森のたくまさん

見た目も中身もハイステータスな理想の彼氏がほしい女子高校生の佐久間花凛と、ぽっちゃりと太った体型以外は花凛の理想通りの男子高校生、杜野拓眞が、恋人として関係を育んでいく。最初は拓眞の好意に困惑していた花凛が、次第に自分の方が彼に深くのめり込んでいく姿を、コミカルかつハイテンションに描いたコメディ作品。「マーガレット」2015年No.22から2016年No.23にかけて掲載された。

正式名称
森のたくまさん
ふりがな
もりのたくまさん
作者
ジャンル
ラブコメ
 
学園
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あらすじ

第1巻

男性への理想が誰よりも高い佐久間花凛のもとに、花凛の父が勤務するお菓子メーカーのmorinoの社長令息、杜野拓眞とのお見合い話が舞い込む。花凛の母から、拓眞が花凛の理想を絵に描いたような相手だと告げられた花凛は、大いに期待して当日を迎えるが、そんな彼女の前に現われた拓眞は、ずんぐりと太った体型の男性だった。拓眞は、体型以外は花凛の理想通りだったが、外見も重要視している花凛は彼の事を受け入れられなかった。一方の拓眞は幼い頃に日本に滞在した際、いじめから自分を守ってくれた花凛に恋心を抱いていた。結局、花凛は見た目を理由に付き合いを断るが、自分から断ったにもかかわらず、頭の中では拓眞の姿が消えなかった。そんな気持ちを素直に伝えた花凛に対し、拓眞はまずはお互いを知るためにも、結婚を考えずに交際をスタートしないかと提案する。(エピソード「1くちめ」。ほか、4エピソード収録)

第2巻

杜野拓眞佐久間花凛の理想の体型に近づくため、ダイエットを決意。花凛はそれを聞いて、ダイエットに成功したらキスをする事を約束する。その後、拓眞は花凛のために過酷なダイエットを成功させ、誰もが振り向くようなスタイル抜群の美男子に変身する。しかし花凛は、痩せた拓眞に違和感を覚え、キスをしたいという感情もわかなくなってしまう。一方の拓眞はスリムな身体をキープしようと、間食をいっさいしなくなっていた。そんな中、お菓子メーカーのmorinoに勤務している花凛の父は、自身がプロデュースした新作菓子を拓眞に試食してほしいと依頼。しかし、太りたくない拓眞はその申し出を断る。morinoでは以前から、拓眞に認められずに世に出したものは売れないというジンクスがあるため、花凛の父は花凛に拓眞を説得してほしいと頼む。(エピソード「7くちめ」「8くちめ」。ほか、3エピソード収録)

第3巻

杜野拓眞は父親からお菓子メーカーのmorinoの仕事を手伝ってほしいと依頼され、しばらくのあいだ、平日はもちろん土日も佐久間花凛と会えなくなってしまう。寂しさを覚える花凛だったが、千緒から放課後、気分転換にmorinoが経営するカフェに行こうと提案される。そこで宣伝活動をしていたmorinoの企業キャラクター「のたくま」の着ぐるみに一目惚れした花凛は、次の日ものたくまに会いに行く。優しくファンサービスをしてくれるのたくまに対し、花凛は拓眞に会えなくて寂しい事、どれだけ自分が拓眞を好きでいる事などを赤裸々に語る。突然のアクシデントによって、のたくまの中身は急遽社員に代わって宣伝活動をしている拓眞だと判明し、花凛はもっと早く打ち明けるべきだと激怒する。二人のあいだにすれ違いが起こる中、拓眞は心労がたたり、のたくまの着ぐるみを着けたまま倒れて意識を失ってしまう。(エピソード「12くちめ」「13くちめ」。ほか、4エピソード収録)

第4巻

佐久間花凛杜野拓眞熊谷留奈が雪山で遭難した際、花凛は救助のために初めて拓眞の唇にキスをすると、拓眞はあまりの刺激に痩せるだけでなく、幼い少年になってしまう。日常生活に戻ってからも拓眞は少年の姿のままで、花凛は寂しさを覚えつつも今を楽しもうとデートを重ねていた。そんなある日、花凛と拓眞がデートしていると、花凛は柄の悪い男性数人に絡まれてしまう。拓眞は急いで手持ちのおにぎりを食べ、大きくなりたいと強く願う。すると拓眞の身体はすぐに本来のぽっちゃりとした体型に戻り、拓眞は花凛を守るために男達に立ち向かう。(エピソード「最後の1くち」。ほか、5エピソード収録)

