概要・あらすじ
同じ高校に進学したことがきっかけで、星はるかは幼なじみの上条啓太と付き合うようになる。啓太と一緒にいる幸せを噛みしめていたはるかだったが、ある朝、登校時の待ち合わせ場所で啓太が車に轢かれて死んでしまう。啓太が亡くなって3日目、はるかはたまたま出会った変な顔の猫にフランクフルトをあげながら、啓太が死んでしまった悲しみを打ち明けるのだった。
そんななか午後4時の時計台の鐘が鳴り、ふと我に返ったはるかは、時間が啓太が死んだ前の日に戻っていることに気づく。
登場人物・キャラクター
星 はるか (ほし はるか)
高校1年生の女子。幼なじみの上条啓太とは、同じ高校に入学したことで急接近し、付き合うことになった。ところが学校へ行く2人の待ち合わせの場所で啓太は車にはねられ死んでしまう。星はるかは不思議な猫と出会ったことから、啓太の死後3日目から死ぬ1日前へのタイムスリップを繰り返し、あの手この手で啓太を助けようと奮闘する。
上条 啓太 (かみじょう けいた)
星はるかと同じ高校に通う高校1年生の男子。足が長く、優しい性格で幼なじみのはるかと付き合っている。交通事故に遭って死んでしまうが、タイムスリップを繰り返すはるかを応援しようと幽霊となって現れる。事故に遭う前にはるかと一緒にひいたおみくじは「大凶」で健康運は最悪と出ていた。
猫 (ねこ)
変な顔をした不思議な猫。上条啓太が車にはねられて死亡し、一人で思い出の場所をさまよっていた星はるかと出会う。はるかにフランクフルトをもらい、啓太が死んだグチを聞いてあいづちを打つが、はるかには聞こえていない。はるかの時間をループさせる能力を持っている。
携帯電話の男 (けいたいでんわのおとこ)
携帯電話で彼女と会話していたためブレーキが遅れて、上条啓太を車ではねた会社員。この男の携帯電話を止めることができれば啓太は事故に遭わなかったのではと、星はるかはこの男の携帯電話に無言電話をかけ続けるなど、色々な作戦でこの男が事故を起こさせないよう尽力する。
はるかの母
星はるかの母親。普段から、勉強しなさい、朝食を食べなさいなど、はるかに口うるさい。一方で塩のビンの蓋を気付かないうちに料理に投入するようなドジなところもあり、小言を言う時間があったら手元見ろよ、とはるかに心の中でつっこまれている。折り合いは悪いものの、実ははるかを心配している。
はるかの父
星はるかの父親。はるかに彼氏がいると聞いた際、心配するより「娘もそんな年ごろか」と感じる自分自身の姿こそが感慨深いとしみじみするのんきな性格。はるかとはるかの母がケンカを始めると風呂に逃げ込んでしまう。
星 拓磨 (ほし たくま)
星はるかの弟。はるかの彼氏が幼なじみの上条啓太であることや、2人がデートに行った場所を両親にペラペラしゃべってしまい、いつもはるかに怒られている。はるかが啓太の幽霊と話しているところをのぞき見してしまい、独り言を言っているはるかに恐怖を感じている。