概要・あらすじ
ちょっとそそっかしいけど好奇心旺盛な小学生のみきおは、未来の生活に憧れていた。ある日、自分のえんぴつけずりやみきおのパパの万年筆、みきおのママのはさみなど、家にある物がなくなっていることに気づいたみきおは、同時に家から黒い犬が飛び出して行くのを目撃する。翌日、その犬を見つけたみきおは犬を追いかけて入った洞穴から、見知らぬ世界にたどり着く。
そこは100年後の未来都市だった。戸惑うみきおの前に現れたのは、自分とそっくりの顔をしたミキオだった。「ひょっとするとぼくはきみの子孫かもしれない」というミキオと意気投合したみきおは、タイムトンネルを利用して、たびたびお互いの生活を入れ替えることにした。
登場人物・キャラクター
みきお
1974年の世界に住む小学生の少年。おっちょこちょいだが好奇心旺盛。タイムトンネルを利用して、ミキオが住む2074年の世界に積極的に足を運んで未来の文化に触れるようになる。未来の人間と比べると力が強く、「決とう公園」ではミキオのクラスメイトのブクラと戦って圧勝した。メンコが得意で、未来の世界でメンコに似た競技「メンバン」のプロにならないかとスカウトされるほどの腕前。
ミキオ
みきおの住む時代の100年後、2074年の世界に住む小学生の少年。みきおと顔がそっくり。博物館でしか見たことがない20世紀の文化に憧れており、未来に憧れているみきおと意気投合する。たびたびタイムトンネルを利用して、1974年の世界にやって来ている。1974年の世界で、ミキオの世界ではすでになくなっている風邪をひいて命を落としかけるなど、病気への耐性がない。
ポンチ
ミキオの愛犬。大きな目をした真っ黒な犬。タイムトンネルをを利用して、1974年の世界にやって来てはみきおの家からいろいろな物を拾い、2074年のミキオの家に持ち帰っている。みきおがポンチを目撃したことがきっかけで、ミキオが出会うこととなる。のちに、しゃべれることが発覚する。
ユリ子 (ゆりこ)
みきおのクラスメイトでガールフレンド。みきおがフグラと揉めている際に止めに入ろうとしたりラッキョが木から落ちたと聞き心配したりする女の子らしい優しい性格。2074年に住むマリコにそっくり。
ラッキョ
みきおのクラスメイト。みきおが秘密にしていたタイムトンネルの存在をつきとめ、2074年の世界に行くことに成功した少年。しかし、2074年の世界で見た立体映画に驚いて失神してしまい、現代に戻ってからは悪い夢だったのではないかと、みきおに言いくるめられてしまう。
フグラ
みきおのクラスメイト。ガキ大将的な存在で、いつもユリ子とラッキョと遊んでいる。みきおの後をつけて行ったところ、洞穴でみきおが忽然と姿を消したため、ラッキョとともにみきおの両親にそのことを報告した。意外と根は優しい。
マリコ
ミキオのクラスメイトでガールフレンド。ミキオと入れ替わったみきおともデートをしている。美人で頭が良いが、わがままで怒りっぽいという欠点もある。1974年の世界で風邪をひいたミキオを助けるため、みきおの依頼で救急ロボット「ホームドクター」を連れて来た。
トンキョ
ミキオのクラスメイト。自分とそっくりなラッキョがみきおの後をつけて2074年の世界に行っている間、同じようにミキオの後をつけて1974年の世界にやって来る。
ブクラ
ミキオのクラスメイトで、2074年の世界のガキ大将的存在。「決とう公園」でみきおと戦うが、何もできずにあっという間に負けてしまう。クラスメイトと月旅行に行った際には、みきおによる宇宙ヨットの操作を見かねて運転を代わりマリコに運転技術を褒められるなど、リーダーシップを発揮する。
みきおのパパ
みきおの父親。水没してしまった生まれ故郷について、みきおに懐かしそうに話して聞かせた。みきおが未来の水中にある「クロヨン公園」で撮ってきた記念写真を見た時には、自分が子供の頃の写真が出てきたと勘違いして喜んだりするなど、無邪気でのんきな性格。
みきおのママ
みきおの母親。そそっかしいみきおが上下を間違えないように海水パンツに矢印を縫い付けてしまうなど、過保護なところがある。しょんぼりして家に帰ってきたみきおに声をかけたり、遅くまで帰ってこなかったことを心配したりと、みきおのことをとても可愛がっている。
ミキオのパパ
ミキオの父親。新製品好きで「物体電送機」を買ってくるが、不具合がありミキオのママに怒られてしまう。2074年の世界ではもはや珍しくなった「地震」が起こることを聞きつけ、見物に行こうと言い出してママにたしなめられるなど、子供っぽいところがある。
ミキオのママ
ミキオの母親。2074年の世界で、ミキオと入れ替わったみきおと初めて会った女性。ミキオが勉強をなまけていると叱るなど、教育熱心な一面を見せる。また、ミキオのパパと比較するとしっかり者で、新製品を買ってきたり地震見物に行こうとするパパをたしなめるシビアな性格。
火星開拓村のおじさん (かせいかいたくむらのおじさん)
2074年の世界の火星開拓村に住んでいる、20年ぶりに地球にやって来た男性。ミキオのパパとミキオのママの都合がつかず、代わりにみきおとポンチに迎えにきてもらった。後日、水中にある「クロヨン公園」にみきおを連れて行った。