。

岡野 あつき

『はじめちゃんが一番!』の登場人物で5つ子の一人。初登場時は中学3年生。岡野家の長男でムードメーカー。アイドルグループA.A.O.のメンバー。落ち着きがなく、好奇心旺盛。能天気で明るくパワフル。嫌なことはすぐ忘れられる性格で、周りから脳みそが少ないとも言われている。無鉄砲で、よくケガをする。すぐに人と打ち解け、仲良くなれる。 サービス精神旺盛。余計なひと言が多く、よくはじめちゃんに怒られたり突っ込まれたりしている。前髪を右側から流している。

岡野 かずや

『はじめちゃんが一番!』の登場人物で5つ子の一人。初登場時は中学3年生。岡野家の次男。アイドルグループA.A.O.のメンバー。5つ子の中で一番のしっかり者で大人。冷静な頭脳派だが、自分をごまかせない頑固なところもある。アイドル密着番組で、足の悪い子供のところにお見舞いに行くことになるが、カメラを回したところでいい人ぶるのは偽善者のようで嫌だと別行動してしまう。 前髪を左側から流している。

岡野 さとし

『はじめちゃんが一番!』の登場人物で5つ子の一人。初登場時は中学3年生。岡野家の三男。アイドルグループA.A.O.のメンバー。昔から怖がりで泣き虫。気が弱く単純。はじめちゃんが部屋に貼りまっくった和田瑞希のポスターの目が104個あると言って怖がる。スカートをはいている女の子はみんな好き。中学時代は「もっとも多くの女の子に肩すかしを食わせた男」と言われていた。 前髪に分け目はなく、そのまま下ろしている。

岡野 たくみ

『はじめちゃんが一番!』の登場人物で5つ子の一人。初登場時は中学3年生。岡野家の四男。アイドルグループA.A.O.のメンバー。5つ子の中ではいじり役で要領がいい。生意気で天邪鬼でもある。中学時代、たくみは音楽の卒業テストをきちんと受けず逃げ回っていた。実は音楽の庄司先生が好きだったが、つっぱって最後までその想いを伝えず、代わりに卒業式前日、先生に「仰げば尊し」を歌った。 弟のなおととは一卵性。5つ子の中で二人はよく似ていて、同級生も間違えるほど。前髪は真ん中分け。身長はなおとより1.3cm大きい。

岡野 なおと

『はじめちゃんが一番!』の登場人物で5つ子の一人。初登場時は中学3年生。岡野家の五男。アイドルグループA.A.O.のメンバー。正直者。単純で騙されやすい。たくみと一卵性。5つ子の中で二人はよく似ていて、同級生でも間違えてしまう。前髪も同じ真ん中分け。身長、成績、足の速さ、産まれた時間まで、ちょっとだけたくみに負けていて、悔しい思いをしている。

和田 瑞希

アイドルユニットWEの一人。リーダー気質で目立ちたがり屋。常に周りに気を配り、面倒見が良い。プレイボーイで天性のたらしとも言える。素直で嫉妬の感情をも露わにし、歌番組の順位が下がるとピリピリオーラを出す。ファンには公表していないが、実家は八百屋。大きな声で下品な発言をする父親としょっちゅうケンカをして、プチ家出をする。 8歳の妹、操を溺愛している。

江藤 亮

アイドルユニットWEの一人。普段は無愛想で仏頂面。悪気はないが、余計な一言を冷たく言い放つ。感情を表すのがヘタで、喜怒哀楽が独特。12歳の時、大好きだった父親が自分と継母を残して蒸発してしまい、心に深い傷を負っている。そのトラウマから自分を愛せず、人から嫌われている方が自然だと思っている。 自分が人に嫌われるのは怖くないが、自分以外の人のことは大好きという複雑怪奇な人物。周りからは変人と思われ、いきなり慕い寄れるのは子供と動物のみ。和田瑞希のことが大好きで、心のよりどころ。

前田 真純

芸能プロダクションM2プロの社長。魅力ある人材の目利きもすごい、やり手社長。タレントを番組に出演させるためには多少汚い手も使う。鼻ヒゲを生やし、短髪で眼鏡。タレントになることを反対する親の説得や情熱を燃やす若手の無茶も温かく見守る父親のような存在。クオリティーにこだわり、基礎から人材を育てて、10年生きられるアイドルを作りたいと話していた。 しかし、下積みのないA.A.O.をいきなりデビューさせたことで、和田瑞希やデビュー予備軍の反感を買ってしまう。

