概要・あらすじ
明里真実は、小説家志望の24歳。25歳までに結果を出さなければ諦めるという条件で、両親の反対を振り切って上京していた。憧れの作家にならって純愛小説を書くものの、どこの出版社にも相手にされなかった。ある日明里は、小説を送った編集部に門前払いを食らった帰り、人と接触して道に原稿をばらまいてしまう。そこに偶然出くわしたイケメン男性は、ばらまかれた紙を拾うのを手伝う。それが小説だと気づいた男性は、原稿をじっくり読みだした。明里が小説家志望だと知った男性は、名刺を差し出し、自分が小説家にしてあげると、明里に話した。彼の名は斎賀和葉。大手出版社の大翔社の編集者だった。喫茶店で改めて明里の話を聞く斎賀は、彼女がまったく男性経験がないことを知る。想像だけで書いているにしては悪くないが、主人公のドキドキが伝わってこない。そう評価する斎賀に、どうしたらもっとリアルに書けるのかと明里は質問する。「経験がないのなら作ってしまえばいい」そう言って、斎賀は明里に近づき、彼女の小説の描写と同じように、耳をそっと摑んだ。すると明里は、息を荒げ、顔を赤らめながら、スラスラとエロティックで耽美な言葉を語りだした。自分でも驚いた明里は、逃げ帰るように帰宅するが、斎賀のことを思い出すと溢れ出る言葉が止まらなくなり、一気に小説の手直しを終える。翌日、明里は大翔社を訪ね、斎賀に小説を見せた。彼女の小説を読んだ斎賀は、さっそく編集長に小説を見せる。編集長の反応は上々だった。こうして明里は、作家デビューすることになるが、彼女に求められているのは刺激的でエロティックな小説である。男性経験ゼロの明里には、斎賀のオトナのレッスンが必須だった。こうして二人は二人三脚で小説を作り上げていくことになった。
登場人物・キャラクター
明里 真実 (あかり まこと)
24歳の女性。茶色のロン毛が特徴で、農家の一人娘。純愛小説に憧れ、短大卒業後上京して作家を目指す。両親は小説家になることを反対しており、25歳までに結果が出なければ実家に帰る約束をしている。大手出版社の編集者、斎賀和葉と出会い、彼の指導で小説家デビューを果たす。男性経験がないため、斎賀の恋の手ほどきを受けながら、濡れ場の描写にリアリティをもたせている。
斎賀 和葉 (さいが かずは)
大手出版社に勤務するイケメン編集者。明里真実の担当になる。数々のベストセラー作品や、ハリウッド映画化作品を手がけた凄腕。街で偶然出会った明里の小説を読み、才能を見抜く。彼女に不足しているリアルな性描写を補完するため、明里にオトナの恋の手ほどきをする。
書誌情報
担当さん、距離が近いです! 3巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2020-06-18発行、 978-4098501502)
第2巻
(2021-01-19発行、 978-4098504404)
第3巻
(2021-09-09発行、 978-4098506996)