ほのぼの君

ほのぼの君

初期題名は『ちびっこ紳士』であり、『ほのぼの君』(旧作)の主人公であった、戦災孤児のほのぼの君の設定を変更して描かれた。四コマ漫画だが、変則が多彩で、後期は三コマが多くなった。第33回日本漫画家協会賞大賞。

正式名称
ほのぼの君
ふりがな
ほのぼのくん
作者
ジャンル
その他
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概要・あらすじ

心優しい男の子・ほのぼの君と彼の友達は、自然の豊かなのどかな町で、生き物たちに囲まれてのびのびと生活している。

登場人物・キャラクター

ほのぼの君 (ほのぼのくん)

心優しい男の子。のんびり屋で、食べることと自然を愛し、外で遊ぶのが好き。個性的な遊び仲間の中で、中庸な「司会者」的役割りに回ることが多い。いつも、ちょこんとしたキャップに横縞のシャツ姿。頬にポツポツとにきびが出ていることがある。飼い犬のロダンから、「いちばん人間くさい」と評される。長く垂らした髪を後ろで束ねた上品な女の子・かのこちゃんに憧れている。 自分を見つめるため、石の上でときどき瞑想する。

おとめちゃん

勝気で男まさりな反面、ロマンチックなハートをもつ「強くて弱い」女の子。ほのぼの君とは何でも言い合える仲だが、たいていほのぼの君を一喝して、彼をひっくり返らせる。笑顔が素敵なにっこり君に熱を上げて、あっさりふられてしまったこともあった。乙姫様風に髪を結っていたが、後期はリボンを付けるようになった。

りきまる

やんちゃな「お山の大将」。頭に毛が一本しかなく、いつも大きめの野球帽をかぶっている。生き物好き。年上のほのぼの君に、地球や天文に関するスケールの大きな質問をして弱らせる。最初はほのぼの君の友達のスポーツ少年・けんけんの弟で、猛烈なスピードではいはいする赤ん坊として登場した。 同年輩の友達に、きかん坊タイプのけん君がいる。ポニーテールのすました女の子・ポニーちゃんがガールフレンド。

ロダン

『ほのぼの君』に登場するほのぼの君の愛犬。切り株の上に座っているのが好きな、孤独を愛する「考える犬」。登場した当初は片目に黒いアイパッチをしていた。りきまるが捨て犬トキジロウを連れてきてからは、よき兄貴分となる。高所恐怖症だったが、のちに黒猫のクロベーの居場所である塀の上に座れるようになった。 老犬となってからは、ほのぼの君にもらった老眼鏡をかける。日本酒好き。

トキジロウ

『ほのぼの君』に登場するりきまるの愛犬。近所の森の中に捨てられていたところを、りきまるに拾われた。ひげもじゃの容貌で、父犬はテリア、母犬はダックスフント。ほのぼの君の愛犬ロダンの弟分となり、犬としての心得を教わる。自分のことはりきまるの兄弟だと思っているふしがある。名前は、すぐ人の靴をくわえて駆け出すところから、長谷川伸作の股旅物の主人公・沓掛時次郎にちなみ、りきまるの父がつけた。

たらちね君 (たらちねくん)

ほのぼの君の遊び仲間。長髪でオシャレな、芸術家肌のアナログ少年。一番尊敬する人は夏目漱石。よくおとめちゃんに振り回される。

ぴゅう太君 (ぴゅうたくん)

ほのぼの君の遊び仲間。科学者になるのが夢のデジタル少年で、眼鏡をかけていて頭の毛が少ない。一番尊敬する人は発明王エジソン。よくおとめちゃんに振り回される。

けんけん

ほのぼの君の遊び仲間。りきまるの兄。スポーツ万能のスピード少年で、水兵帽をかぶっている。一番尊敬する人はレーシングドライバーのグラハム・ヒル。よくおとめちゃんに振り回される。

カミナリの親子 (かみなりのおやこ)

頭に一本角を生やしているが、全然怖くない優しげなカミナリ様。立派なヒゲの父親と幼い息子で、親子仲がよい。雲に乗って、風まかせに暮らしている。ほのぼの君たち人間の登場人物たちと直接は関わらないが、いつも人間界の様子を泰然と見下ろしている。雨や雪を降らせるが、ときには自分が落雷で地上に落っこちることもある。

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