一志

M2プロのバックダンサーWithの一軍。和田瑞希に憧れており、仕草など真似をしている。実力もあり、デビュー間近と言われていたが、下積みのないA.A.O.に先を越されてしまう。いとこの裕の代わりにA.A.O.にWEの振り付けを教える約束をするが、最初は意地悪して何も教えなかった。 繰り返しやり直しを命じられ、ヨレヨレになりながらも自分を信じるA.A.O.に根負けしてしまう。仕事以外で朝のレッスンを欠かしたことがない頑張り屋。

一志のいとこ。背が小さく、女の子みたいにかわいらしい容姿。フワフワのくせ毛。M2プロに入ってひと月足らずでWithの一軍となった。3歳からクラッシック・バレエを習っており、初見で振付を覚えられる。気弱でうつむきがちだったが、A.A.O.と仲良くなって笑うことが多くなった。 A.A.O.にWEの振り付けを教える約束をする。

集団・組織

A.A.O.

『はじめちゃんが一番!』に登場するアイドルグループの名前。「元気エード」のCMに出ていた岡野家の5つ子をM2プロの社長、前田がスカウトする。歌も踊りも下積みがないため、歌は口パクでデビューすることになる。5つ子だけあって、ヘタながら振りをそろえるのがうまく、自分たちの魅せ方を心得ている。完璧でないがゆえに思わず応援したくなる進行形アイドル 。 素直で無邪気な彼らは、敵をも味方に変える強い引力を持っている。グループ名は、レッスンにスポ根を持ちこむ5つ子たちが、「エイエイオー」と言っていたことから、社長の前田が名付けた。

WE

『はじめちゃんが一番!』に登場するアイドルユニットの名前。和田瑞希と江藤亮の二人組で、コンセプトは「クール・アダルト・パーフェクト」。歌も踊りも飛び抜けてうまく今世紀最大のアイドルと言われる。瑞希は小6、亮は中一からM2プロに所属。二人は4人グループTAPSとしてデビューするが、そのグループは半年で解散。 のちに二人でWEとして再デビューする。ちなみにWEは世間には私生活を公表しておらず、謎が多い。

M2プロ

男性タレントのみが所属する芸能プロダクション。WEやA.A.O.が所属する。歌や踊りのレッスンを積ませ、若手を基礎から育てる。先輩のバックダンサーをしてから、デビューすることが多い。ただしA.A.O.は例外。モデルは某男性アイドル事務所だと思われる。

With

『はじめちゃんが一番!』に登場するグループ名。M2プロに所属するバックダンサーの名前。M2プロには50人ほどバックダンサーが所属しており、その中から選りすぐりの9人を一軍と呼ぶ。バックダンサーとしてテレビに出られるのは一軍のみで、一軍はデビュー予備軍とも言える。Withメインの定期公演も行われ、観客に配られたアンケートによる人気投票が行われる。 この結果が次のデビューを左右するとも言われている。

書誌情報

はじめちゃんが一番! 全15巻 小学館〈フラワーコミックス〉 完結

第1巻

(1989年6月発行、 978-4091331816)

第2巻

(1989年12月発行、 978-4091331823)

第3巻

(1990年5月発行、 978-4091331830)

第4巻

(1990年10月発行、 978-4091331847)

第5巻

(1991年4月発行、 978-4091331854)

第6巻

(1991年8月発行、 978-4091331861)

第7巻

(1992年1月発行、 978-4091331878)

第8巻

(1992年7月発行、 978-4091331885)

第9巻

(1993年1月発行、 978-4091331892)

第10巻

(1993年6月発行、 978-4091331908)

第11巻

(1993年10月発行、 978-4091353917)

第12巻

(1994年6月発行、 978-4091353924)

第13巻

(1994年12月発行、 978-4091353931)

第14巻

(1995年6月発行、 978-4091353948)

第15巻

(1995年10月発行、 978-4091353955)

はじめちゃんが一番! 全10巻 小学館〈小学館文庫〉 完結

第1巻

(2001年11月発行、 978-4091914217)

第2巻

(2001年11月発行、 978-4091914224)

第3巻

(2001年12月発行、 978-4091914231)

第4巻

(2001年12月発行、 978-4091914248)

第5巻

(2002年1月発行、 978-4091914255)

第6巻

(2002年1月発行、 978-4091914262)

第7巻

(2002年2月発行、 978-4091914279)

第8巻

(2002年2月発行、 978-4091914286)

第9巻

(2002年3月発行、 978-4091914293)

第10巻

(2002年3月発行、 978-4091914309)

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