新水色時代

新水色時代

やぶうち優の『水色時代』の続編。小学校を卒業し、中学校に進学した河合優子たちの日常生活を描いた作品。第二次成長期に伴う思春期の心と身体の変化が中心に描かれた前作に対し、今作『新水色時代』では部活動や先輩後輩、そして友達との人間関係が中心に描かれる。「ちゃお」1996年4月号から1997年4月号にかけて連載された作品。

正式名称
新水色時代
ふりがな
しんみずいろじだい
作者
ジャンル
学園
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概要・あらすじ

中学に進学した河合優子たちは、新生活に胸をふくらませていた。親友の高幡多可子と一緒にブラスバンド部に所属することになった優子は、先輩の狭間英紀に憧れを抱くが、そこで小学生の頃とは違う先輩後輩の上下関係に驚き戸惑うこととなる。一方で、多可子は長沼博士に好意を抱くものの、博士は優子のことが好きで、図らずも三角関係を構築することになってしまう。

こうして優子の新たな青春時代は、部活、友情、恋愛と大きくその心を揺り動かすものとなるのだった。

登場人物・キャラクター

河合 優子 (かわい ゆうこ)

中学1年生の女子。身長152センチ、体重42.5キロ。友達からは「優ちゃん」と呼ばれている。ストレートの黒髪ロングヘアで、友達想いの優しい性格。小学生時代からの親友である高幡多可子に誘われて、中学進学後にブラスバンド部に入部し、ドラムを担当している先輩・狭間英紀に憧れを抱く。担当は打楽器(パーカス)。部活には真面目に参加し、先輩にも反抗的ではないとの理由でコンクールの出場メンバーに選ばれたことから、多可子を含む同学年の部員たちからは一時期、浮いた存在になってしまう。 長沼博士とは幼なじみで、彼に対し明確な恋心は抱いていないものの、なぜか気になる存在である。ちなみに博士にだけはワガママを言うなどして困らせることがある。 好きなものはスイカとホタテ、嫌いなものはかずのこ。

長沼 博士 (ながぬま ひろし)

中学1年生の男子。河合優子とは幼なじみ。身長155センチ、体重45キロ。小学生の頃は「博士」という名前と眼鏡をかけていたことから「ハカセ」というあだ名で呼ばれていた。中学進学後はサッカーのために眼鏡をやめてコンタクトレンズにした。背も伸びて男らしくなった容姿とサッカー部で奮闘する姿から、周りの女子からはカッコよくなったと評されている。 優子に想いを寄せており、部活動や人間関係で悩む優子にたびたび助言を送っている。のちに高幡多可子から好意を寄せられ、優子を含めて三角関係を構築することとなる。好きなものは映画と読書、嫌いなものはカキフライ。

高幡 多可子 (たかはた たかこ)

中学1年生の女子。身長は156センチ。友達からは「タカちゃん」と呼ばれている。茶色のウェーブのかかったロングヘアでスタイルも良く、大人びた外見の持ち主。親友の河合優子からも、美人だと憧れられている。中学に進学後、優子を誘ってともにブラスバンド部に入部した。担当は打楽器(パーカス)。見た目は完璧だが言いたいことは臆せずハッキリという性格でプライドも高く、男子からはあまり人気はない。 部の先輩たちからも反抗的だと快く思われておらず、従順な優子の引き合いに出される場面もある。中学生になってカッコよくなった長沼博士に好意を抱くようになるが、博士が優子のことを好きなのではないかと悩んでいる。好きなものはネコとブランド品、嫌いなものはくせ毛。

狭間 英紀 (はざま ひでき)

河合優子や高幡多可子の中学の先輩の男子。身長164センチ、体重52キロ。ブラスバンド部の部長を務め、楽器はドラムスを担当。練習の際には鉄のスティックを使用している。面倒見が良く愛想も良いため優子をはじめとした後輩たちから人気が高く、「ハンちゃん先輩」と呼ばれ親しまれている。好きなものは日本のロック、嫌いなものは英語と中華料理のドロドロしたやつ。

飛田 智子 (とびた ともこ)

中学1年生の女子。身長153センチ、体重41キロ。友達からは「トンちゃん」と呼ばれている。ヘアスタイルは三つ編みで、非常におとなしく引っ込み思案だが、成績は優秀。小学生時代は河合優子と仲が良く一緒に行動することも多かったが、中学に進学してからは違うクラスになり、自然と疎遠になってしまう。さらに優子がブラスバンド部に入り仲間たちと親睦を深めたことで、一時期は1人でいることが多くなったものの、最終的には別の友達ができた。 好きなものは5時半からのニュース、嫌いなものはお刺身。

北野 深雪 (きたの みゆき)

中学1年生の女子。身長150センチ、体重38キロ。難関私立中学校から河合優子たちが通う公立中学校へ転校して来た。転校して来て最初のテストでは全教科満点をとるなど成績優秀で、クラスメイトたちからも興味を持たれていたが、注目されるのが苦手で一時は登校拒否に陥ってしまう。だが、仲良く接してくれる優子や高幡多可子に次第に心を許すようになり、3人グループで行動するようになる。 優しい性格の宮内冬紀に好意を抱いている。好きなものは犬の散歩、嫌いなものは卵と魚。

宮内 冬紀 (みやうち ふゆき)

中学1年生の男子。身長153センチ、体重42キロ。河合優子や長沼博士とは小学生の頃からの付き合いで、博士とは特に仲が良い。友達からは「みやう」と呼ばれている。成績はそれほど良くないものの、いろいろな知識が豊富で誰でも話しやすいタイプ。細かいところに気が付く優しい性格をしており、北野深雪の初恋の相手となる。 好きなものは寿司、嫌いなものはセロリとピーマン。

仙川 万理 (せんがわ まり)

中学1年生の女子。河合優子や高幡多可子とは小学生の頃からの付き合い。友達からは「まりりん」と呼ばれている。おしゃべりな性格でテンションが高く、ややミーハーな一面がある。優子とは小学校時代ほど親密ではないものの、グループで初日の出を観に行く計画に誘うなど、友情は続いている。小学生時代と変わらず平山るみと中河原暢子の3人グループで行動しており、それぞれの名前から「ぶるまりトリオ」と呼ばれている。 好きなものは長電話、嫌いなものは読書。

平山 るみ (ひらやま るみ)

中学1年生の女子。河合優子や高幡多可子とは小学生の頃からの付き合い。ふんわりとしたくせ毛がチャームポイント。中学生になっても小学生時代と変わらず仙川万理と中河原暢子の3人グループで行動しており、それぞれの名前をとって「ぶるまりトリオ」と呼ばれている。好きなものは料理で、嫌いなものが自分でも「なくさなくちゃ」と言うほど多い。

中河原 暢子 (なかがわら のぶこ)

中学1年生の女子。河合優子や高幡多可子とは小学生の頃からの付き合い。友達からは「ぶーこ」と呼ばれている。ボーイッシュな外見でサバサバした性格。中学生になっても小学生時代と変わらず仙川万理と平山るみの3人グループで行動しており、それぞれの名前をとって「ぶるまりトリオ」と呼ばれている。好きなものは辛いもの、嫌いなものは甘いもの。

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