ふたりのお兄ちゃんと迷子の妹

ふたりのお兄ちゃんと迷子の妹

女子高校生の間宮陽菜は、優しい兄の間宮優希と優希の親友である佐倉翔太の二人から思いを寄せられていた。三人の禁断の恋と、各々の過去を巻き込んだ複雑な人間関係を描く、サスペンスラブコメディ。「pixivシルフ」で配信された作品。

正式名称
ふたりのお兄ちゃんと迷子の妹
ふりがな
ふたりのおにいちゃんとまいごのいもうと
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
シルフコミックス(KADOKAWA)
巻数
全2巻完結
関連商品
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あらすじ

女子高校生の間宮陽菜は、いつも優しい兄の間宮優希と優希の親友である佐倉翔太と、楽しく幸せな日々を過ごしていた。しかし、優希と翔太が共に陽菜に思いを寄せていることが判明。優希と翔太との関係に緊張感が走り始めた頃から、忘れていた「幼少の自分が兄に置いていかれる」という謎の記憶が、陽菜の中で度々フラッシュバックするようになる。そんなある日、陽菜の家に遊びに来た翔太は、自分には十数年前の夏祭りで行方不明になってしまった妹「佐倉綾花」がいることを陽菜に告げる。陽菜こそが生き別れとなった綾花ではないかと疑っていた翔太は、陽菜の母親に陽菜の出生についてそれとなく聞いてみるが、翔太が期待するような返答を得ることはできなかった。自分のカンちがいだと思い直し、再び陽菜といつもどおりの付き合いをするようになった翔太をよそに、優希は陽菜への思いを抑えられなくなり、翔太に対して陽菜を愛していることを宣言する。陽菜は、気持ちを整理するために優希と翔太を連れて夏祭りへと出掛けるが、夏祭りの情景を見た優希は、自分には陽菜との幼少の頃の記憶がないことに気づいてしまう。後日、学校からの帰宅中に雨に降られ、翔太の家に寄ることになった陽菜は、そこで小さい頃の翔太と自分が写っている写真を見つけ、自分の出生を察するのだった。一方の優希も、母親から小さい頃に本当の陽菜はすでに亡くなっていること、そして今の陽菜は夏祭りで迷子になっていたのを優希が家に連れ帰った記憶を失った少女で、少女の祖母の願いで間宮家に養女として迎え入れた事実を知らされる。自分には二人の「お兄ちゃん」がいたことを知った陽菜は、真実を知って険悪になった優希と翔太の仲を取り持ち、再び平穏な日々を取り戻すのだった。

登場人物・キャラクター

間宮 陽菜 (まみや ひな)

かわいらしい顔立ちの女子高校生。年齢は16歳。優しい兄の間宮優希と、その親友の少年の佐倉翔太と仲がよく、彼らと共に楽しい日々を送っている。優希と翔太に異性として愛されていることを知り、彼らの気持ちに応えるかどうかを思い悩んでいた。優希と翔太が自分を巡って衝突を始めた頃から、「兄に置いて行かれる幼少期」の記憶が度々脳裏をかすめるようになる。実は翔太の実妹で、かつての名前は「佐倉綾花」。十数年前に夏祭りでケガをして記憶を失い、途方に暮れていたところを、妹である間宮陽菜が亡くなった現実を受け入れられなかった優希に陽菜とカンちがいされ、家まで連れていかれた。その後、彼女の祖母の意向で間宮家の養女として正式に引き取られることになり、「陽菜」と名づけられた。陽菜本人は佐倉家で暮らしていた頃の記憶はほとんどなく、間宮家で何不自由なく幸せに育った。優希と翔太のことを愛しており、彼らが自分を巡って衝突することに心を痛めている。

間宮 優希 (まみや ゆうき)

端正な顔立ちの男子高校生で、眼鏡を掛けている。成績優秀で学校内の女子に非常に人気がある。間宮陽菜の兄で、妹である陽菜に兄妹以上の感情を持っている。そのため、親友の佐倉翔太が陽菜に近づくことも快く思っていない。血のつながりがある妹を愛することにも躊躇なく、翔太が陽菜にアプローチをかけるようになってからは、自分の率直な思いを陽菜本人や翔太に告げていた。実は陽菜とは血のつながりがなく、幼少の頃に実の妹である陽菜を亡くしている。その現実を受け入れることができず、夏祭りで出会った「佐倉綾花」を実の妹と思い込み、家に連れ帰った過去を持つ。しかし、間宮優希自身にはその頃の記憶はほとんどなく、綾花のことは最初から妹の陽菜だったと思っている。

佐倉 翔太 (さくら しょうた)

チャラい雰囲気を漂わせた男子高校生。勉強やスポーツ、料理までなんでもこなす今風のイケメン。学校では間宮優希と並んで女子からの人気が高い。優希の親友で、その縁で妹の間宮陽菜ともなかよくなった。陽菜のことを女性として愛しており、度々アプローチを繰り返している。十数年前の夏祭りで妹の「佐倉綾花」と生き別れており、顔立ちや雰囲気がよく似た陽菜のことを綾花ではないかと疑っている。優希に近づいたのも、陽菜が綾花かどうかを確かめるためだった。綾花が正式に間宮家に養女として迎えられていることは知らない。

陽菜の母親 (ひなのははおや)

間宮陽菜と間宮優希の母親で、眼鏡を掛けている。優しい性格で、優希と陽菜のことを暖かく見守っている。実子である陽菜を病気で亡くしたあと、優希が家に連れ帰った少女「佐倉綾花」を正式に養女として迎え入れ、「陽菜」と名づけて愛情深く育てた。真実を知った優希に、過去にあった出来事のすべてを伝える。

書誌情報

ふたりのお兄ちゃんと迷子の妹 全2巻 KADOKAWA〈シルフコミックス〉

第1巻

(2019-03-22発行、 978-4049124750)

第2巻

(2019-09-21発行、 978-4049127638)

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