ふぐマン

ふぐマン

美女としゃべれない性格を治すために虎のDNAを体内に取り入れるはずが、手違いで「虎ふぐ」のDNAを入れてしまい、「ふぐマン」になってしまった主人公をめぐる下ネタ満載のコメディ作品。「スーパージャンプ」H20年16号からH22年14号にかけて連載された。

正式名称
ふぐマン
ふりがな
ふぐまん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

工学博士の竹田虎ノ助は、美女とまともに話せないのが悩みのタネ。おかげで38歳のいまも独身で、オナニーグッズに囲まれて過ごす毎日。そんな虎ノ助を虎のような勇猛果敢な性格に変えるため、虎のDNAを注入することになる。しかし手違いで「虎ふぐ」のDNAを取り入れてしまい、虎ノ助は「ふぐマン」になってしまう。見た目は人間のままだが、体液に猛毒のテトロドトキシンを持つ男になってしまった虎ノ助。

肉体はマッチョになり、女性とも普通に会話できるようになり、精力絶倫にもなる。しかし、精液にはテトロドトキシンが含まれるため、SEXしたら相手の女性を死なせてしまう可能性があるばかりか、キスするだけでも相手が痺れてしまう。次々と美女に出会いながら、ふぐマンとなった虎ノ助の苦悩は続くのだった。

登場人物・キャラクター

竹田 虎ノ助 (たけだ とらのすけ)

38歳の独身男性で工学博士。茨城県つくば市の研究学園都市にある東倭大学総合研究所に勤務しており、石油石炭の代替エネルギーとして実用化しつつあるマグネシウムの精錬技術などを研究している。美人を前にすると緊張してしゃべることができなくなるため、38歳にしていまだ童貞。それでも性欲は人一倍強く、日々オナホやダッチワイフでオナニーばかりしている。 ブログではオナニーグッズを紹介しており、大人のおもちゃ屋ではブログを愛読する若い男性から「オナニー先生」と声を掛けられるほど人気。美人とまともに話ができ、虎のような勇猛な性格に生まれ変わるために、同僚の木村昌也によって虎のDNAを体に注入されることになる。しかし、手違いで虎ふぐグのDNAを注入されてしまい、体液に猛毒のテトロドトキシンを持つ「ふぐマン」になってしまう。 その結果、筋肉ムキムキになり、美人とも話せるようになったが、精液にテトロドトキシンが含まれるため、コンドームなしでSEXすると相手の女性を死なせてしまう。さらにコンドームをしていても、相手を死なせてしまうのではないかという恐怖から、SEXしても射精できない体になってしまう。

木村 昌也 (きむら まさや)

竹田虎ノ助と同じく東倭大学総合研究所に勤務する40歳の男性。遺伝生物学博士。人間とチンパンジーのゲノムの違いはわずか1.2%だから、遺伝子操作してチンパンジーからスーパーモデルのような女を作ると、冗談とも本気とも取れない発言をする。同僚の虎ノ助に手違いで虎ふぐのDNAを注入した人物。ハッキングも堪能なマッドサイエンティスト。

森河 真一郎 (もりかわ しんいちろう)

竹田虎ノ助が勤務する東倭大学総合研究所の所長で、天才科学者。年齢不詳の男性。虎ノ助が唯一尊敬する科学者で、論文は海外でも引用されるほど。頭の禿げた背の小さな中年だが、実は25歳の若妻がおり、そのことは虎ノ助と木村昌也に内緒にしている。

レッドドラゴン

ロシアの秘密工作員の女性。竹田虎ノ助が研究しているマグネシウムの精錬技術を盗もうと狙っている産業スパイ。そのパーフェクトSEXYボディと超美形フェイスを使って虎ノ助にハニートラップを仕掛けようと何度も近づくが、虎ノ助が美人と話せないためなかなか作戦がうまくいかない。

