青葉くんに聞きたいこと

青葉くんに聞きたいこと

ファンタジーや少女漫画を多数発表している遠山えまの王道少女漫画で、人の悩みを聞く仕事「聞き屋」をテーマにしている。現代日本の高校と聞き屋を舞台に、コミュ障で内気な女子高校生の桜田麻陽と、バスケ部のエースでイケメンの青葉光汰が、彼女のアルバイト先である聞き屋をとおして惹かれ合っていく姿を描いたハートフルラブストーリー。講談社「なかよし」2015年12月号から2018年7月号にかけて連載の作品。

正式名称
青葉くんに聞きたいこと
ふりがな
あおばくんにききたいこと
作者
ジャンル
恋愛
 
学園
レーベル
講談社コミックスなかよし(講談社)
巻数
既刊8巻
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コミュ障なぼっち少女の成長物語

内向的な性格のコミュ障で、友人もいないぼっち少女の桜田麻陽は、バスケ部のエースで女子からもモテモテのイケメン・青葉光汰にほのかなあこがれを抱いていた。そんな麻陽は叔母の経営する「桜田聞き屋ファミリア」で、人の悩みを聞く「聞き屋」のアルバイトを始める。そんなアルバイト初日、麻陽が初めて担当した客が光汰で、彼は誰にも言えない悩みを抱えている様子だった。この日以来、聞き屋の仕事や部活をとおして距離を縮めていく、二人の切ない恋愛模様や高校生活がラブコメディを交えながら、少女漫画らしいの繊細なタッチで描かれる。

「聞き屋」という不思議な仕事

本作の舞台の一つとなるのは、桜田麻陽の叔母・桜田麻里亜が経営する「桜田聞き屋ファミリア」。「聞き屋」とは、悩みを誰かに聞いてほしいと願う客の話を一対一で聞いてあげるというもので、料金は10分500円。聞き屋側はあくまで客の話をただ聞くだけで、客に質問やアドバイスをいっさい行わないというルールがある。麻陽は聞き屋のアルバイトで、青葉光汰をはじめとするさまざまな人たちの悩みを聞くようになり、麻里亜の指導を受けながら聞き屋としての経験を重ね、のちに学生担当となる。ただし、アルバイト中は伊達眼鏡をつけたうえに髪型も変えて人畜無害の地味女を演じているため、光汰からはクラスメートの麻陽だと気づかれておらず、彼女自身もあくまで聞き屋として光汰に接している。

悩みを抱えたモテモテイケメン×声が小さい人見知り女子

ヒロインの桜田麻陽は幼い頃から声が小さく目立たない存在で、人見知りな性格から友人もいない。中学生の頃に両親が離婚しており、その時に優しく励ましてくれた青葉光汰にあこがれを抱いていた。「聞き屋」のアルバイトをとおして光汰のことがますます気になるようになった麻陽は、光汰のことをもっと知りたいと考え、彼が所属するバスケットボール部のマネージャーとして入部する。光汰は1年生ながらエースを務める、完全無欠なリア充男子と思っていたが、実は以前から「好きな気持ちは必ず消える」という悩みを抱えており、聞き屋を訪れた際にバスケを辞めたいと発言している。やがて光汰は麻陽が聞き屋の少女だと知り、一度は距離を置くものの、さまざまな形で自分を支えてくれようとする麻陽に惹かれていく。

登場人物・キャラクター

桜田 麻陽 (さくらだ まよ)

東鎌倉高校に通う1年生の女子。小柄でスリムな体型で、小動物のような仕草がリスに例えられることがある。人見知りが激しく致命的に声が小さいため、存在感が非常に薄い。これらのコンプレックスを克服するため、叔母の桜田麻里亜が経営する「桜田聞き屋ファミリア」で聞き屋のアルバイトを始める。ふだんはくせ毛で明るい茶髪のロングヘアながら、アルバイト中はロングヘアを三つ編みにして伊達眼鏡をかけて変装し、身内以外にはアルバイトのことは秘密にしている。中学生の頃、両親の離婚に落ち込んでいた時に、話を聞いてくれた青葉光汰に思いを寄せている。その出来事を光汰が覚えていないと理解しながらも、彼にあこがれを抱いている。聞き屋のアルバイトをとおして光汰への恋心を自覚し、彼の悩みの詳細を知るためにバスケットボール部のマネージャーとなる。運動神経が壊滅的で、走るのも極端に遅い。身長は148センチで、誕生日は3月4日。好きな食べ物はアップルパイとマヨネーズ。趣味は自家製マヨネーズを作ること。

青葉 光汰 (あおば こうた)

東鎌倉高校に通う1年生の男子。バスケットボール部に所属している。3ポイントシュートが得意で、1年生ながらエースとして活躍している。金髪ショートヘアのイケメンで、中学時代は桜田麻陽と同じクラスだった。中学時代以上に女子から人気があり、学校生活やプライベートも充実しているように見えるが、過去のトラウマから誰にも打ち明けられない悩みを抱えており、それを隠しながら表向きは明るく振る舞っている。そんな中、「桜田聞き屋ファミリア」を訪れ、クラスメートの桜田麻陽だと知らないまま、聞き屋のアルバイトを始めたばかりの彼女にとって最初の客となる。当初は麻陽に心を開いていなかったが、ある日、バスケを辞めたいという悩みを彼女に打ち明けた。のちに、麻陽が聞き屋だったことを知って不快感を示したが、同じ部活の先輩である岡本剛の本音を引き出す姿を目の当たりにして和解し、麻陽をマネージャーとしても聞き屋としても信頼するようになる。「ラッキー」というミックス犬を飼っている。身長は184センチで、誕生日は8月7日。好きな食べ物は餃子とトマトジュース。

書誌情報

青葉くんに聞きたいこと 8巻 講談社〈講談社コミックスなかよし〉

第1巻

(2016-05-13発行、 978-4063915136)

第2巻

(2016-08-12発行、 978-4063915235)

第3巻

(2016-12-13発行、 978-4063915327)

第4巻

(2017-04-13発行、 978-4063915419)

第5巻

(2017-08-10発行、 978-4063915495)

第6巻

(2017-12-13発行、 978-4065106273)

第7巻

(2018-04-13発行、 978-4065113097)

第8巻

(2018-08-09発行、 978-4065126585)

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