概要・あらすじ
昭和58年の夏、都会から山奥にある雛見沢村へと越してきた少年・前原圭一。気さくな性格の彼は、転校先でもすぐに周りと打ち解けて新しく出来た仲間との他愛のない日常を過ごしていた。そんな中、6月に行われる祭・綿流しが近づき、圭一は毎年祭の日に死者と行方不明者が一人ずつ出るという話を耳にする。
数年前から始まった連続怪死事件に興味を持った圭一は、それを調べるうちに村の闇へと足を踏み入れてしまう。
登場人物・キャラクター
前原 圭一 (まえばら けいいち)
昭和58年5月に東京から雛見沢へ引っ越してきた少年。父・前原伊知郎と母・前原藍子の3人暮らし。明るく気さくな性格であり、転校して来てすぐに竜宮レナや園崎魅音といった複数の友人を作った。 都会にいた頃から学業に優れ、優秀な知力を持ち「口先の魔術師」と呼ばれる程非常に口が達者。また、萌え文化にも精通しており、自称「萌えの伝道師」。特にコスチューム関係には煩い。好奇心旺盛な一面を持つが、それが仇となり雛見沢村の隠された真実を暴くこととなる。
北条 沙都子 (ほうじょう さとこ)
前原圭一の下級生。やや生意気で負けず嫌いという幼さの目立つ少女。トラップを仕掛けることを趣味としており、人並み外れた腕前を持つ。上品なお嬢様口調で喋ろうとするも、間違った使いかたをすることも多い。
園崎 詩音 (そのざき しおん)
園崎魅音の双子の妹だが、ガサツな面が目立つ姉と違って計算高く強かな性格。前原圭一達とは違う学校に通っており、興宮にあるファミレスでアルバイトをしている。
富竹 ジロウ (とみたけ じろう)
年に数回雛見沢を訪れるフリーカメラマン。野鳥と風景画を専門にしている。純朴で人懐っこい性格であり、村人からの評価は高いが詳しい情報は殆ど知られていない。
入江 京介 (いりえ きょうすけ)
入江診療所の医師。冷静で落ち着き払った雰囲気を持つ少年。少年野球チーム「雛見沢ファイターズ」の監督でもあり、子供達からの信頼も厚い。しかし、メイドに対してはいつもの印象を変えるほどの異常なマニアックぶりを見せる。
前原 伊知郎 (まえばら いちろう)
前原圭一の父親で前原藍子の夫。職業は画家であり、「都会から離れたのどかな場所にアトリエを構えたかった」という理由で雛見沢に引っ越してきた。前原屋敷と村人から噂される広大な家を構えるが、その大半はかれのアトリエ。
知恵 留美子 (ちえ るみこ)
前原圭一達が通う学校の担任教師。生徒たちに対する責任感は人一倍強い。同じく有名同人ゲームが出自の「月姫」に登場するキャラクター・「知恵留(しえる)」のパロディであり、容姿も似ている上に声優も同じ人になっている。
前原 藍子 (まえばら あいこ)
前原圭一の母親で前原伊知郎の妻。マメな性格であり、万事に於いてソツがない。画家である夫を裏側から支えており、マネジメントや経理の仕事を手伝っている。村人たちとの相性はあまり良くない模様。
古手 梨花 (ふるで りか)
古手神社の一人娘で、毎年6月の綿流し祭では巫女役を務める。年齢に似合わない冷静さを持つ反面、一人称が「ボク」だったり奇妙な言葉を多用するなど不思議な部分も多い。北条沙都子と同じ家で暮らしており、良く行動を共にしている。
鷹野 三四 (たかの みよ)
柔らかな物腰の入江診療所の看護婦。知的であり、大人の魅力を漂わせる美女。一方でオカルトマニアという顔も持っており、雛見沢村の歴史に強い興味を抱いて独自の研究を行っている。
園崎 魅音 (そのざき みおん)
前原圭一の一学年上の上級生。園崎詩音の双子の姉。クラスの委員長を務めるノリの良い姉御肌。しかし、勝利のためなら手段を選ばない所もあるため、周囲からは恐れられてもいる。中年男性のようにガサツに見えて意外と女の子らしい一面も併せ持つ。 雛見沢村の名家・園崎家の次期頭首。
竜宮 レナ (りゅうぐう れな)
前原圭一と同学年。本名は「礼奈(れいな)」だが、本人の希望で愛称の「レナ」と呼ばれることが多い。献身的な性格であり、転校してきたばかりの圭一の世話を何かと焼いている。「かぁいい(可愛い)」ものに目がなく、見つけると自宅に「お持ち帰り」してしまう癖があり、一度その気になってしまうと止めることは困難。
大石 蔵人 (おおいし くらうど)
雛見沢 で毎年起こる連続怪死事件を追うベテラン刑事。定年までに事件を解決しようと執念を燃やすが、時に無神経に強引な調査をするため村人たちからは疎まれている。
場所
雛見沢村 (ひなみざわむら)
『ひぐらしのなく頃に』に登場する架空の村。都会から遠く離れた山奥に位置し、人口2,000人にも満たない寂れた山村。毎年6月に綿流しと呼ばれるお祭りが行われるが、ここ数年は祭りと共に行方不明者と死者が一人ずつ現れる奇妙な事件が発生している。 その他にも、過去に起こった陰惨な事件や怪しい風習があるなど不振な点も多い。
イベント・出来事
綿流し (わたながし)
『ひぐらしのなく頃に』に登場するイベント。雛見沢村で毎年6月に行われる祭り。元は村から逃亡しようとした者の腸を見せしめに流すものだったが、現在はその意味は持たない。しかし、5年前より毎年祭り当日に村人の一人が死に、一人が行方不明となるという奇妙な事件が発生している。