ディゾン

木村昌也がいつも連れているチンパンジー。木村が好きなタレントのリア・ディゾンから名前をとったと思われる。木村が竹田虎ノ助に虎のDNAを注入する際、間違えて虎ふぐのDNAを持ってきた張本人。試験管に「虎ふぐ」と書いたラベルが貼られていたが、ディゾンの唾液によって「ふぐ」の文字が消えてしまい、虎ノ助に間違って虎ふぐのDNAが注入されることになった。

ロボ坊 (ろぼぼう)

東倭大学総合研究所で作られたロボット。見た目は完全に機械で、自足歩行と会話ができる。レッドドラゴンと別れて傷心旅行に出た竹田虎ノ助のことを心配する森河真一郎が旅行に同行させた。電車に乗車中、車掌が切符を確認に来ると、体を四角く変形させてただの荷物のフリをするズル賢さを持つ。

速水 純子 (はやみ じゅんこ)

竹田虎ノ助が旅先で出会った美人女性弁護士。ある男の弁護を引き受けて精神鑑定に持ち込み、心神喪失が認定されて無罪を勝ち取ったが、その男は釈放された翌日に殺人を犯した。殺人鬼を世にはなった罪悪感から、旅先で自殺しようと考えていたところで、自殺を止めようとする虎ノ助と体の関係を持つ。のちに検事に転職し、結婚して朝倉姓になる。

天童 マリ (てんどう まり)

バレリーナを目指す少女。つくば中央公園でバレエの練習をしている時に、竹田虎ノ助と出会う。うなぎ屋を経営する父親は、天童マリに店を継がせる気でバレリーナになることに反対しているため、マリはアルバイトをしてバレエ教室に通っている。バレリーナとしてはオッパイがでかすぎることと、練習場所がないことが悩み。

柴崎 かおる (しばさき かおる)

小さなプロダクションに所属する女子アナウンサー。竹田虎ノ助が研究している太陽光励起レーザーを朝の番組で紹介したいと東倭大学総合研究所に取材にやって来る。番組の生放送中、紙で指を切った虎ノ助の血を口に含んだため、虎ノ助の血液中に含まれるテトロドトキシンで死にかけ、アナウンサーを辞めることになる。

伊獣院 ひかり (いじゅういん ひかり)

全国に3万人の信者を持つという新興宗教団体・淫満教の教祖を務める男性。日本中の困った女性のかけこみ寺として女性を集めては、怪しい説法でだまくらかし、美人信者を毎夜犯していたエロ坊主。10年前に一度だけテレビ取材を受けた際にその一端が世間に知られ、以後取材を受けつけない。柴崎かおるが女子アナに復帰するためのネタとして、竹田虎ノ助とともに伊獣院ひかりのいる寺に潜入する。

早乙女 京子 (さおとめ きょうこ)

東倭大学を卒業した女性。4年前は竹田虎ノ助のロボット工学の講義を受けていた。実家が剣道教室を開いており、子供の頃から剣道一筋で25歳のいまも処女。大学在学中は、3年連続で全国剣道選手権で優勝した。小学校時代からの弟子である刈野と剣道勝負をして、負けたら刈野に処女を奪われることになっている。

刈野 (かりの)

早乙女京子の剣道教室に通うスキンヘッドの男性。小学校から中学、高校と師範である京子に何度も剣道で挑戦してきたが、一度も勝ったことがない。しかし、今度の勝負で勝ったら、京子の処女をもらうという約束を取り付けている。ただし、負けた場合は道場の改修費として100万円を払うことになっている。実は大会社の社長の息子で、18歳ながらソープ狂い。

夏目 絢 (なつめ あや)

天童マリが所属する集英バレエ団でプリマを務める中年女性。集英バレエ団始まって以来の天才と言われるバレリーナ。デカパイで若い男性団員の人気を集めるマリの存在が気に入らず、マリに公演チケット100枚を売りさばくよう強要するいじめを行った。

