概要・あらすじ
女嫌いの高校生・吉祥寺耕平のもとに、祖母の国分寺からプレゼントが贈られた。それは、「彼女を作る練習ができるように」と考えた国分寺が開発した女性型のアンドロイド・ぴあす1号だった。当初はぴあす1号を受け入れなかった耕平だが、彼女の純真さに少しずつ心惹かれていく。しかし、2人のもとに新しいアンドロイド・ぴあす2号が現れ、耕平の周囲の騒がしさに拍車がかかっていく。
登場人物・キャラクター
吉祥寺 耕平 (きちじょうじ こうへい)
高校2年生の少年。「女は底意地が悪くて執念深い」と女嫌いを公言しており、彼女ができないことを心配した祖母の国分寺からぴあす1号をプレゼントされる。最初はぴあす1号を迷惑がり、家から追い返そうとしていた。しかし、一途に耕平を慕い続けるぴあす1号に、徐々に心を開いていく。かなりの頑固者だが、可哀想な境遇の相手を放っておけない優しさも持ち合わせている。
ぴあす1号 (ぴあすいちごう)
国分寺が発明した女性型アンドロイド。吉祥寺耕平が彼女を作る練習用として、耕平の17歳の誕生日に贈られた。学校の男子の多くが注目する美少女だが、知能は高くないため言動は天然気味。しかし、本気を出すと人間離れした戦闘能力を発揮する。耕平を慕うようにプログラムされており、耕平に邪険に扱われてもひたすら尽くそうとする。 のちに耕平の学校の生徒となり、「国分寺ぴあす」と名乗る。
ぴあす2号 (ぴあすにごう)
国分寺が発明した女性型アンドロイド。ぴあす1号より髪の色が明るいだけで、ほとんど同じ容姿だが、ぴあす1号とは対照的に、勝気で嫉妬深い。ぴあす1号はプロトタイプであり、後から完成品であるぴあす2号と交換される予定だった。しかし、吉祥寺耕平は1号との交換を拒否したため、その後は1号と耕平を取り合うライバルになる。
国分寺 (こくぶんじ)
吉祥寺耕平の祖母。ロボット工学の権威といわれる科学者。耕平の女嫌いを心配し、17歳の誕生祝いにぴあす1号をプレゼントする。かなりのおせっかい焼きだが、孫の頼みを断れない甘い一面もある。ぴあす1号が耕平の学校に転校できるよう、書類上の手続きを行った。
神田 (かんだ)
吉祥寺耕平の通う高校の3年生の男子。大柄でたくましく、ゴリラのようないかつい顔つきをした不良生徒。耕平を追って学校までやって来たぴあす1号に一目惚れし、力ずくで自分のものにしようとしたが、戦闘モードに入ったぴあす1号に返り討ちにされた。その後もぴあす1号のことを諦められず、付きまとい続ける。頭が悪く、間の抜けた言動が多い。
千駄谷 (せんだがや)
吉祥寺耕平の通う高校の男子で、神田の部下。小柄で出っ歯が特徴の少年。常に神田のそばでご機嫌を取っている、典型的な腰巾着。初めて学校にやって来たぴあす1号を見つけ、女好きの神田のもとに連れて来た。神田の間抜けな行動に振り回されることが多いが、時には彼をたしなめるなど常識的な面もある。
荻窪 一郎 (おぎくぼ いちろう)
吉祥寺耕平の通う高校に転校して来た、2年生の男子。容姿端麗で、女子に人気がある。転校後間もなく、ぴあす1号に近づいてデートの誘いをした。実は、国分寺に対抗心を燃やす荻窪が開発したアンドロイドで、国分寺の製作したアンドロイドを破壊するという目的を持っていた。
荻窪 (おぎくぼ)
ロボット工学の権威とされる年配の男性科学者。国分寺とは旧知の仲だが、研究者としての能力を馬鹿にされたことを恨み、国分寺をライバル視するようになった。全財産を投じて、アンドロイド・荻窪一郎を開発し、国分寺の作ったアンドロイドを破壊しようと策略を巡らせる。