登場人物・キャラクター

佐久間 花凛 (さくま かりん)

恋に恋する女子高校生。年齢は16歳。まるで童話の世界に登場するような、見た目も中身もパーフェクトな男性が理想で、いっさい妥協しないため、これまで恋愛経験は皆無。しかし男女交際に関するうんちくや知識だけはある、いわゆる耳年増。文房具や服なども見た目だけを重視する傾向があり、実際に使えなかったり、着られなくても気にしていない。 お菓子メーカーのmorinoに勤務する花凛の父からの紹介で、社長令息の杜野拓眞とお見合いをし、最初はぽっちゃりとした体型の拓眞を受け入れられずにいたが、「いきなり結婚ではなく、まずはお互いの事を知ろう」という拓眞からの提案を受け入れ、交際をスタートさせた。最初は乗り気ではなかったが、時間の経過と共に佐久間花凛の方が拓眞にのめり込んでいく。 交際当初から拓眞が太っている事以外はまったく問題がなく、時折痩せた状態で現われる拓眞に対しては、素直にかっこいいと認めていたが、時間の経過と共に太っていた方が拓眞らしくて好きだと態度が変わっていった。幼い頃の拓眞が日本に滞在した際、当時は小柄だった拓眞が近所の子供にいじめられていた時に助けた事から拓眞に見初められた。

杜野 拓眞 (もりの たくま)

花凛の父が勤務するお菓子メーカー、morinoの社長令息。年齢は16歳。アメリカからの帰国子女で、母親はアメリカ人で父親は日本人。柔らかい栗色の髪の毛を持ち、背は高いが横幅もあり、いわゆるぽっちゃり体型。基本的に太った体型ではあるものの、少しでも食事をとらないと一気に痩せるなど、体重の増減が激しい。また、花凛からキスをされると身体の代謝がよくなり、一時的に痩せる。 優しく穏やかな性格の持ち主で、争い事を好まない。成績も優秀で、アメリカで暮らしていた時には飛び級していた。太っていても身軽で、スポーツも万能。日本では佐久間花凛と同じ高校に通う事になり、偶然にも同じクラスになった。コミュニケーション能力も高いため、すぐに学校内の人気者になる。 小さい頃は小柄で痩せており、日本に滞在していた時に近所の子供からいじめられた際、助けてくれた花凛にずっと好意を寄せていた。花凛の父親が自分の父親の会社で働いていると知り、双方の父親を通して花凛にお見合いを申し込む。しかし、花凛の意思を尊重したいと考えており、いきなり結婚ではなく、まずはお互いの事を知ろうと、交際をスタートする。

井上 (いのうえ)

佐久間花凛と同じ高校に通うクラスメイトの男子。年齢は16歳。まるでビジュアル系アーティストのような制服の着こなしやメイクを施しており、美に関する意識が高いが、空回り気味。密かに花凛に好意を寄せており、いつか告白したいと思っていた。花凛も自分をかっこいいと思っているに違いないと根拠のない自信を持っていたが、花凛からあっさりと苦手なタイプだと言われて落ち込む。 その様子を見ていた、本来ならばライバル関係の杜野拓眞からアドバイスを受け、「一般的なかっこいい男子」に変身する。拓眞に対しては花凛を巡るライバルだと意識しつつも、同時に友情を感じている。言いたい事は配慮なく口にするデリカシーに欠けたところがあるが、言いにくい事をはっきり言ってくれると称賛を受ける場面も多い。 やや天然気質の一面を持つ。

千緒 (ちお)

佐久間花凛と同じ高校に通うクラスメイトの女子。年齢は16歳。花凛とは軽口をたたき合う親友で、お互いに言いたい事を言い合える間柄。クールな性格で、感情を表に出す事は少ないが、自他共に認める毒舌家。同じ学校内に顔ではなく性格で選んだ彼氏がおり、あまりにも性格で選んだと周囲に吹聴しすぎたため、彼氏を泣かせてしまう。自分が漫画の登場人物だと理解しているようなメタ的な発言も多い。