戸田 みなみ (とだ みなみ)

東都芸大の油絵科2年生の美女。祖父も絵描きで、公園で似顔絵を描く祖父を訪ねた際に、偶然竹田虎ノ助と知り合う。祖父が描く絵のヌードモデルもやっており、裸を見た虎ノ助に、自分の裸を見ながらマスをかいてもいいのよ、と発言するほど性におおらか。

岩間 美香 (いわま みか)

下着メーカー「ピンクリー」で広報を務める女性。竹田虎ノ助に下着モデルができる人間そっくりの女性ロボットを作ってくれないかと、東倭大学を訪ねて来る。

木村 ソラン (きむら そらん)

木村昌也の一人娘で小学生。木村が30歳の時に結婚した女性との間にできた子供で、結婚から5年で離婚した際、母親に引き取られて母の実家である温泉旅館で暮らしている。子供らしい無邪気な面もありながら、父である木村昌也に母親の再婚相手の男性に会ってほしいと呼び出すなど、大人っぽい一面も持つ。

片桐 俊司 (かたぎり しゅんじ)

去年から東倭大学の医学部で教鞭をとる医者の男性。一年前に書いた「愛される品格」という本がベストセラーになり、テレビに出演したことからファンクラブができるほどの人気を持つイケメン。

花井 桃子 (はない ももこ)

東倭大学に通う女子大生。長い黒髪を後ろで2つに結んでいる美人。片桐俊司東倭大ファンクラブの代表を務める傍ら、竹田虎ノ助のホームページ「竹田虎ノ助の“オナホール十番勝負”」が下品だとして、虎ノ助を大学から追放するための運動を始める。

エッフェル 富士子 (えっふぇる ふじこ)

レッドドラゴンの友人で、彼女と同じく女スパイ。日本での活動中に負傷し、レッドドラゴンから「信じられないくらい素敵なSEXテクニックを持った、美人の言うことだったら何でも聞くお人良しのスケベな科学者」と聞いていた竹田虎ノ助の家へ逃れて来た。虎ノ助の介抱で元気になる。本名は明かせないので、フランスと日本のハーフである彼女らしい呼び名を付けてほしいと言われて、虎ノ助が「エッフェル富士子」と名付けた。

湯浅 克洋 (ゆあさ かつひろ)

東倭大学の工学部に通う大学生。現在は失踪中の日本を代表する数学者・湯浅博士の息子。竹田虎ノ助の研究開発助手としてアルバイトにやって来る。

湯浅 洋子 (ゆあさ ようこ)

湯浅克洋の姉。弟が竹田虎ノ助の研究開発助手のアルバイトに来れなくなった日に、代理としてやって来た。10年前に父親の湯浅博士が失踪して以来、弟が大学へ行くための学費を苦労して稼いで来た。夜はキャバクラでスケベおやじの相手をしているためセクハラには慣れていて、虎ノ助のオナホ洗いの仕事も難なくこなした。

湯浅博士 (ゆあさはかせ)

湯浅克洋と湯浅洋子の父親。かつては日本を代表する数学者だったが、研究の果てに精神を病んで10年前に失踪した。最近、荒川土手でホームレスをしているところを目撃され、息子と娘から再び一緒に暮らすように言われるが、拒絶している。

竹田 虎太郎 (たけだ とらたろう)

竹田虎ノ助の父親。妻は虎ノ助が5歳の頃に病気で亡くしている。茨城県の山間部にある小さな村で「竹田電気」という電気屋を営み、虎ノ助と2人で暮らしていた。電気屋の仕事は真面目にせず、タイムマシンの開発など、変な発明に凝っている。

(あや)

竹田虎ノ助が10歳の頃に出会った美しい女性。東京から来た女子大生で、虎ノ助が電気屋の仕事の手伝いで修理に出向いた洋館で夏を過ごしている。虎ノ助が美女とまともにしゃべれなくなった原因を作った人物。

