美人三姉妹との刺激的な生活
児童養護施設の少年、源翔太が、家族全員吸血鬼という柊家に引き取られる吸血ラブコメディ。柊家には父母のほかに、長女の晴海、次女の雪枝、三女の雨々という美人三姉妹がいる。雪枝のエサとして用意された翔太だったが、ひとつ屋根の下で暮らすうちに、三姉妹すべてと関係を持つことになりハーレム状態に。吸血シーンは少しエロティック。翔太の血は栄養素が高くものすごく美味しいため、美少女吸血鬼たちは恍惚(こうこつ)の表情を浮かべる。その際の、血をしたたらせた口元、上気した顔で見上げる表情が魅力となっている。
死を覚悟していた雪枝を救った翔太
成長期の吸血鬼は、人の生き血を飲まなければ死んでしまう。雪枝は人の命を奪うことを拒み死を覚悟していたが、翔太の血を飲んだことから一命を取りとめる。しかし、その後も生き血を飲み続けなければ死んでしまう。「アンタさえ来なければ私は死ねた」と、翔太の生き血を飲むことを拒み続ける雪枝だったが、彼女のためにしつこく生き血を飲ませようとする翔太に根負け。「アンタがいなきゃ生きられなくなった」「責任取りなさいよね」といって、翔太を受け入れた。
天然な吸血三姉妹
19歳の長女の晴海には「おもちゃ扱い」、16歳の次女の雪枝は「子供扱い」、13歳の雨々からは「奴隷扱い」されていると文句を言いながら暮らす翔太。そんな翔太が貧血で倒れたとき、三姉妹はそれぞれ優しい一面を見せる。雪枝は馬のレバーを、生のまま口に押し込もうとし、晴海は血流を良くすると言って、翔太に激しいヨガのポーズを強制。雨々は、興奮すると血流が良くなるといって、自分の胸を触らせようとした。人間の常識とはかけ離れた天然ぶりを発揮する三姉妹だったが、なんだかんだで翔太のことを家族として受け入れ、愛しているのだった。
登場人物・キャラクター
源 翔太 (みなもと しょうた)
中学2年生の男子。年齢は14歳。金髪で、キャップを被っていることが多い。児童養護施設「こもれびの家」出身で、資金難の「こもれびの家」を救うため、一生懸命に貯金をする優しい性格。裕福な吸血鬼一家・柊家(ひいらぎけ)に引き取られ、柊家の次女・雪枝に血を吸われるが、特別な抗体のおかげで死なずに済む。また、特別に栄養価の高い血液を持っていたことから、自分がエサになる代わりに、柊家に「こもれびの家」の支援をお願いする。
柊 雪枝 (ひいらぎ ゆきえ)
女子高生で、柊家の三姉妹の次女。年齢は16歳。ショートカットが特徴。成長期を迎え、人間の生き血を必要としていたが、人を殺すのが嫌で拒否し続けていた。最終的には渇きに耐えられず、源翔太の生き血を飲むが、翔太が特別な体質だったために人を殺さずに済む。以後、定期的に翔太の血を吸うことになる。
柊 晴海 (ひいらぎ はるみ)
柊家の三姉妹の長女。19歳の大学生で、ストレートのロングヘアーと巨乳が特徴。常にダイエットをしており、ヨガに凝っている。月に1度、なじみの病院で、期限切れの輸血パックを調達している。翔太の血を初めて飲んだときは、あまりの美味しさからか腰を抜かしてしまい、翔太におんぶされて帰るという屈辱を味わう。
柊 雨々 (ひいらぎ めめ)
柊家の三姉妹の三女。13歳の中学1年生で、巻き毛のツインテールが特徴のおませな美少女。「制服がかわいいから」という理由で、吸血鬼の天敵ともいえるミッション系の学校に通う。しかし本当は、成長期に「渇き」の発作が来たら、友達を襲ってしまうかもという不安から、嫌われたくて自分に合わない学校を選んでいた。「発作が起きたら自分の血を吸えばいい」という翔太のおかげで、友達と過ごすことができるようになる。
書誌情報
柊さんちの吸血事情 4巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2022-05-17発行、 978-4065279267)
第2巻
(2022-12-16発行、 978-4065299883)
第3巻
(2023-08-17発行、 978-4065326053)
第4巻
(2024-04-17発行、 978-4065351642)