光が死んだ夏

光が死んだ夏

モクモクれんの初連載作品。ふつうの男子高校生、よしきが、幼なじみの忌堂光を模倣する謎の存在、ヒカルとの生活の中で、身の回りに起きるさまざまな怪事件を体験する姿を描いた青春ホラー。KADOKAWA「ヤングエースUP」で2021年8月から配信の作品。「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門でGlobal特別賞を受賞。「このマンガがすごい!2023」オトコ編では第1位に選ばれた。

正式名称
光が死んだ夏
ふりがな
ひかるがしんだなつ
作者
ジャンル
ホラー
 
青春
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
既刊5巻
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あらすじ

ごくふつうの男子高校生、よしきは、禁足地の山で1週間行方不明になった幼なじみの忌堂光が、まったく別人のヒカルに変わっていることに気づき、ヒカルに指摘する。ヒカルはそれを肯定したうえで、これからも友人でいて欲しいと懇願し、よしきもまた光を失った悲しみを埋めるため、その申し出を了承する。しかしヒカルの正体が、得体の知れない未知のナニカだと理解してから、よしきの周囲では怪死事件や、不気味な出来事が起こり始めていた。そんなある日、よしきは買い物中の主婦、暮林理恵から、今すぐ身近にいるナニカから離れるべきだと忠告を受ける。

登場人物・キャラクター

よしき (つじなか よしき)

とある高校に通う男子。黒髪のショートヘアで前髪が長い。クールな性格で、何事にも達観した考えを持つ。中学1年生で不登校気味の妹、かおるがいる。同居する両親は、夜中に近所中に聞こえるほどの声でケンカするほど険悪な関係。忌堂光が山で1週間行方不明になったあと、まったく別人のヒカルが光を演じていることに気づき、指摘した。その後、ヒカルの望みに応じて友人として過ごしている。

ヒカル

忌堂光の姿と人格、記憶を完全に模倣した未知のナニカ。白髪をベリーショートヘアにしている。八重歯が特徴。よしきに正体を見破られた際には、説明しがたいドロドロとした何かがあふれ出した。その際、よしきを殺したくないから誰にも言わないで欲しいと懇願している。もともと生きていたことがないと話しており、はっきりとした自我を持ったのも、光の模倣をしたのがきっかけだと語っている。光の記憶は残っているものの実感は持っておらず、ヒカルが初めて見たモノ、味わったモノには強く感動する。痛覚がほとんどなく、ひどいすり傷ができてもまったく気づかない。自分で腹部を縦に裂く大きな裂け目を作り、その中に手を入れると「タレに漬けた鶏肉に似た感触」がする。松浦からは「ノウヌキ様」、ヒカルの親族からは「ウヌキ様」と呼ばれている。

忌堂 光 (いんどう ひかる)

よしきの通う高校の男子。クラスメイトで幼なじみでもある。白髪のベリーショートヘアにしている。高校を卒業して祖父の椎茸農園を継ぐことになっている。ある日、禁足地になっている山に行くと、よしきに話していたが、その理由は話していない。その後に行方不明となり、ヒカルが山で忌堂光に遭遇した時には、すでに虫の息になっていた。ホラー映画を見て2時間気絶していたほど、ホラーを苦手としている。かつて親族から、好きな人とはすぐに結婚しないと、その相手がウヌキ様に山に連れて行かれてしまうと聞かされていた。また、ウヌキ様は忌堂家の人間には手を出さないという、約束を交わしているとも聞かされている。

松浦 (まつうら)

よしきとヒカルが、学校の帰路で遭遇した老齢の女性。ヒカルを一目見て「ノウヌキ様が下りて来ている」と叫び、非常に怯(おび)えた様子を見せていた。その日の夜中、宅配便を装う何者かが松浦の自宅を訪れている。

(まき)

よしきの通う高校の男子。坊主頭のクラスメイト。友人グループの中で唯一「アシドリ」という場所から登校している。ふだん使っている通学路が工事で使えず、一時的に登校に使用した林道は、林の中を見ようとしても気づいたら道を見ているような不気味な違和感を覚えるものだった。そのあまりの不気味さに、よしきたちにいっしょに帰って欲しいと願い出た。

ユウキ

よしきの通う高校の女子。クラスメイトでもある。肩下までの黒髪を低い位置でツインテールにしている。よしきに好意を持っている様子がある。ヒカルに対しては多少の違和感を抱いているものの、忌堂光と別人であることには気づいていない。朝子からは「ゆーちゃん」と呼ばれている。

朝子 (あさこ)

よしきの通う高校の女子。クラスメイトでもある。ハネ癖のある茶髪をショートヘアにしている。ヒカルが忌堂光ではないことに気づいている様子があり、さらにヒカルが人間ではないことにも勘づいているが、口には出していない。ユウキからは「あーちゃん」と呼ばれている。

暮林 理恵 (くればやし りえ)

よしきがスーパーで出会った中年の女性。長い茶髪をうなじでまとめている。人には見ることのできないさまざまなモノが見えると話しており、よしきのそばによくないナニカがいることや、このままではよしきも人間ではいられなくなると警告した。そして、よしきの事情を察し、話したくなったら連絡して欲しいと、よしきと連絡先を交換している。

書誌情報

光が死んだ夏 5巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉

第1巻

(2022-03-04発行、 978-4041122730)

第2巻

(2022-10-04発行、 978-4041129609)

第3巻

(2023-06-02発行、 978-4041137000)

第4巻

(2023-12-04発行、 978-4041143391)

第5巻

(2024-06-04発行、 978-4041149973)

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