藤田 礼子 (ふじた れいこ)

大手スーパーであるフジタ屋の社長夫人で、25歳の美しい女性。ひったくりに奪われたバッグをたまたま居合わせた竹田虎ノ助が取り戻し、知り合う。夫とは歳が40離れていることから欲求不満で、出会ったばかりの虎ノ助と公衆便所でSEXする。その後、ある企みから虎ノ助を誘惑して自宅に招き入れた。

石上教授 (いしがみきょうじゅ)

国立大学の物理学の教授で、初老の男性。奥多摩の別荘地にて、バラバラにした妻の死体を池に遺棄しているところを目撃されて、逮捕されたのだが黙秘を続けている。検事となった速水純子は、石上教授が犯人だとは思えず、竹田虎ノ助とともに調査にあたる。

平峰 (ひらみね)

石上教授の助手を務める若い男性。真ん中分けにしたセミロングの黒髪で、頬にソバカスがある。冷淡な目の、陰険そうな顔をしている。石上教授がバラバラにした妻の死体を池に遺棄しているところを目撃した人物なのだが、速水純子には教授の無実を立証するように頼む。

秋元 (あきもと)

福島県の山奥にあるお宝温泉村で村長を務める男性。村にあるホテルのオーナーでもある。禿げ頭でチョビ髭を生やした背の低い人物。東倭大学に格安でロボットを作ってくれる巨乳好きのスケベな科学者がいるという噂を聞きつけて、竹田虎ノ助を訪ねて来る。腹黒い俗物。

池田 明日香 (いけだ あすか)

秋元に連れられて竹田虎ノ助を訪ねて来た20歳の女性。秋元が竹田虎ノ助にロボットを作らせるためにと、地元のホテルの仲居の中から一番の巨乳で美人な池田明日香が選ばれた。純朴で真面目な性格。秋元の依頼を受けて、ロボットを作るためにお宝温泉村を訪れた虎ノ助の案内役と世話係を務める。

夢川 ゆかり (ゆめかわ ゆかり)

今、日本で人気No.1と言われる美人女性タレント。しかし、37歳という年齢による容姿の衰えから、文化人タレントへのイメージチェンジを狙っている。スターを夢見る柴崎かおるが、最近夢川ゆかりの第6マネージャーとなった。自宅に最新のセキュリティシステムを作ってほしいと、竹田虎ノ助に依頼してくる。

足立 (あだち)

夢川ゆかりのチーフ・マネージャーを務める男性。好感度アンケートで人気が落ちつつあるゆかりに見切りをつけて、柴崎かおるをスターとして売り出してやると、かおるをホテルへ誘う。ゆかりからは、ゆかりの稼いだ3000万円の入ったトランクを盗んだ犯人として疑われている。

後藤 新一 (ごとう しんいち)

天童マリの幼なじみの青年。この春、東倭大学に入学した。マリとは「マリっぺ」、「新ちゃん」と呼び合う仲で、久しぶりの再会を果たした。現在はアイドルスター「星龍馬」として大人気だが、本人はアイドル稼業はあくまで学費を稼ぐための手段と考えており、将来は研究者を目指している。

北原 佐和子 (きたはら さわこ)

池袋で占い師のアシスタントをしている女性。竹田虎ノ助が行きつけの上野・アメ横にある大人のおもちゃ屋に占い師の先生に頼まれたバイブを買いに来た際、虎ノ助と出会う。人相占いで虎ノ助にビビッときたことで、すぐにホテルでSEXをし、交際を始める。

杉山 杏里 (すぎやま あんり)

浅草で舞台に立つストリッパーの女性。竹田虎ノ助がファンでストリップ場に通っている。3年前、東倭大学の文学部に合格していたが、入学金を父親がギャンブルに使ってしまい大学に入学できなかった。いつか父親がギャンブルから足を洗ってくれると信じて、父親に金を渡し続けている。

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