ぼくらのクロノスタシス

ぼくらのクロノスタシス

勉強が苦手な女子高生が主人公。学校に住む謎の天才少年との出会いをきっかけに、彼女がコンプレックスを克服していく姿を描く。「りぼん」2018年4月号より連載。

正式名称
ぼくらのクロノスタシス
ふりがな
ぼくらのくろのすたしす
作者
ジャンル
学園
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概要・あらすじ

相葉花凛は、勉強が苦手な女の子。小学校の時から周りにバカにされ続け、中学時代は「バカリン」とあだ名されていた。そんな自分を変えたいと一念発起した花凛は、必死に受験勉強をする。そして、繰り上げ合格でなんとか志望の高校へと入学できた。高校入学を機に生まれ変わろう。そんな思いを抱いて実力テストに望んだのだが、その結果がたったの5点だった。

解答欄を間違えて、答えが一つずつズレてしまった結果だが、正しく書けていたとしても28点という散々な結果だった。あまりのショックに、階段下の人気のない場所で落ち込む花凛。そんな花凛の目についたのは、壁の低い位置に貼られたポスターだった。そこには「学校ギライのあなた。ボクとハイタッチ」という文字と手形が書かれていた。

不審に思いながら、花凛がポスターに触れると、どんでん返しのように壁がくるりと回った。中は秘密の地下室のようになっており、一人の男子生徒がいた。初めて合うはずなのに、少年は花凛をフルネームで呼び、学校が嫌いなのかと尋ねる。痛いところを突かれた花凛は、怒って帰るのだが、テスト用紙を落としてしまった。テスト用紙がない事に気づいた花凛は、翌日朝一番で登校。

そして、昨日の秘密の部屋に入ると、そこにはあの少年がベッドで寝ていた。少年の名前は新堂。花凛と同じ1年A組で、首席で入学した生徒だった。ただ、一度も教室に行った事はなく、防犯カメラの画面越しに授業を受けている。新堂は教室だけでなく、学校中のあらゆる防犯カメラにアクセスできるのだという。

勉強ができない人間が、学校を好きになれるはずがないという花凛に、新堂はこれから自分が作る部活動への参加を促す。それは、学校嫌いだけを集めた、学校嫌いのための集団だった。こうして花凛は、新堂の部活の部員第1号になるのだった。

登場人物・キャラクター

相葉 花凛 (あいば かりん)

高校1年生の女子。ツインテールの髪が特徴。何事にも一生懸命でまっすぐな性格だが、勉強が苦手というコンプレックスを持っている。中学生の頃は、フルネームの「アイバカリン」に由来する「バカリン」というあだ名でバカにされていた。高校入学を機会に生まれ変わろうと努力するが、実力テストでいきなり躓いてしまい、落ち込む。しかし、学校嫌いのための集団を作るという、クラスメイトの新堂との出会いで、少しずつだが、高校生活に変化が現れる。

新堂 (しんどう)

高校1年生の男子生徒。相葉花凛のクラスメイト。高校入試を首席で突破した天才。学校の片隅にある秘密の部屋に住む(?)謎の少年。秘密部屋にパソコンなどの機材を持ち込み、学校中の防犯カメラにアクセスができるようにしている。教室には一度も現れたことがなく、防犯カメラ越しに授業を受けている。「学校に縛られることなく、自由に生きればよい」という考えの持ち主。 そんな思想から、居場所のない人のために、学校嫌いのためのクラブを創設。花凛を部員第1号にする。

錦戸 円華 (にしきど まどか)

相葉花凛と同じ高校に通う1年生の女子。ボブカットが特徴。美人で頭がよい。同じ塾に通っていた友達から花凛の噂を聞いており、「バカリン」というあだ名で花凛のことをバカにする。

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