ふたりエスケープ

ふたりエスケープ

音楽家としても活動する田口囁一による一話完結型の漫画作品。締め切りに追われる漫画家の女性と無職の女性が、旅をしたり好きなものを食べたりして現実逃避する姿をほのぼの描いた百合コメディ。一迅社「コミック百合姫」2020年9月号から2023年2月号まで連載。2025年10月にテレビドラマ化され、テレビ大阪とテレビ愛知で放送。先輩を岩本蓮加、後輩を冨里奈央が演じる。また、作者の田口囁一が劇伴も担当する。

正式名称
ふたりエスケープ
ふりがな
ふたりえすけーぷ
作者
ジャンル
作家・漫画家
 
ギャグ・コメディ
レーベル
百合姫コミックス(一迅社)
巻数
全4巻完結
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あらすじ

締め切りが近いにもかかわらずネタがまったく思い浮かばない漫画家の後輩は、同居する無職の先輩に愚痴をこぼす。現実逃避してゲームばかりしていることを指摘された先輩は、後輩のスマートフォンやLANケーブルを自宅に強制発送して外部との連絡手段を断つ。こうして自由の身となった後輩は、先輩と共に映画を見たり好きな時間に寝たりと、楽しい時間を満喫する。(その1「オフライン・エスケープ」)

世間は夏休みに入った頃、後輩は冬の漫画を描いていた。外は猛暑日を記録するほどの酷暑なため、原稿に感情移入できずに作業が進まない後輩は愚痴をこぼし、先輩は後輩のためにエアコンで室温を下げ、コタツや厚手の服を準備するなどして自室を冬仕様に変えるのだった。さらに熱燗で酔っぱらった二人は、蟹鍋を作って堪能する。(その9「サマータイム・エスケープ」)

登場人物・キャラクター

後輩

漫画家として活動している女性。年齢は20歳過ぎで、同居する先輩の一つ年下。先輩とは同じ高校に通っていたが在学中に接点はなく、卒業後にいっしょに住むようになる。漫画の締め切りは守ったり守らなかったりで、担当編集者には迷惑をかけっぱなしだが、漫画はそれなりに人気がある。締め切り間際になると精神的に追い込まれ、先輩と共に現実逃避することが多い。「田村あかり」という声優のファンで、「百合姫二太郎」という名前であかりがパーソナリティを務めるラジオ番組にメールを送ったり、日々の写真を「yurihime2taro」というアカウントでSNSにアップしたりしている。

先輩

後輩といっしょに住んでいる女性。年齢は20歳過ぎで、同居する後輩の一つ年上。後輩とは同じ高校に通っていたが在学中に接点はなく、卒業後にいっしょに住むようになる。現在は無職で、ゲームをしたり料理を作ったりして過ごしている。高校時代には同性のファンがいるくらい容姿端麗で、体が小さいこともあってかわいい服がよく似合う。ふだんはがさつな言動が目立つが、後輩のことを大事に思っており、後輩が仕事で精神的に追い込まれると、彼女の現実逃避に付き合っている。車の免許を持っているため、遠出するときはカーシェアリングの車を運転している。

書誌情報

ふたりエスケープ 全4巻 一迅社〈百合姫コミックス〉

第1巻

(2020-11-18発行、978-4758021821)

第2巻

(2021-03-17発行、978-4758022262)

第3巻

(2021-12-18発行、978-4758023177)

第4巻

(2023-02-16発行、978-4758024983)

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