概要・あらすじ
南仏のワイン農家のおじいいちゃんの誕生日パーティー。嫁、子供3人と孫たちに囲まれつつも、不機嫌な顔でいた。彼は、嫁のアンヌとの出会い、父母の別れを回想していく。そして、アンヌに似た子ども、そして孫たちを見ているうちに、その一瞬こそが幸せだと気づくのだった。
登場人物・キャラクター
おじいいちゃん
寡黙なワイン農家の老人。いつも不機嫌な顔で、眉間にしわを寄せている。不機嫌な理由は、臆病だからゆえであった。人はいつか死ぬ。出会えば別れ、始まりがあれば終わりがあることを憂い、怯えている。幼少の頃に両親が離婚したことも、彼が怯えている原因であった。自身の誕生日パーティーで、はしゃぐ家族を見ながら、嫁のアンヌとの出会い、別れた両親のことなどを回想し、「老いた自分も、思ったより悪くない」と感じる。
アンヌ
ワインを納品しているおじいちゃんの妻。かつては雑貨店で働いていた。子ども3人と孫たちがいる。
おじいちゃんの父
おじいちゃんが幼い頃に出て行ってしまう。かつては、彼の妻(おじいちゃんの母)が作る甘い焼き菓子を喜んで食べていた。
おじいちゃんの母
ある日、夫(おじいちゃんの父)に出て行かれてしまう。その後、夫が大好きだった甘い焼き菓子を毎日作るようになる。