玉野 珠世 (たまの たまよ)

佐久間花凛と同じ高校に通う女子。年齢は16歳。まるでアイドルのようなかわいらしいルックスをしている。男性の見た目にはさほどこだわりがなく、財産や家柄などステータスの高い男性ばかりと付き合っているため、学校内では「玉の輿のタマ」と呼ばれている。あざとく腹黒い性格の持ち主のため、女子からは嫌われているが、男子から人気があるため、玉野珠世本人はまったく気にしていない。 転校して来た杜野拓眞に目をつけ、猛アプローチを開始。拓眞にふられてからは、見た目もステータスも完璧な別の男性とすぐに交際をスタートさせ、あまりのハンターぶりに、花凛からは「たまよ姐さん」と呼ばれて尊敬されている。

竹内 (たけうち)

佐久間花凛とは別の高校に通う男子。年齢は16歳。中学生時代、花凛と同じクラスだった。当時は身なりも気にせず、根暗で目立たない地味な生徒だった。花凛に好意を抱いて告白をした際、ビジュアルが好みではないから交際できないと、はっきりと言われた事をきっかけに自分を磨き、現在は誰もが認める美男子に変身している。中学の同窓会で花凛と再会し、彼氏の杜野拓眞を紹介してほしいと依頼する。

熊谷 留奈 (くまがい るな)

佐久間花凛が通う高校の理事長の令嬢。小柄な体型の美少女。太ったぽっちゃり体型フェチで、体重が100キロ以上の男性にしか興味がない。以前から自分の理想通りのビジュアルを持つ杜野拓眞に接近したいと考えており、拓眞達が理事長の別荘を使うと聞き、世話役として同行する事になる。拓眞は花凛と交際している事実も知っており、拓眞を略奪するつもりはないので、親しくさせてほしいと花凛に頼み込んだ。 花凛と拓眞の交際を温かく見守るつもりだったが、もともと花凛は痩せた美男子が好きだった事を知り、自分の方が拓眞にふさわしいと、勝負をする事になる。

花凛の父 (かりんのちち)

佐久間花凛の父親。お菓子メーカーのmorinoに勤務している。社長から自分の息子の杜野拓眞と花凛のお見合い話を受け、花凛さえよければと話を進めた。花凛の母とは異なり、拓眞との交際や結婚は最終的に花凛の好きなように任せている。morinoが新規オープンするカフェのチケットなどを花凛にプレゼントしたり、拓眞との交際を暖かく見守っている。 ダイエットのために拓眞が新商品の試食をしなくなった時は、「食のテロリスト」として拓眞が好きそうな料理を振る舞うなど、料理上手な一面もある。

花凛の母 (かりんのはは)

佐久間花凛の母親。花凛を温かく見守る花凛の父とは立場が異なり、マイホームのローンなどの問題から、杜野拓眞とはなにが何でも交際してほしいと願っている。花凛の男性に求める理想が高い事を知っており、拓眞がぽっちゃり体型だと知ったら花凛がお見合いを拒否すると考え、詳細を伝えずに二人を引き合わせた。拓眞との交際に悩む花凛の背中を強引に押す。

拓眞の兄 (たくまのあに)

杜野拓眞の兄。拓眞と同じく太ったぽっちゃりとした体型をしている。また、拓眞と同様に体重の増減が激しく、すぐに痩せたり太ったりする体質の持ち主。本来であれば長男の拓眞の兄がお菓子メーカーのmorinoの後継ぎになるはずだが、極度の味覚音痴のため、拓眞が会社を継ぐ予定となっている。

場所

morino (もりの)

杜野拓眞の父親が経営している有名お菓子メーカー。花凛の父が勤務している。morinoの主力商品はチョコレートで、美味しいと評価が高い。最近では新規事業としてカフェをオープンさせている。新商品は拓眞が試食をし、拓眞が美味しいと認めたものは売れるが、試食せずに販売したものは軒並み売り上げが悪く、損失を出している。 企業キャラクターは「のたくま」という名前の太ったクマ。

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